歴史勉強方法 徹底検討(第5回) 「問題演習をどう使えば点数につながるのか」
歴史が伸び悩む生徒に話を聞くと、よくこんな言葉が返ってきます。
問題集は一通りやっています
一問一答も何周かしました
過去問にも手をつけています
それでも点数が上がらない。
この原因は、問題演習の量ではなく「使い方」にあります。
問題演習は、
「知識を増やすためのもの」ではありません。
本来の役割は、点数が落ちる原因を特定することです。
① 問題演習は「確認」ではなく「分析」
まず大前提として押さえておきたいのは、
❌ 覚えたことを確認するために解く
⭕ できない理由を見つけるために解く
この意識の違いです。
歴史の問題で間違えたとき、
あなたは次のどれで処理していませんか?
「あ、覚えてなかった」で終わり
正解を赤で写して次へ
これでは、
同じ失点を何度も繰り返します。
② 間違いには「3種類」しかない
問題演習で最も大切なのは、
間違いの分類です。
歴史の失点原因は、ほぼ次の3つに分かれます。
① 知識がそもそもない
② 知識はあるが結びついていない
③ 問い方(設問)を誤解している
ここを分けずに復習すると、
努力がズレます。
たとえば、
年号は覚えているのに正誤問題で落とす
→ ②のケース用語は知っているのに論述で書けない
→ ③のケース
👉
「何が足りなかったか」を言語化できるか
これが演習の価値を決めます。
③ 一問一答・問題集の「正しい位置づけ」
一問一答や演習問題は、
やり方次第で最強にも、時間泥棒にもなります。
おすすめの使い方は、
一問一答 →「知識の穴」を探す道具
問題集 →「知識の使い方」を確認する道具
逆に、
一問一答を覚え直すためだけに使う
問題集を周回すること自体が目的になる
この状態は要注意です。
👉
問題は解くものではなく、診断するもの
この意識を持ってください。
④ 「解き直し」こそが点数を作る
点数が伸びる生徒に共通するのは、
解き直しが圧倒的に丁寧なことです。
解き直しで最低限やるべきことは、
なぜその選択肢を選んだか
どこで判断を誤ったか
正解に必要だった視点は何か
これを、
一言でメモできるレベルまで落とします。
例:
「語句は知っていたが、因果関係を聞かれていた」
この一文が残るだけで、
次の演習の質が変わります。
⑤ 過去問は「仕上げ」ではなく「地図」
過去問を、
❌ 最後の力試し
⭕ 出題者の視点を知る材料
として使えると、
歴史は一気に安定します。
過去問演習では、
よく問われるテーマ
繰り返される問い方
知識+思考の割合
を意識して見てください。
👉
「どの知識が、どう使われているか」
ここを読み取ることが目的です。
まとめ|問題演習は「成績を映す鏡」
問題演習は、
解いた数
正解率
よりも、
どれだけ自分の弱点を言語化できたか
で価値が決まります。
点数が伸びる人ほど、
問題を「解く」より
「振り返る」時間を大切にしています。
次回予告
第6回では、
「間違いノート・まとめノートは本当に必要か?」
ノート信仰を一度リセットし、
最小の労力で最大の定着を生む整理法を
具体例つきで解説します。
次回も、一緒に“点数につながる学び方”を整えていきましょう。