歴史勉強方法 徹底検討(第14回) 「歴史の記述問題で点が取れない理由 その2」 ―― 「書いているのに減点される理由」を整理し、より高得点を取るための答案の精度を高める方法
「ちゃんと書いたのに点が低い」
「模範解答と近いのに減点されている」
この段階に来ると、
単なる知識不足ではありません。
問題は、
“答案の精度”です。
記述問題は、
「書いているかどうか」ではなく
“どう書いているか”で点数が決まります。
今回は、
書いているのに減点される理由と、
高得点につながる改善ポイントを整理します。
① 「方向は合っているが、足りない」
よくある減点パターンがこれです。
言いたいことは合っている
しかし必要な要素が不足している
記述問題では、
採点基準に含まれる要素が揃っているかが重要です。
例えば
日露戦争 に関する問題なら、
原因(なぜ起きたか)
内容(どこと戦ったか)
結果(何が変わったか)
このうち1つでも欠けると、
部分点止まりになります。
② 主語・目的語が曖昧
歴史の記述では、
誰が(主語)
何をした(動詞)
何に対して(目的語)
がはっきりしていないと、
評価されにくくなります。
例えば、
「改革が行われた」
ではなく、
「政府が〇〇を目的として改革を行った」
と書くことで、
答案の明確さが上がります。
③ 因果関係が弱い
「〜した。〜した。」
と並べているだけの答案は、
減点されやすいです。
重要なのは、
つながりを示すことです。
なぜなら
その結果
〜ため
といった形で、
因果関係を明示する必要があります。
④ キーワードはあるが“使い方”が弱い
第13回でも触れたように、
キーワードは重要です。
しかし、
ただ入っているだけ
文の中で機能していない
場合は、評価が伸びません。
例えば
板垣退助 を使うなら、
「板垣退助が自由民権運動を進めた」
のように、
文の中で役割を持たせることが大切です。
⑤ 「聞かれていること」とズレている
意外と多いのが、
問いに対してズレた答えを書いているケースです。
例えば、
原因を聞かれているのに結果を書く
内容を聞かれているのに背景を書く
この場合、
いくら正しい知識を書いても点は伸びません。
まず確認すべきは、
何を答える問題なのか
です。
⑥ 高得点答案の作り方
ここからは、精度を上げるための具体的な方法です。
① 要素を分解してから書く
いきなり書かずに、
原因
出来事
結果
を頭の中で整理します。
これにより、
抜け漏れを防ぐことができます。
② 「1文で完結」を意識する
記述問題では、
ダラダラ長い文
途中で意味が切れる文
は評価が下がります。
理想は、
一文で完結した、明確な説明です。
③ 模範解答との差を分析する
答案を書いた後は、
どの要素が足りないか
表現は適切か
キーワードは入っているか
を確認します。
この作業が、
次の得点につながります。
⑦ 歴史は「説明の精度」で差がつく
例えば
大久保利通 に関する問題でも、
名前だけ書ける人
政策を説明できる人
背景まで説明できる人
で、得点は大きく変わります。
つまり、
どれだけ正確に説明できるか
が勝負です。
まとめ
「書いているのに減点される理由」は、
要素が足りない
主語・目的語が曖昧
因果関係が弱い
問いとズレている
といった点にあります。
高得点を取るためには、
内容の正しさ+表現の精度
この両方が必要です。
記述問題は、
練習すれば必ず伸びる分野です。
書き方を整えれば、
得点は安定していきます。
次回予告(第15回)
「通史理解を一気に加速させる学習法」
―― バラバラの知識を一つにつなげ、
短期間で全体像をつかむための具体的な方法を解説します。