高校生の学びを支える -試験直前になるとあせってしまい時間だけが過ぎていくー
毎日の小さな工夫が、将来の大きな力になる
高校生の学びには、やる気や才能だけではなく、正しい方法や環境が大切です。本シリーズ『高校生の学びを支える』では、勉強の時間管理や教材の選び方、モチベーションの整え方、理系科目の悩みまで、具体的にアドバイスします。保護者にも高校生本人にも役立つ、実践的な知恵が詰まった学びのガイドです。
今回の相談
試験の直前になると「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と心配になり、ちょっと何かを始めてもすぐ別のことが気になってしまいます。結局何もきちんとできないまま時間だけが過ぎていく気がしています。
試験直前に焦ってしまうのは自然なこと
試験直前になると、どうしてもあせって勉強が手につかず、時間だけが過ぎていくように感じることがあります。
これは誰にでもある自然な反応です。焦る気持ちは、勉強の成果を出したいというサインでもあります。
数学・物理は普段の積み重ねが命
特に数学や物理のような思考系科目では、試験直前にやるべきことはあまり多くありません。
この科目は日ごろの学習の積み重ねが点数につながるのです。
とはいえ、試験前に全く手を動かさなくてよいというわけではありません。
やるなら、これまで取り組んできた問題の中から優先度の高いものを選び、答案を書く練習をすることです。
目安として10問程度、次のような問題を選びましょう。
解答や解説を読んでも理解があいまいだったもの
自力では解けなかったけれど、解説を読めば理解できたもの
ただし、不明点を解決せずに答案を書いても応用力はつきません。まず理解を確実にしてから、最後の確認として答案を書きましょう。
暗記系は試験直前まで粘る
逆に暗記が必要な科目や分野は、試験直前ギリギリまで取り組む価値があります。
試験開始の直前まで、何度でも確認し、最後の努力で確実に点数を上げましょう。
周りの目やカッコ悪いと感じる気持ちは気にしなくて大丈夫です。
あなたの努力はあなたの人生の目標に直結しています。努力して目標を達成することは何よりもカッコイイことですよ。
今笑う人には笑わせておきましょう。最後に笑うのは努力したあなたです。最後に笑っているあなたは誰よりもカッコイイです!
計画を立てよう
1週間前から直前までの計画を、過去に経験したあせりの感覚などを思い出しながらしっかり立ててみましょう。その計画にしたがっていけば必ず成功します。
応援しています!