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社会

歴史勉強方法 徹底検討(第5回) 「問題演習をどう使えば点数につながるのか」

2026/1/21

歴史が伸び悩む生徒に話を聞くと、よくこんな言葉が返ってきます。

  • 問題集は一通りやっています

  • 一問一答も何周かしました

  • 過去問にも手をつけています

それでも点数が上がらない。
この原因は、問題演習の量ではなく「使い方」にあります。

問題演習は、
「知識を増やすためのもの」ではありません。
本来の役割は、点数が落ちる原因を特定することです。

① 問題演習は「確認」ではなく「分析」

まず大前提として押さえておきたいのは、

❌ 覚えたことを確認するために解く
⭕ できない理由を見つけるために解く

この意識の違いです。

歴史の問題で間違えたとき、
あなたは次のどれで処理していませんか?

  • 「あ、覚えてなかった」で終わり

  • 正解を赤で写して次へ

これでは、
同じ失点を何度も繰り返します。

② 間違いには「3種類」しかない

問題演習で最も大切なのは、
間違いの分類です。

歴史の失点原因は、ほぼ次の3つに分かれます。

① 知識がそもそもない
② 知識はあるが結びついていない
③ 問い方(設問)を誤解している

ここを分けずに復習すると、
努力がズレます。

たとえば、

  • 年号は覚えているのに正誤問題で落とす
    → ②のケース

  • 用語は知っているのに論述で書けない
    → ③のケース

👉
「何が足りなかったか」を言語化できるか
これが演習の価値を決めます。

③ 一問一答・問題集の「正しい位置づけ」

一問一答や演習問題は、
やり方次第で最強にも、時間泥棒にもなります。

おすすめの使い方は、

  • 一問一答 →「知識の穴」を探す道具

  • 問題集 →「知識の使い方」を確認する道具

逆に、

  • 一問一答を覚え直すためだけに使う

  • 問題集を周回すること自体が目的になる

この状態は要注意です。

👉
問題は解くものではなく、診断するもの
この意識を持ってください。

④ 「解き直し」こそが点数を作る

点数が伸びる生徒に共通するのは、
解き直しが圧倒的に丁寧なことです。

解き直しで最低限やるべきことは、

  • なぜその選択肢を選んだか

  • どこで判断を誤ったか

  • 正解に必要だった視点は何か

これを、
一言でメモできるレベルまで落とします。

例:
「語句は知っていたが、因果関係を聞かれていた」

この一文が残るだけで、
次の演習の質が変わります。

⑤ 過去問は「仕上げ」ではなく「地図」

過去問を、

❌ 最後の力試し
⭕ 出題者の視点を知る材料

として使えると、
歴史は一気に安定します。

過去問演習では、

  • よく問われるテーマ

  • 繰り返される問い方

  • 知識+思考の割合

を意識して見てください。

👉
「どの知識が、どう使われているか」
ここを読み取ることが目的です。

まとめ|問題演習は「成績を映す鏡」

問題演習は、

  • 解いた数

  • 正解率

よりも、

どれだけ自分の弱点を言語化できたか
で価値が決まります。

点数が伸びる人ほど、
問題を「解く」より
「振り返る」時間を大切にしています。

次回予告

第6回では、
「間違いノート・まとめノートは本当に必要か?」

ノート信仰を一度リセットし、
最小の労力で最大の定着を生む整理法
具体例つきで解説します。

次回も、一緒に“点数につながる学び方”を整えていきましょう。

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