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共通テストでやることは、落ち着いて解くこと。【小説問題で焦らないための一つの方法】

2026/1/8

みなさまこんにちは。

共通テストまであと一週間ちょっとになりました。

みなさんは、あと一週間どんな勉強をしますか??

いろいろな方法やいろいろな過ごし方があろうかと思いますが、私が伝えたいことは、

「落ち着いて解くためのイメージトレーニングをすること」

これだけです。

たくさんの過ごし方のポイントや、直前の学習の仕方についてのヒントを、数多く書きたい気持ちもありますが、多くのことを書いて混乱させてしまう気持ちをぐっとこらえて、たった一つだけお伝えします。

いままで解けなかった問題や苦手な問題が来た時の対処法を考えていますか??

共通テストはきっと緊張します。緊張しない人はいません。

そして、試験の時に、きっとできる!と、いう良いイメージを持つためには、苦手な問題が来ても焦らないための心理的訓練をすることが重要です。

もっというと、苦手な問題に対して、自分の解法の軸をぶれさせないことがとっても大切だと思います。

いままで学習してきたことを、あの緊張する空間と時間の中で、やり通すこと。これをできるイメージを持ってください。緊張のあまり、今まで学習してきた軸をそこで変に改変しないでほしいと思います。いままで自分が勉強してきたことは間違っていません。急に新たな方法をとってしまうとすれば、緊張のあまり、「自分」を見失うからです。「自分」を見失わないための振り返りをしましょう。

ここでいう振り返りとは、いままで解いた問題で間違った問題をもういちど思い出してみることです。これはどうして間違ったのか、どうしたら正解できたのを思い出してください。

その振り返りがあればあるほど、自分の軸はさらにしっかりと太い幹のようにあなたの頭の中に、そして身体の中にそそり立つでしょう。

さて、あの当時、わたしは小説の問題が苦手でした。

緊張する空間の中で、いつもならできるのに、どの選択肢も正解に思えてきたものです。

これってどの心情説明も正解なのでは?? あれ? どうやってやるんだっけ、、、??

みなさんが小説の問題を解くときに皆さんが心がけていることは何ですか??

ひとつだけ例を出しますね。

昨年度の共通テストの小説の問題にこんなものがありました。

*********************

問1 傍線部A「音を探すふりをする。心をこめるように爪弾く。」とあるが、ここで「わたし」が捉えているおじさんの様子はどのようなものか。最も適当なものを、次の ① 〜 ④ のうちから一つ選べ。

① 自分が途中までしか弾けないことを取り繕うために、弦を鳴らし、身を入れて曲の続きを思い出そうとしているかのように見せている。

② 弾き切ることこそできないが大切な曲であることを「わたし」に伝えるために、記憶をたどって、一音一音探るかのように見せている。

③ 曲が弾けなくて気落ちしていることを「わたし」に悟らせないために、曲を想起しつつ、追憶にひたっているかのように見せている。

④ 曲を弾き通せなくて体面を失った落胆を隠すために、あらためて丁寧に曲を弾こうとし、深い思い入れがあるかのように見せている。

**********************

この問題に果たして「正解」はあるのでしょうか。

さっと書いてしまいますが、「正解」はありません。ですが「正答」はあります。

なぜ「正解」はないのかわかりますか??

一人称小説「わたし」の視点から、「おじさん」の内面は見えないからです。

つまり、「おじさん」の心情は「おじさん」にしかわかりません。だから、「おじさん」の心情を説明することは不可能な問いです。

こう考え切ってしまいましょう。「おじさん」の心情は説明できない。

このとき、この軸をぶれさせてはいけません。何度も書きますが、「おじさん」の心情は説明できない。

ということは、「おじさん」の心情を説明しすぎているものは不正解です。

********************

 弾き切ることこそできないが大切な曲であることを「わたし」に伝えるために、記憶をたどって、一音一音探るかのように見せている。

 曲が弾けなくて気落ちしていることを「わたし」に悟らせないために、曲を想起しつつ、追憶にひたっているかのように見せている。

 曲を弾き通せなくて体面を失った落胆を隠すために、あらためて丁寧に曲を弾こうとし、深い思い入れがあるかのように見せている。

********************

この赤字部分が「読めない」のです。②③④の選択肢は、「おじさん」がどんな気持ちでいるかを読みすぎてしまっています。だから「選べない」。実はそれだけの問題といってもいいのです。

この問題が来た時に、「一人称小説で他者の心情は読めない」という自分の軸をぶれさせないでいること。これがわたしがみなさんにお伝えしたいことです。一問で7点もするこれらの問題を落としたくないあまり、いままで自分で培ってきた軸=解法=ポリシー=信念=自分を信じぬく気持ち、を揺るがせることなく、最後まで自分を信じ切ってください。

自分を信じぬくこと。それが後悔しない受験の必要かつ十分条件であろうと私は思います。

あなたのままで、受験をしてきてください。

みなさんの受験が実りあるものになることを祈っています。

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