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物理

図を描くだけで点が上がる ——物理の解き方の基本

2026/5/3

物理の問題を前にして、いきなり式を立てようとしていませんか?実は、点が取れる生徒と取れない生徒の違いは、計算力よりも前の段階にあります。それが「図を描くかどうか」です。たった1枚の図が、物理の解き方をがらりと変えます。

なぜ図を描くと点が上がるのか

物理の問題は、文章で書かれた「場面」を数式に変換する作業です。その変換をスムーズにするのが、図の役割です。文章を読んだだけでは曖昧だった「力の向き」「物体の動き」「速度の変化」が、図に描き起こすことで一気に整理されます。

頭の中だけで考えようとすると、情報が混乱しやすく、見落としも増えます。図を描くことで「考える場所」が紙の上に移り、頭はその情報を使って式を立てることに集中できます。これが、図を描くだけで正答率が上がる理由です。

物理が得意な人は、例外なく図を描くのが習慣になっています。難しい問題ほど、丁寧な図が解答への近道になります。

物理の図に描くべき3つの要素

「図を描く」といっても、何を描けばいいかわからない人も多いと思います。物理の図に必ず入れてほしい要素は、次の3つです。

① 物体の位置と動きの向き

物体がどこにあって、どの方向に動いているかを矢印で描きます。「右向きに動いている」「斜面を下っている」など、文章から読み取れる情報をすべて図に落とし込みます。

② はたらく力とその向き

重力、垂直抗力、摩擦力、張力——物体にはたらくすべての力を矢印で描きます。力の向きを正確に把握することが、運動方程式を立てるための第一歩です。

③ 問題文に出てくる数値と記号

質量、速度、角度などの数値を図の中に書き込みます。問題文を読み返す手間が省け、式を立てるときにすぐ参照できます。

図を描く手順——問題を解く前の「準備運動」

図を描くことを、問題を解く前の準備運動として習慣にしましょう。手順はシンプルです。

1問題文を一度最後まで読む

途中で式を立てようとせず、まず場面全体を把握します。

2場面を図に描き起こす

上手に描く必要はありません。物体を四角や丸で表し、力を矢印で描くだけで十分です。

3

数値と記号を図に書き込む

問題文に出てくる数字・単位・記号を図の該当箇所に書き添えます。

4

図を見ながら式を立てる

図が完成したら、そこから式を組み立てます。この段階では、図を「設計図」として使います。

「きれいな図」を描こうとしなくていい

図を描くことを面倒に感じる人の多くは、「きれいに描かなければ」と思っています。でも、物理の図は丁寧さより正確さが大切です。力の向きが合っているか、必要な情報が揃っているか——それだけで十分です。

最初は30秒でいいので、図を描く習慣をつけてみてください。慣れてくると、図を描いた瞬間に「あ、こう解くんだ」と解法が見えることが増えてきます。

図が描けると、ミスも減る

図を描く習慣がつくと、もうひとつ嬉しい効果があります。ケアレスミスが減ることです。力の向きを間違える、符号を逆にする——こうしたミスの多くは、頭の中だけで処理しようとすることから起きます。図に描いて「見える化」するだけで、そのミスを事前に防ぐことができます。

図を描くことは、時間のムダではありません。むしろ、解く時間を短くし、ミスを減らす最も確実な方法です。

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