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記述問題で「何を書けばいいか分からない」子に共通する3つの特徴

2026/9/11

「国語の記述問題になると、急に手が止まってしまう」

「選択問題なら答えられるのに、記述になると何を書けばいいのか分からない」

「子どもに聞いても『なんとなく』『分からない』と言われてしまう」

中学受験や高校受験を控えたお子さまを見ていると、こうしたご相談は少なくありません。

でも、記述問題が苦手な子を見ていると、必ずしも「文章を書く力そのものがない」わけではありません。

むしろ、

「何を根拠に、どこまで書けばいいのか」が整理できていない

ケースが多くあります。

今回は、現役塾講師として生徒を指導する中で感じる、記述問題で手が止まりやすい子の特徴を3つ紹介します。

① 「自分が感じたこと」で答えてしまう

一つ目は、本文ではなく、自分の感想で答えてしまうことです。

例えば、

「登場人物が悲しい気持ちになったのはなぜですか?」

という問題があったとします。

このとき、

「友達に嫌なことを言われたから。」

と答えられたとしても、

「本文のどこを見てそう考えたの?」

と聞くと、説明できないことがあります。

記述問題では、

「自分がそう思った」だけではなく、「本文の何を根拠にそう考えたのか」

が重要です。

そこで私は授業で、

「問題 → 根拠 → 答案」

という順番を意識させています。

いきなり答案を書かせるのではなく、

「何を聞かれている?」

↓

「本文のどこが根拠になりそう?」

↓

「それを使って答えると?」

と、一つずつ整理していきます。

② 「答え」は分かっているのに、理由が抜ける

二つ目は、結論だけで終わってしまうことです。

例えば、

「主人公はどんな気持ちになりましたか?」

と聞かれて、

「嬉しかった。」

と答える。

確かに、気持ちは答えています。

でも、記述問題では、

「なぜ嬉しかったのか」

まで必要になることがあります。

そこで私は、記述を考えるときに、

骨・肉・皮膚

というイメージで説明することがあります。

骨=結論

「嬉しかった」

↓

肉=その理由・根拠

「自分の考えを友達に認めてもらった」

↓

皮膚=具体的な出来事

「自分が工夫して直した部分について、友達から分かりやすいと言ってもらった」

このように、答えを一段深くしていきます。

最初から完璧な文章を書かせるのではなく、

「どうして?」を一回掘り下げる。

これだけでも、答案はかなり変わります。

③ 「気持ちが変わった理由」を見落としてしまう

三つ目は、物語文で特に多いポイントです。

登場人物の気持ちを聞かれたとき、

「悲しい」

「嬉しい」

「安心した」

など、その時点の感情だけを探してしまう。

しかし、物語文では、

「なぜ、その気持ちになったのか」

さらに、

「何があって、その気持ちが変わったのか」

を見る必要があります。

例えば、

最初は、

「自分の考えを否定されたと思った」

↓

友達から別の考えを聞く

↓

自分の作品を直してみる

↓

「分かりやすくなった」と言われる

↓

「自分の考えを見直してよかった」

という変化があったとします。

ここで最後の「嬉しかった」だけを拾ってしまうと、答案が浅くなってしまいます。

大切なのは、

「最初はどう思っていたのか」
「何が起きたのか」
「最後はどう変わったのか」

をつなげることです。

私はこれを、授業の中で何度も確認しています。

記述問題は「作文」ではありません

記述問題が苦手なお子さまを見ていると、

「文章を書くのが苦手だから、記述も苦手なんだ」

と思われることがあります。

もちろん、文章を書く力も関係します。

ただ、記述問題でまず必要なのは、

「本文から必要な情報を見つけ、それを質問に合わせて整理する力」

です。

だから私は、

「きれいな文章を書こう」

と最初から考えさせるのではなく、

①何を聞かれている?
②本文のどこが根拠?
③その根拠を使って、どう答える?

という順番を大切にしています。

ご家庭でできること

もしお子さまが記述問題で、

「分からない」

「何を書けばいいか分からない」

と言っているのであれば、すぐに答えを教えるのではなく、

「何を聞かれてる?」

と聞いてみてください。

そして、

「本文のどこに、その答えのヒントがありそう?」

と聞いてみる。

答えを教えるのではなく、答えにたどり着くための道筋を一緒に探すイメージです。

もちろん、最初から一人でできなくても問題ありません。

「ここが根拠だね」

「じゃあ、これを使って答えてみよう」

と少しずつ整理していけば大丈夫です。

最後に

私は現役の塾講師として12年間、これまで1,000名以上の生徒を指導してきました。

その中で感じるのは、

「記述が苦手=書く力がない」ではない

ということです。

何を書けばいいのか分からない子の多くは、

「問題が何を聞いているのか」

「本文のどこを根拠にするのか」

「答えに理由をどう付け加えるのか」

この整理がまだ十分にできていないことがあります。

だからこそ、私は一つひとつ、

「できた!」を増やしながら、答案の作り方を一緒に練習すること

を大切にしています。

「記述問題になると点数が取れない」

「子どもにどう教えればいいのか分からない」

そんなお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

できたことをたくさん褒める、おせっかいな先生として、お子さまの「分からない」を一緒に整理していきます。

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