語彙力を着実に伸ばす「3色・3週間」英単語暗記法
みなさん、こんにちは。英語講師のシノハラです。 本日は、私が推奨している「着実に力がつき、かつ忘れにくい」英単語の暗記法についてお話しします。
やり方は非常にシンプル。「1週間100語を目安に、単語帳を朝晩音読する」。これだけです。 ただし、学習を効率化するためには「やり方」に重要なコツがあります。具体的なステップを見ていきましょう。
1. 【1〜7日目】朝晩の音読をルーティンにする
まずは7日間、同じ範囲(100語)を朝晩欠かさず音読します。
ポイント: 単語帳の音声を聞き、真似するように発音してください(シャドーイング)。
注意点: 英語の後に流れてくる「日本語訳」も必ず口に出しましょう。これだけで、脳内での定着率が格段に変わります。
2. 【7日目夜】1回目の確認テスト
7日目の夜に、その週の総仕上げとしてテストを行います。「英語を見て、即座に日本語の意味が1つ言えるか」を確認してください。
合格した単語: 赤色の蛍光ペンで塗りつぶす。
3. 【2週目】同じ範囲を再復習
翌週も、あえて「同じ範囲」を繰り返します。1週目で覚えきれなかった単語を重点的に音読し、最終日の夜に再度テストを行います(1週目で合格した単語は除いてOKです)。
新たに合格した単語: 青色の蛍光ペンで塗りつぶす。
4. 【3週目】苦手な単語をあぶり出す
3週目も同様に、残った単語を中心に音読とテストを繰り返します。
最後に合格した単語: 黄色の蛍光ペンで塗りつぶす。
この暗記法のメリット:自分専用の「難易度マップ」ができる
3週間を終えたとき、あなたの単語帳は以下の4パターンに分類されているはずです。
赤色: 1週間で覚えた「得意な単語」
青色: 2週間で覚えた「普通の単語」
黄色: 3週間かかった「苦手な単語」
無印: 3週間でも覚えられなかった「最難関単語」
これはいわば、あなたにとっての「暗記難易度」がひと目でわかるマップです。 あとは、この分類に従って復習の頻度を変えるだけです。
無印: できるだけ毎日目を通す
黄色: 週2回程度
青色: 半月に1回
赤色: 1ヶ月に1回(最終的には復習不要になります)
すでに覚えている単語に時間を割くのはもったいありません。自分の弱点をピンポイントで攻めることで、学習効率は劇的に上がります。
最後に:急がば回れ。これが「一生モノの語彙力」への近道です
「100語を覚えるのに3週間もかけるなんて、時間がかかりすぎるのでは?」と感じるかもしれません。しかし、多くの受験生が陥る罠は、短期間で詰め込んでは忘れ、また覚え直すという「砂上の楼閣」のような学習です。
今回ご紹介した方法は、あえて時間をかけて何度も脳を刺激することで、短期記憶を「長期記憶」へと昇華させます。このステップを踏むことで、試験本番で「見たことはあるけれど意味が出てこない」という一番悔しいミスを防ぐことができるのです。
実際、これまで指導してきた生徒さんの多くが、このルーティンを守ることで、約1年後には『ターゲット1900』や『システム英単語』、『LEAP』といった主要な単語帳を1冊まるごと、自分の「武器」として使いこなせるようになっています。単語帳が赤・青・黄のペンで埋まっていく様子は、そのままあなたが積み上げてきた努力の記録でもあります。
特に高校1年生、2年生のみなさん。入試本番まで十分な時間がある今こそ、こうした「本物の基礎」を固める絶好のチャンスです。3年生になってから焦って詰め込むのではなく、今から1日20分の音読を習慣にしてみてください。
「当たり前のことを、誰にも真似できないほど徹底的にやる」。 その先には、どんな難解な長文にも動じない、確固たる自信が待っているはずです。まずは明日からの1週間、最初の100語から挑戦してみませんか。