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日能研の公開模試、偏差値が下がった時は判定欄を見るな

2026/10/2

日能研の公開模試で偏差値が下がった。結果表を開いた親がまず目で追うのは、志望校判定の欄です。そして、そこでいちばん大きなダメージを受けます。僕に言わせれば、あの結果表は、読む順番を間違えた人がいちばん傷つくように出来ています。

日能研の公開模試で偏差値が下がる、3つのパターン

偏差値は、点数そのものではありません。同じ模試を受けた集団の中での位置を示す数字です。秋は受験生の本気度が上がり、集団全体の得点が底上げされやすい時期です。つまり、点数が前回と同じでも、偏差値は下がることがあります。

偏差値が下がった原因は、僕の見る限り次の3つのどれかです。

  • 得点は変わっていないのに、集団の水準が上がっただけ

  • 得点そのものが落ちた(計算や小問で取りこぼした)

  • 得点は同じでも、取れている問題の質が入れ替わった(基本を落とし、難問を拾っている)

この3つは、対処がまったく違います。1つ目は、何もしなくていい。2つ目は、処理の問題です。3つ目は、優先順位の問題です。偏差値の数字だけ眺めていても、どれなのかは分かりません。判定欄から読み始めるのは、診断書を見ずに薬だけ選ぶようなものです。

日能研の公開模試の結果表は、この順番で読む

最初に見るのは、得点と、大問ごとの出来です。ここで、落とした問題が前半の基本問題なのか、後半の難問なのかを仕分けします。日能研で最上位クラスを担当していた頃から、伸び悩む子は、難問ではなく前半の取りこぼしで偏差値を削っている例が多いと感じています。

次に、時間です。解き終わらなかったのか、解き終わったのに間違えたのか。答案を見るときは、白紙の問題がどこにあるかを探してください。白紙が後半にまとまっていれば時間配分の問題、前半にぽつぽつあれば、基本の未定着です。

志望校判定は、その次の次です。判定は、今の得点がそのまま続いた場合の目安にすぎません。秋の判定で合格可能性が低く出ても、それは気持ちを折るために出ている数字ではありません。直すべき箇所が見つかれば、判定は動きます。

日能研の公開模試で崩れる子の、時間の使い方

偏差値が下がる子を見ていると、時間の使い方に二つの癖があります。ひとつは、後半の難しそうな問題に最初から突っ込み、前半の基本問題に使う時間を削る子です。もうひとつは、前半を丁寧に解きすぎて、後半の取れる問題に手が届かない子です。

前者は、解ける問題を落とす。後者は、解ける問題に触れない。どちらも、実力はあるのに偏差値だけが下がるタイプです。この場合、解法を教え直しても効果は薄いと僕は考えています。直すのは、問題を解く順番と、1問にかける時間の上限です。

家庭でできる確認は簡単です。模試の問題用紙に残った書き込みを見て、どの問題に手をつけ、どこで止まったかを子どもに説明させます。説明できる子は、次に直せます。説明できない子は、時間の使い方を無意識に決めているので、順番を決め打ちしてやる必要があります。

偏差値が下がった子の解き直しは、3つに仕分ける

間違えた問題を、同じ鍋に入れて一括りにしないことです。僕は次の3つに分けます。

1つ目は、解けるのに落とした問題。計算や条件の読み落としで、解き方は分かっていた問題です。2つ目は、時間が足りずに触れなかった問題。3つ目は、そもそも解き方を知らなかった問題です。

偏差値が下がった直後は、3つ目に時間を使いたくなります。新しい単元の解き方を覚え直す、という方向です。しかし、秋の模試で点を削っているのは、たいてい1つ目と2つ目です。知らなかった問題を1問覚えるより、分かっていたのに落とした問題を1問拾うほうが、偏差値は安く上がります。

親が今夜やる、非情な決断

結果表を子どもに見せて、偏差値の数字を前に叱るのはやめてください。子どもは数字を見た瞬間に、考えるのをやめて身を守ります。叱って上がった偏差値は、僕の経験では長持ちしません。

やることは1つです。次の公開模試までに、取りこぼした問題のうち「解けるのに落とした問題」を、もう一度解き直す。それだけです。分量は多くなくていい。毎日の少しずつで十分です。

志望校判定の欄に一喜一憂する家庭は、模試を受けるたびに疲れていきます。結果表は成績の通知書ではなく、次の2週間の作業指示書として使ってください。判定を眺めて落ち込む時間があるなら、その時間で1問解き直したほうが、よほど得です。

日能研の公開模試は、偏差値の数字ではなく、落とした中身を読めば怖くありません。結果表をどう読み、何から直すかで迷う場合は、マナリンクの僕のプロフィールにある「【日能研】偏差値60の壁を突破!クラス上位を定着させる指導」をのぞいてみてください。無料体験もありますので、結果表を見ながら一緒に仕分けしてみましょう。

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