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中学数学

勉強したのに点数が伸びない」の正体は、問題を解く量ではないかもしれません

2026/9/10

「毎日ちゃんと勉強しているのに、テストになると点数が伸びない」

「宿題もやっているし、問題集も進めているのに……」

お子さまの勉強について、こんなお悩みはありませんか?

保護者の方からすると、

「じゃあ、もっと勉強させたほうがいいのかな?」

と考えてしまうかもしれません。

もちろん、勉強する「量」は大切です。

ですが、現役塾講師としてこれまで多くの生徒を指導してきた中で感じるのは、

「たくさん問題を解くこと」と「できる問題が増えること」は、必ずしも同じではない

ということです。

今回は、私が普段の指導で大切にしている「勉強量」と「定着」の考え方についてお話しします。

「新しい問題を解く」だけになっていませんか?

例えば、10問の問題を解いて5問正解したとします。

間違えた5問について答え合わせをして、そのまま次の10問へ。

そしてまた5問正解。

さらに次の10問へ……。

もちろん、たくさん問題を解くことで経験値は増えていきます。

しかし、ここで一度考えてみてほしいことがあります。

「最初に間違えた5問は、その後できるようになったでしょうか?」

もし、同じような問題が出てきたときにまた間違えてしまうのであれば、

問題を100問解いたとしても、実際に身についている内容は思ったほど多くないかもしれません。

だからこそ私は、

「何問解いたか」だけではなく、「何問できるようになったか」

を大切にしています。

「分かった」と「一人でできる」は違います

勉強をしていると、

「答えを見たら分かった」

ということがあります。

これは決して悪いことではありません。

ですが、テストで必要になるのは、

答えを見たら分かることではなく、自分一人で解けること

です。

例えば数学なら、

「この問題はこうやって解くんだ」

と解説を聞いて理解したあとに、時間を置いてもう一度解いてみる。

そこで自力で解ければ、少しずつ「分かった」が「できる」に変わっていきます。

逆に、解説を聞いて「なるほど!」と思っただけで次の問題へ進んでしまうと、テストではまた同じところで止まってしまうことがあります。

大切なのは「間違えた問題」とどう向き合うか

では、間違えた問題はどうすればいいのでしょうか。

私は、ただ答えを書き直すだけではなく、

  • なぜ間違えたのか

  • どこで考え方を間違えたのか

  • 次に同じ問題が出たらどうするのか

を確認することが大切だと考えています。

そして、時間を置いてもう一度解いてみる。

そこで自力で解ければ、

「この問題はもう大丈夫」

と判断できます。

逆に、また間違えたのであれば、もう一度原因を確認する。

この繰り返しが、少しずつ「本当の力」になっていきます。

「復習」は、勉強量を減らすことではありません

ここは誤解してほしくないところです。

「じゃあ、新しい問題を解かなくていいの?」

ということではありません。

新しい問題に挑戦することももちろん大切です。

ただ、

新しい問題を進めることと、以前できなかった問題をできるようにすること。

この両方が必要です。

特に受験が近づいてくると、

「まだここまで終わっていない」

「もっと先の問題までやらなきゃ」

と焦ってしまうことがあります。

しかし、先へ先へと進むことばかりを優先してしまうと、以前勉強した内容が抜けてしまうことがあります。

だから私は、

「進むこと」と「戻ること」のバランス

を大切にしています。

ご家庭でできる、ちょっとした声かけ

ご家庭でお子さまの勉強を見るとき、

「今日は何ページやった?」

だけではなく、

「この前間違えた問題、今日はできた?」

と聞いてみるのもおすすめです。

さらに、

「どうして間違えたんだろう?」

「次に同じ問題が出たら、どうする?」

と聞いてみる。

答えを教えるのではなく、お子さま自身に考えてもらうことがポイントです。

もちろん、毎回細かく確認する必要はありません。

「今日はここが前よりできるようになったね」

と、できるようになった部分を見つけてあげることも大切です。

勉強は、できないところばかり見ていると苦しくなってしまいます。

だからこそ私は、小さな「できた」を見つけて伝えることを大切にしています。

「100問解いた」よりも大切なこと

私は、生徒に問題をたくさん解いてもらうこと自体を否定しているわけではありません。

むしろ、問題を解く経験は必要です。

ただ、

100問解いたことよりも、昨日までできなかった問題が今日できるようになったこと。

そこに大きな価値があると思っています。

「勉強しているのに点数が伸びない」

そんなときは、単純に勉強時間や問題数を増やす前に、

「今まで勉強したことが、本当に自力でできるようになっているか?」

を一度確認してみてください。

もしかすると、必要なのは「もっと頑張ること」ではなく、

「できるようになるまで戻って練習すること」

なのかもしれません。

最後に

私は現役の塾講師として、これまで12年間、1,000名以上の生徒を指導してきました。

その中で大切にしているのは、

「できなかったこと」だけを見るのではなく、「前よりできるようになったこと」を見つけること。

そして、そこから次の「できた!」につなげていくことです。

勉強のやり方は、お子さまによって違います。

「勉強しているのに、なかなか結果につながらない」

「何を復習させればいいのか分からない」

「受験に向けて、今の勉強方法で大丈夫なのか不安」

そんなお悩みがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。

できたことをたくさん褒めながら、一緒に次の一歩を考える。

そんな「おせっかいな先生」として、お子さまの学習をサポートしています。

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