中学生の数学、テスト前に「問題をたくさん解く」だけでは伸びません
「テスト前だから、とにかく数学の問題をたくさん解こう!」
中学生のテスト勉強では、よくある考え方です。
もちろん、問題をたくさん解くこと自体は悪いことではありません。
むしろ、数学では実際に問題を解くことがとても大切です。
ただ、現役の塾講師として中学生を指導していると、
「かなり勉強しているのに、なかなか数学の点数が上がらない」
という生徒さんをたくさん見てきました。
そういう場合、問題を解く「量」だけではなく、解いた後に何をしているかが大きく関係していることがあります。
「10問解いた」ことより大切なこと
例えば、数学の問題を10問解いたとします。
8問正解して、2問間違えました。
ここで、
「2問間違えた。答えを見て直した。よし、次の10問!」
と進んでしまう。
実は、ここに落とし穴があります。
大切なのは、
その2問を、次に自分の力で解けるようになったか?
ということです。
解説を読んだ直後は、
「なるほど、分かった!」
と思います。
でも、翌日にもう一度解いてみると、
「……あれ?どうやるんだっけ?」
となることがあります。
これは珍しいことではありません。
「分かる」と「自分で解ける」は、同じではないからです。
数学でありがちな「もったいない勉強」
特にテスト前には、こんな勉強になっていないか確認してみてください。
① ワークをどんどん進める
「今日は20ページやった!」
もちろん頑張っています。
でも、間違えた問題をそのままにして先へ進んでしまうと、同じ間違いを繰り返してしまう可能性があります。
② 答えを見て「分かった」で終わる
解説を読むことは大切です。
ただし、
解説を理解すること=自分で解けること
ではありません。
③ 間違えた問題を、その場でもう一度だけ解く
これも悪くありません。
ただ、直後に解けたからといって、本当に定着したとは限りません。
時間を空けて、もう一度確認することが大切です。
④ 同じタイプの問題を避ける
「さっき間違えたから、もうこの問題はやりたくない……」
数学では、ここから逃げないことが大切です。
数字や条件が少し変わった問題でも、同じ考え方を使えるか確認してみましょう。
おすすめしたいのは「反復」です
私が生徒さんにおすすめしているのは、
解く → 間違える → 直す → 時間を空ける → もう一度解く
という流れです。
例えば、
1日目
問題を解く
↓
間違えた問題を確認する
2日目
前日に間違えた問題を、何も見ずにもう一度解く
数日後
数字や条件を変えた類題に挑戦する
テスト前
自分の力だけで解けるか確認する
この繰り返しです。
「同じ問題を何回もやるなんて、効率が悪くない?」
と思うかもしれません。
でも、できなかった問題を「できる問題」に変える時間こそ、数学の点数を伸ばすために重要です。
数学は「解きっぱなし」にしない
数学の勉強では、
新しい問題を解くこと
ばかりに目が向きがちです。
もちろん、新しい問題に挑戦することも必要です。
しかし、
10問解いて、10問新しい問題に進む
だけではなく、
10問解いて、間違えた2問を自力で解けるようにする
という時間も大切にしてほしいと思います。
特に中学生の場合、テスト前に焦って大量の問題をこなすより、
「自分が間違えた問題」を丁寧に拾っていく
ほうが、結果につながることがあります。
「分かった!」を「できた!」に変える
私は授業で、生徒さんが問題の解説を聞いて、
「分かった!」
と言ってくれたときほど、
「じゃあ、今度は何も見ないでもう一回やってみよう」
と声をかけるようにしています。
少し意地悪に感じるかもしれません(笑)。
でも、ここが大事なんです。
何も見ずに解いてみて、
「できた!」
となれば、本当に一歩前進。
もし解けなかったとしても、
「どこで分からなくなったのか」
をもう一度確認できます。
そして、そこからまた練習すればいい。
テスト前だからこそ「量」と「定着」のバランスを
ここまで読むと、
「じゃあ、問題をたくさん解かなくていいの?」
と思うかもしれません。
そんなことはありません。
量も必要です。
数学は、いろいろな問題に触れることで、解き方のパターンや考え方が身についていきます。
ただし、
量だけに偏らないこと。
「たくさん解いた」という達成感だけで終わらず、
「昨日できなかった問題が、今日は自力でできた」
という変化にも目を向けてみてください。
最後に
数学のテスト前になると、
「もっと問題を解かなきゃ!」
と焦ってしまうことがあります。
でも、まずは一度、自分の勉強を振り返ってみてください。
間違えた問題を、後日もう一度自力で解いていますか?
解説を見ずに解けるか確認していますか?
同じタイプの問題をもう一度練習していますか?
もし「そういえば、やっていないかも」と思ったら、次のテスト勉強から少しだけやり方を変えてみてください。
数学は、
「どれだけ問題を解いたか」だけではなく、
「できなかった問題を、どれだけできるように変えたか」
も大切です。
テスト前の勉強は、ただ問題数を増やすだけではなく、「分かった」を「できた」に変える時間も大切にしていきましょう。
🌱 澪耶先生より
私は現役の塾講師として、これまで多くの中学生の学習を見てきました。
「数学の勉強をしているのに点数が上がらない」
「テスト前になると何をすればいいか分からなくなる」
「解説を読めば分かるけれど、自分で解くとできない」
そんな場合は、まず現在の勉強方法を一緒に整理してみることから始めても大丈夫です。
勉強は、やり方を少し変えるだけで取り組みやすくなることがあります。
「何から始めればいいか分からない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
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