たまたまあってた選択肢をどうするか?現代文の復習のススメ
みなさまこんばんは。
マナリンクで国語を教えている島田です。
日本の共通テストは選択肢の問題になっておりますが、国語の問題においてはことに配点が高いことで非常に恐ろしい科目だといえます。
特に現代文の評論や小説では、一問8点なんて言う問題もあるので3つおとしただけで、9割を切ることになります。
その分慎重に選択肢を吟味しなければなりません。
し、しかも!選択肢の中で一語でも、不正解の単語が入っていれば不正解の選択肢になるわけですから、結局は選択肢とのにらめっこです。選択肢のあらを探すように、探偵のように、わたしたちは性悪説的に選択肢と向き合わなければいけない、なかなか厳しい作業です(;^_^A
ここでみなさんに気を付けてほしいことがあります。。
【1】模試で選択肢があっていても、どうしてその選択肢があっていたのか説明できますか?
うん、できているよ!
【2】ではその選択肢があっていた理由は解説と同じものですか?
え、た、たぶんそうだと思う、、、
⇒解説を読みましょう。それはたまたまあっていただけかもしれません。運を味方につけるためにも解説をしっかり確認しましょう。
【3】よくある間違わせ方を説明できますか?
⇒だ、だいたいはわかっているつもりだけど、、、
たとえばよくある間違わせ方には次のようなものがあります。
★極端な表現が入っていないか(「普遍」「すべて」「決して」なんて言葉は特に注意ですね)
★因果関係に不備はないか(AなのでB、なのに、BなのでAの因果関係に逆転されていないか)
★二項対立の文章で対応関係が不明瞭になっていないか(A=C、B=Dなのに、A=D、B=Cに自然に取り違えられていたりしますよね)
まだこれらの感覚を理解できていない人は急いで間違わせ方のパターンを理解しましょう。
【4】最後に質問です。選択肢の吟味は消去法だと思っていますか?
⇒え、ちがうの? そうだと思うんだけど、、、
これが一番重要です。よく選択肢で2択まではしぼれるんだけど最後に間違うことがあるという人は、消去法でとらえている人が多いためだと思います。
もちろん消去法は大切です。ですが、消去法で絞っていっても2択まで残るように設計されている問題がほとんどだと思います。
そこで大切なのは、「傍線部を構文的に説明すること」です。
実は国語の授業ではずーっとこれをやってきているはずです。
設問の多くは傍線部を説明しなさい、なわけですから、傍線部を説明していなくてはいけません。あたりまえですね。だけど、選択肢の中には、実は間違ってはいないけど、正解ではないものがあります。それは単純に傍線部を説明していない選択肢ということです。
ですので、最終的には、傍線部を、言い換えて、対比的に、因果を踏まえて過不足なく説明する力が必要です。(これは東大の現代文を解くときと同じ考えですね)
だから結局は、二次試験の国語の記述問題を解くための力がある人が、本当の意味で共通テスト現代文を制することになります。
消去法だけでなく、積極的に傍線部を自分の力で言い換える癖をつけること。
そして!それを解説を読んで理解すること。それが一番の近道だと思います。
もうすぐ冬休み。受験前の追い込みの際でも、丁寧に確認しましょう。
あせらず、間違えた部分を振り返り、点数が取れなかった理由を最後まで考えた人が受験を制するのです(^^♪