中学受験 算数 計算が遅い|1問1分未満を目指す〈算数の設計図⑦〉
中学受験の算数で、計算が遅いという悩みをよくいただきます。これは才能の問題ではありません。訓練の問題です。しかも、短期間で伸びる数少ない能力です。
このシリーズでは、算数をひらめきに任せません。経営工学を学んだ講師が、解法を設計の問題として扱ったらどうなるか。その記録です。
点差は、難問ではなく前半で開きます
テストの構成を思い出してください。前半に計算と一行題、中盤に標準的な典型題、後半に応用問題。この形が基本です。
クラスの境目を決めているのは、後半の応用問題ではありません。前半を、どれだけ速く正確に抜けたかです。
前半に10分かかる子と、5分で抜ける子では、後半に使える時間が倍違います。同じ学力でも、この差だけで得点が変わります。
時間を計らない限り、速度は上がりません
ここが最も大事な点です。処理速度は、負荷をかけた分だけ伸びます。
時間を計らずにドリルをやっても、速くはなりません。量をこなしているのに遅いままの子は、だいたいここです。丁寧に、確実に、自分のペースで解いている。
毎日10問、ストップウォッチを押してください。目標は1問1分未満。この数字を意識した瞬間から、解き方が変わります。
速さは、雑さとは違います
ここで必ず心配されることがあります。速さを求めると、雑になってミスが増えるのではないか。
逆です。速い子のほうが、ミスが少ない。
理由は2つあります。一つは、速い子は手順が固まっているからです。迷わないので、判断ミスが起きにくい。もう一つは、前半を早く抜けると、見直す時間が残るからです。
雑になるのは、速さを求めたからではなく、手順が固まっていないまま急いだからです。順序を守った上での速さなら、精度は下がりません。
暗算を増やすのは、違います
速くするために暗算を増やす子がいますが、これは逆効果です。
頭の中で処理する量が増えるほど、後半で息切れします。実際、試験の終盤で急にミスが増える子は、前半で頭を使いすぎています。
速さは、書く量を減らして作るものではありません。手順を固め、迷う時間を減らして作るものです。
明日から親がすべき、非情な決断
ストップウォッチを用意してください。スマートフォンでも構いません。
そして、毎日の計算練習に必ず時間を計ってください。タイムを記録して、先週と比べてください。
計算力は、中学受験の能力の中で最も採点しやすく、最も短期で伸びます。伸びていることが見えるので、お子さんの自信にもなります。
【関連する指導コース】
処理速度の訓練と手順の固定化は、マナリンクのプロフィールにある「中学受験プロによる予習シリーズ専門の算数サポート」というコースで行っています。無料相談からお気軽にどうぞ。
このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら
中学受験におすすめの指導コース
- テキストの問題が【難しすぎる】、【ヒントが無くて】理解出来ないお子さん
- 塾のスピードが【速すぎる】、テストで【もっと成績アップしたい】お子さん
- 【宿題が多すぎる】、【親の負担が大きすぎて】サポートが必要なお子さん
- 私のオリジナル解法を手早く習得したい方
- 苦手単元だけを克服したい方
- 理科を入試の武器にしたい方
- 「四谷大塚やSAPIXに通っているけれど、なかなか成績が伸びなくて心配…」
- 「偏差値がなかなか上がらない。このままでは第一志望に間に合わないかも…」
- 中学受験を経験したことのある先生に教えてもらいたい!
- 中堅〜難関私立中学(筑駒・桜蔭・渋幕・南女・洛南・海陽など)を目指す生徒
- 社会の偏差値50前後で伸びない生徒
- 社会が足引っ張っている、あとは社会だけという生徒
- 苦手の国語を確実に伸ばしたい生徒さん
- 記述問題や読解が苦手で、国語専門の講師に基礎から教わりたい生徒さん
- 読解国語の個別指導で、「どう読めばいいか」を一歩ずつ身につけたい生徒さん