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『根拠のない不安』に負けない ~ 自分に足りないものは「宝物」として拾っていこう

2025/9/22

夏休みもすぎ、9月も終わろうとしています。この時期は、夏休み明けの模試の成績が返ってきたり、学校説明会などの話をきっかけに、「本当に合格できるのだろうか」と不安になったり、自信を失ってしまうという人も、中にはいるかもしれません。ですが、こうした不安は根拠のない漠然としたものだったり、自分自身のことをよくわかっていないことからきているものだったりすることも少なくありません。現実を見つめて「自分にはこれが足りない」と考えることと、根拠のない不安に駆られてしり込みすることは似ているようで全く違います。

今回は、自分がとらわれている不安が本当にそれに値するものかどうか、またその不安はどうすれば解消できるのかについて、少しお話してみようかと思います。


1、根拠がないのであれば、不安を感じる必要はありません

模試の数字が出ているのに「なんとなく不安…」、「やっぱり自分はダメかも…」と考えてしまうのは、ただの気持ちの揺れに過ぎません。点数という客観的な数字が出ていたり、自分自身が解くべき問題をしっかり解けているのなら、その事実を信じるべきです。自信を失う理由が数字で裏付けられていないなら、それはただの思い込みです。

また、中には「全ての問題が解けなければダメだ」と思ってしまう人もいますが、そんなことはありません。入試の本番でも満点を取れなければダメ、などということはありません。不安を解消するためには、まずは自分がクリアすべきハードルがどういったものなのかをしっかり見定めてみましょう。


2、何かが「足りていない」のであれば、「何が足りないか」を明確に

もし実際に合格ラインに届いていないのであれば、やるべきことはただ一つ。「何がどのくらい足りないのか」を具体的にすることです。


・解けるはずの問題で何点落としているのか

・知識問題で取りこぼしている分野はどこか

・記述で加点できそうな問題はどれか


スポーツで考えてみればわかるのですが、筋トレも練習もせずにグラウンドで「心配だー!」と言っていても、記録は良くなりません。課題を明確にし、対策を一つずつ積み上げることが目標をクリアする唯一の道です。


3、目指す基準は「合格最低点」

合格するために一番大切なのは志望する学校の「合格最低点を超えること」。模試の判定や偏差値はあくまでも参考に過ぎず、最終的にはその学校で合格点を取れたかどうかで決まります。過去問などに取り組む中で「あと何点足りないのか」、「どこをどう改善すればその点数を取れるのか」──この視点を持つことが、勉強に方向性と具体性を与えてくれます。


4、 チャンスは「受けること」でしか得られない

挑戦しなければ、合格の可能性はゼロのままです。気持ちの回復のために休むことがあったとしても良いと思いますが、受験においては立ち止まることや後ろに下がることで得られることは、あまりありません。また、不安というのは「見えないもの」、「具体的でないもの」に対してより強く感じるものです。ですから、不安を和らげる一番の方法は、実際にやってみて、何が課題かをはっきりさせて、その課題に向かって取り組むことです。


5、日々の学習に「目的意識」を持とう

不安を自信に変えるために効果的なのは、「ただ勉強をこなす」のではなく、毎日の学習に小さな目的を持つことです。


・「今日は割合の文章題のうち、このタイプの問題をしっかり解けるようにする」

・「平安時代のところの知識をしっかり増やす」


一つ一つ「できること」を増やしていくことが、受験に向けての本当の力になります。


6、できないことは「宝物」

何か、模試や過去問の中にできない問題があったからと言って自分の力不足を嘆くことはありません。今、できなかったということは、それをできるようにすれば、それはその分自分の力となることが確実なものだということです。そういう意味では、自分ができないところが見つかるということは、自分が力に変えることができるところが見つかったということで、ある意味では「宝物」です。その「宝物」を本当の意味での力に変えていけるかどうかは、みなさんの不安ではなく、日々の継続した反復学習にかかっています。あなたは、これからどれだけの宝物を拾っていけますか?


おわりに

どんな人でも完璧ではありませんから、自信がなくなったり、できることとできないこと、できる時とできない時はあります。ですから、一時的に自分が小さな存在のように感じられたからと言って、自信を失うことはありません。それよりも、自分が日々解いている問題、覚えている知識に意識を向けましょう。漠然とした、何となくの不安とは違い、みなさんが積み重ねてきた努力の跡がつまったノートやテキストは血の通った現実です。決して無駄になることはありません。

何より、受験は結果が出ることだけがそのゴールではありません。中学受験が終わった後も色々な冒険が待っています。そうした冒険をより良いものにするためにも、根拠のない不安に悩むことなく前を向いて進んでいきましょう。

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