高校の授業が遅れている? 9月に気づいたときの対処法
2025/9/10
1. 気づいたときの不安
進学校とはいえ、学校の都合か担当の先生の都合かわかりませんが、進度が極端に遅いことがあります。それでも高2の終わりまでは「さすがに受験に間に合わないことはないだろう」と神事でついていくのですが、高3の2学期に入った今でもまだ全範囲が終わっていないと、焦りが出てくるでしょう。
物理を例にとれば、
高3の夏が終わったのにまだ電磁気が半分も終わっていない、
これで共テまでに全範囲を終えて入試対策ができるのだろうか?
なんていうことがありえます。
実はこれは珍しいことではありません。大事なのは“いま気づいた”このタイミングで行動を起こせば十分間に合う ということです。
2. なぜ進度遅れが起きるのか
- 担当の先生の異動・体調不良
- 学校全体の進度計画の変更
- 一人ひとりの理解を優先して丁寧に進めている
など理由はさまざまですがこれは生徒のせいではありません。なのであなた自身は責任を感じる必要は全くありません。
3. 進度遅れのリスク
しかし、そのまま何もしないでいると次のようなリスクがあります。
- 入試範囲を終える前に受験期に突入してしまう
- 演習の時間が不足して、知識が「解ける力」につながらない
- 共通テストや二次試験で、範囲外の問題が出る可能性
だからこそ、自分で対策を始めることが不可欠です。
4. 今からできる解決策
(1) 自学で穴を埋める
とにかく自力で教科書を読み進めましょう。大事なのは計画的に進めることです。
- 教科書や参考書を自力で読み進める
- 映像授業やスタサプなどのオンライン教材を活用する
- 「残りの単元をいつまでに終わらせるか」を逆算してスケジュールを立てる
ただしこれだけだと、重要な点とそうでない点の区別がつきにくく、勉強の効率はあまりよくありません。そこで次のような助けを借りましょう。
(2) 個別指導・家庭教師を活用する
個別指導や家庭教師のサポートを受けるのが有効です。各章の重要な点が分からないとか、そもそも教科書が何を言っているのかがわからないなどの場合、個別の指導者は最短ルートを示してくれる存在になります。
(3) 学校の授業とのすみ分け
「学校の授業を待っていたら間に合わない」と割り切りましょう。授業は復習・確認の場と位置づけ、自分の勉強を主軸にすることが大切です。
5. 学習計画の例(物理の場合)
たとえば高3の夏休み終了の時点で、学校はまだ電磁気が始まったばかり。コンデンサーの回路にもまだ入っていないようなケースを考えてみましょう。
- 9月:コンデンサーを含む直流回路を進める
- 10月:電流と磁場、電磁誘導、交流回路を進める
- 10月下旬から11月中旬:原子物理を進める
- 11月〜12月:良問などの演習問題を一気に進める、ところどころに共テの過去問を入れる
- 1月:共テの過去問チェックと最終確認
- 共テ以降:良問の演習を続ける
志望校や得意不得意によって調整は必要ですが、「まず最後までやり切る」→「演習で定着」→「過去問で仕上げ」の流れは共通です。
6. 気持ちの持ち方
遅れていることに気づくと焦りますが、実はこれが大きなチャンスです。
このピンチを自力で乗り越えることができれば、授業に依存せず自分で学ぶ力が身につくことでしょう。
進度の遅れは今は不利に見えても、主体的に勉強を始めるきっかけになります。
7. まとめ:今すぐ動き出そう
進度が遅れているのに気づいたら、悩んで立ち止まるよりも、まず一歩行動してみましょう。
- 教科書を先に読み進める
- 問題集を1問だけ解いてみる
- 信頼できる指導者に相談する
その一歩が、受験本番までの流れを大きく変えます。
この先生の他のブログ
高校受験で進学校に合格した人へ合格おめでとう。あこがれの大学に進むための大きなステップですねこの高校で勉強をがんばれば、いよいよ大学へ...期待と不安でいっぱいだと思いますそして、多くの生徒にその不安は当たってしまいます進学校ショックですこの記事では進学校ショックとは何か、それを乗り越えるにはどうし...
2020年のCOVID以降、家庭教師をオンラインで受講するメリットが知られるようになり、オンライン家庭教師を提供している個人や団体が一気に増えました。従来の家庭訪問型や教室型の家庭教師や個別指導と比べて、オンラインで受講するメリットはたくさんあります。オンライン家庭教師を選ぶとき、指導の質や料金など...
いまや受験生や保護者が勉強法を調べると、ネット上には無数の情報が出てきます。その中には、真っ当な受験指導とはかけ離れた逆張りや奇抜な勉強法が目を引くことがあります。模試の復習はするな!授業は聞かずに内職せよ!〇〇(有名な参考書)は読むな!といったものです。一見「効率的」「賢いやり方」のように思えるか...