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『分からない』と言う子に、すぐ答えを教えない理由

2026/9/17

「先生、分かりません。」

授業をしていると、こう言う生徒は少なくありません。

そんなとき、私はすぐに答えや解き方を教えることはありません。

もちろん、どうしても分からない場合には説明します。

ただ、その前に必ず確認することがあります。

「何が分からないの?」

ここを一緒に整理することが、とても大切だと考えているからです。

「分からない」にも、いろいろある

例えば、算数・数学の問題で「分からない」と言ったとします。

でも、その中身を見てみると、

  • 問題文の意味が分からない

  • 何を求めればいいのか分からない

  • 使う公式が分からない

  • 計算方法が分からない

  • 途中までは分かるけれど、最後の一歩が分からない

  • 間違えるのが怖くて、手が止まっている

など、さまざまなケースがあります。

同じ「分からない」でも、必要なサポートは全く違います。

だから私は、

「分からないなら、こうやって解くよ」

とすぐに答えを示すのではなく、

「まず、問題の中で分かるところはどこ?」

と聞くようにしています。

答えを教えるより、「考え方」を一緒に整理する

例えば割合の問題で止まっていたら、

「何%を求める問題?」

「分かっている数字はどれ?」

「全体の数は分かる?」

と、一つずつ確認していきます。

すると、

「全体はこれで、求めるのはこっちだから……」

と、生徒自身が少しずつ整理できることがあります。

そこで、

「じゃあ、どんな計算をすればいい?」

と聞いてみる。

「……割り算?」

「そう。じゃあ書いてみよう。」

ここまで来れば、先生が答えを教えなくても、自分で解き進められます。

私は、この瞬間を大切にしています。

「分からない」を「ここまでは分かる」に変える

勉強が苦手な子ほど、

「分からない=全部できない」

と感じてしまうことがあります。

でも、実際にはそんなことはありません。

問題文は読めている。

数字は見つけられている。

何を求めるかも分かっている。

あとは計算するだけ。

……ということもあります。

だからこそ、

「全部分からない」

ではなく、

「ここまでは分かる。でも、ここからが分からない」

という状態に持っていくことが重要です。

そうすると、自分のつまずいている場所が見えてきます。

最終的には「先生がいなくても解ける」を目指す

もちろん、ずっと先生がヒントを出し続けるわけではありません。

個別指導だからこそ、その子がどこまで自分で考えられるのかを見ながら、少しずつヒントを減らしていきます。

最初は、

「何を求める?」

と聞かないと動けなかった子が、

次第に自分から問題文に線を引いたり、

「これは割合を求める問題だから……」

と考えられるようになる。

そして最終的には、

先生に「分かりません」と言う前に、自分で考えてみる。

そこまで持っていくことを目標にしています。

「分からない」は、伸びるためのスタート地点

私は「分からない」と言えること自体は、悪いことではないと思っています。

むしろ、

「ここが分からない」

と自分のつまずきを言葉にできれば、そこから学習を進めることができます。

大切なのは、

「分からない」→「答えを教えてもらう」

で終わらせないこと。

「分からない」→「どこまで分かっているか整理する」→「自分で考える」→「解けた」

という経験を積み重ねることです。

一問の正解だけを見るのではなく、その一問を通して**「次は自分で解ける力」を育てる。**

それが、私が個別指導で大切にしていることです。

もしお子さまが、

「分からない」と言ってすぐに手を止めてしまう、

「分からないから教えて」と答えを待ってしまう、

ということがありましたら、まずは

「何が分からないの?」

と聞いてみてください。

そこから、お子さま自身の「分かる」が見つかるかもしれません。

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