間違えた問題、すぐ解き直していませんか?「時間を空ける復習」が大切な理由
「この問題、さっき教えてもらったときは解けたのに……」
お子さんの勉強を見ていて、こんな場面に出会ったことはありませんか?
一度間違えた問題を先生に教えてもらい、その直後にもう一度解いてみる。
すると、今度は正解。
「よかった!理解できた!」
……と思った数日後。
同じ問題をもう一度やってみると、
「あれ?どうやって解くんだっけ?」
となってしまう。
実は、これは決して珍しいことではありません。
今回は、私が日々の指導で大切にしている
「時間を空けてから解き直す復習」についてお話しします。
「解けた=身についた」とは限らない
間違えた問題を解説してもらった直後に、もう一度解いてみる。
これはもちろん大切な学習です。
ただし、ここで注意したいのが、
「今解けたから、もう大丈夫」
と判断してしまうことです。
解説を聞いた直後は、先生から聞いたばかりの考え方や解き方が頭に残っています。
そのため、もう一度同じ問題を解くことができても、
「本当に理解して自力で解けた」のか、
「さっき聞いた解き方を覚えていて解けた」のか、
まだ分からないことがあります。
だからこそ、少し時間を空けてから、もう一度挑戦することが大切です。
「時間を空ける」と何が分かる?
例えば、算数の問題を間違えたとします。
先生から解説を聞いて、その場では解けるようになりました。
そこで終わりにするのではなく、
翌日、もう一度何も見ずに解いてみる。
さらに数日後、もう一度確認してみる。
それでも自力で解けたなら、
「解説を聞いたから解けた」から、
「自分の力で解ける」
に一歩進んだと考えられます。
逆に、時間を空けたら解けなかった。
それも、とても大切な発見です。
「まだ定着していなかったんだ」と分かるからです。
間違えた問題は「終わった問題」ではありません
勉強をしていると、
「今日は何ページ進んだ!」
「今日は何問解いた!」
ということが気になりやすいですよね。
もちろん、勉強量を確保することも大切です。
ただ、成績を伸ばしていくためには、
「何問解いたか」だけではなく、「何問を自力で解けるようになったか」
にも注目してほしいと思っています。
一度間違えた問題を、解説を聞いて終わり。
これでは、せっかくの学習が十分に生かされないことがあります。
間違えた問題を、
間違える
↓
解説を聞く
↓
時間を空ける
↓
自力で解き直す
↓
必要ならもう一度復習する
というところまで繰り返して、初めて「身についた」と言える問題になっていきます。
すべての問題を何度もやる必要はありません
ここで、
「じゃあ、毎日全部の問題を復習しないといけないの?」
と思われるかもしれません。
もちろん、そんな必要はありません。
大切なのは、全部を何度もやることではなく、間違えた問題や重要な問題を選んで繰り返すことです。
例えば、
間違えた問題
解き方に迷った問題
正解したけれど自信がなかった問題
今後のテストや入試で重要になりそうな問題
こうした問題を中心に、時間を空けて確認していきます。
「同じ問題をやるのはもったいない」は本当?
「新しい問題をどんどん解いたほうが、勉強した感じがする」
そう思うこともあるかもしれません。
でも、私は必ずしもそうだとは考えていません。
同じ問題をもう一度解くことで、
「前はできなかったけど、今回は自力でできた!」
という経験を作ることができます。
さらに、数字や条件を少し変えた類題に取り組めば、
「答えを覚えているだけ」ではなく、
「解き方そのものを理解しているか」
も確認できます。
ご家庭では「5分の振り返り」から
いきなり長時間の復習を始める必要はありません。
例えば、
寝る前の5分間だけ、その日の授業プリントを見返す。
これだけでも十分スタートになります。
「今日やった問題、どんな問題だった?」
「この問題、どうやって解いたっけ?」
と、軽く振り返るだけでもOKです。
毎日少しずつ続けることで、
「授業でやったことを思い出す」
という習慣につながります。
私が授業で大切にしていること
私の授業では、新しい問題をどんどん進めることだけを目的にはしていません。
一度間違えた問題についても、
「なぜ間違えたのか」
「どこで判断を間違えたのか」
「次はどうすれば正しく解けるのか」
を一緒に確認します。
そして、必要に応じて時間を空けてもう一度解いたり、数字や条件を変えた類題に取り組んだりしながら、少しずつ「自力で解ける問題」を増やしていきます。
特に受験勉強では、ただ問題を解いた数を増やすだけではなく、
「一度学んだことを、後からもう一度使えるか」
という視点がとても大切だと考えています。
まとめ
勉強では、
「解説を聞いて分かった」
と
「時間が経っても自力で解ける」
の間に、大きな違いがあります。
だからこそ、
間違える → 教えてもらう → 時間を空ける → もう一度解く
というサイクルを大切にしてみてください。
勉強は、新しい問題を増やすことだけが前進ではありません。
昨日できなかった問題が、今日できるようになる。
そして、1週間後にも自力で解ける。
そんな「できる問題を少しずつ増やしていくこと」も、立派な成績アップへの一歩です。
「勉強しているのに、なかなか身につかない」
そんなときは、問題を増やす前に、少し時間を空けて、もう一度振り返る時間を作ってみてはいかがでしょうか。
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