記述問題で大切なのは、知識よりも『つなげる力』
社会の勉強では、まず基礎知識を身につけることが大切です。
歴史なら人物や出来事、地理なら地域の特色、そして公民なら制度や仕組み。
こうした知識がなければ、問題を解くことはできません。
ただ、入試問題の中には、覚えた知識をそのまま答えるだけではなく、複数の情報を組み合わせて考える問題があります。
そこで重要になるのが、私は「つなげる力」だと考えています。
「知識」と「答え」の間にあるもの
例えば、
「○○を行った」
という知識を覚えていたとしても、
「なぜ行ったのか」
「それによって何が変わったのか」
「その出来事は、別の出来事とどう関係しているのか」
まで考える問題になると、少し難しくなります。
これは、知識が足りないというよりも、
知っていることと、問題で聞かれていることを結びつける練習が必要
というケースがあります。
私はここを、記述問題を指導するときに特に大切にしています。
資料問題は「読む」だけでは終わらない
資料問題でも同じです。
グラフや表、文章などから必要な情報を見つける。
これは第一歩です。
その次に、
「この資料から何が分かる?」
「その情報と、知っている知識はどうつながる?」
「問題は何を説明してほしいの?」
と考えていきます。
つまり、
資料を読む
↓
情報を見つける
↓
知識と結びつける
↓
問いに合わせて説明する
という流れです。
この流れを意識するだけでも、記述問題への向き合い方は変わってきます。
「なぜ?」を考える習慣
家庭学習でも、特別なことをする必要はありません。
例えば社会の用語を覚えたときに、
「これは何?」
だけではなく、
「なぜ、こうなったんだろう?」
と一度考えてみる。
さらに、
「その結果、何が起こったんだろう?」
と考えてみる。
これだけでも、単なる暗記から少しずつ「つながりを考える学習」に変わっていきます。
もちろん、すべてを深く考えながら覚える必要はありません。
まずは、気になったものを一つだけ「なぜ?」と掘り下げてみる。
それくらいから始めても十分です。
記述力は、一朝一夕では身につかない
記述問題は、問題を解けばすぐに書けるようになるものでもありません。
「何を書けばいいのか分からない」
「知っているけれど文章にできない」
「答えは思いつくけれど、説明が足りない」
など、つまずくポイントもさまざまです。
だからこそ、私は授業の中でも、
「正解したかどうか」だけではなく、「どう考えて、その答えにたどり着いたのか」
を大切にしています。
答えを出すまでの思考を少しずつ整理していくことで、初めて見る問題にも対応できる力につながっていくからです。
最後に
社会の記述問題では、知識を増やすことももちろん大切です。
でも、
「知っている」
→「つながる」
→「説明できる」
というところまで進めることで、知識が初めて答案の中で活きてきます。
私自身、授業では生徒にすぐ答えを伝えるのではなく、
「どこからそう考えた?」
「それと、この資料はどうつながる?」
「問題では何を聞かれている?」
と問いかけることを意識しています。
一つひとつの知識を点ではなく線にしていく。
そんな学習を積み重ねながら、初めて見る問題でも、自分で考えて答えられる力を育てていきたいと思っています😊
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