高校生の学びを支える -部活が忙しくて勉強する時間が取れません-
毎日の小さな工夫が、将来の大きな力になる
高校生の学びには、やる気や才能だけではなく、正しい方法や環境が大切です。本シリーズ『高校生の学びを支える』では、勉強の時間管理や教材の選び方、モチベーションの整え方、理系科目の悩みまで、具体的にアドバイスします。保護者にも高校生本人にも役立つ、実践的な知恵が詰まった学びのガイドです。
今回の相談
部活が忙しくて勉強する決まった時間が取れません。合宿や試合なんかもあって、週間や月間の決まった勉強スケジュールを作ることができません。
スキマ時間を使おう
部活が忙しいと、まとまった勉強時間を確保するのは難しいですよね。
でも、「スキマ時間」なら誰にでもあります。
電車やバスでの移動中、昼食後、試合や合宿の合間など――。
5分、10分の短い時間でできることを決めておき、いつでも始められるように準備しておきましょう。
英単語を3つ覚える、
解説動画を1本だけ見る、
そんな小さなことで十分です。
小さな積み重ねの力を侮らない
スキマ時間の積み重ねをあなどってはいけません。
1日10分を2回でも、1か月続ければ大きな違いになります。
たとえば、1回のスキマ時間で1単語を覚えるとしましょう。
1日3単語覚え、翌日1つ忘れても2つ残ります。
それを25日続ければ、50語。
1年で600語、3年間で1800語です。
もし「1日で50単語覚えよう」と思っても、そう簡単にはいきません。
でも、少しずつなら確実に積み上がっていく――これが学びの本質です。
何をやるかは人それぞれ
スキマ時間に何をするかは、人によって違います。
1週間でどれくらいまとまった時間が取れるか、
どの教科を伸ばしたいか、
どんな場面で集中できるか――それを考えて決めましょう。
英単語はあくまで一例です。
もし迷ったら、身近な先生や家庭教師、信頼できる人に相談してみてください。
「スキマ時間を有効に使いたいんだけど」と伝えるだけで、あなたの本気が伝わります。
きっと具体的なアドバイスをもらえるはずです。
続けるためのコツ
もちろん、最初から長く続けるのは難しいもの。
だから、まずは1週間だけ試してみましょう。
始めるタイミングは「記念日」がおすすめです。
誕生日、試合で勝った日、自分だけの“スタート記念日”でも構いません。
1年のうちにいくつも記念日を作って、何度でもリスタートすればいいんです。
1週間やってみて「がんばったな」と思えたら、自分にごほうびを。
美味しいケーキでも、1日だけゲーム三昧でもOK。
少しずつ長く続けられるようになったら、
2週間、1か月…とチャレンジ期間を伸ばしてみましょう。
そして、ごほうびも少しグレードアップ。
楽しみながら続けることが、成功の秘訣です。
まとめ
時間がなくても、できることはあります。
スキマ時間を上手に使えば、あなたの努力は確実に積み重なっていきます。
大事なのは、「できる範囲で」「続ける」こと。
1日10分でも、その習慣が未来を変えていきます。
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