高校生の学びを支える -休み時間を上手に使う方法はありますかー
毎日の小さな工夫が、将来の大きな力になる
高校生の学びには、やる気や才能だけではなく、正しい方法や環境が大切です。本シリーズ『高校生の学びを支える』では、勉強の時間管理や教材の選び方、モチベーションの整え方、理系科目の悩みまで、具体的にアドバイスします。保護者にも高校生本人にも役立つ、実践的な知恵が詰まった学びのガイドです。本シリーズはほぼ週1回で新記事をアップしていますので、よろしければフォローをお願いします。
今回の相談
高校2年生です。学校で休み時間が10~20分ぐらいあります。いままでは授業の間の休憩時間ということで何も考えず過ごしていましたが、1日に合計すると1時間近くになります。こういう短い時間にできる勉強とか時間の使い方ってあるのでしょうか?
リセットが必要
学校の休み時間というと、友だちと話をしたりスマホを見るなどのイメージが強いと思います。でも実はこの短い10分をどう使うかで、その日の授業への集中度が大きく変わります。休み時間は脳のリセットの役割を持っているので、少し使い方を工夫するだけで一日の学習効率が上がります。
体を動かす
まずおすすめしたいのは軽いストレッチや歩行などで体を動かすことです。ずっと座りっぱなしだと脳の働きが鈍くなってしまうので、積極的に体を動かしてみましょう。30秒だけでも1分だけでも効果があります。
次の授業の準備
次の授業の準備を30秒だけやっておくことです。ノートやプリントを出しておくだけで休み時間から授業に集中する時間への切り替えがスムーズにできるようになり、最初から授業に集中することができます。
スマホ
スマホとの付き合い方を決めておくことも重要です。スマホをだらっと見てしまうと授業に戻るまでの切り替えが難しくなります。SNSが気になってしまうと、休み時間が終わって授業時間になってもまだ気になってしまうことがあり、授業に集中しにくくなります。「1回3分まで」「1日2回まで」など、小さなルールを作って実行してみましょう。
具体的には
高校1〜2年生の場合はまだ授業の進度にも余裕があります。この時期に授業に集中するための習慣を身につけると、3年生になってからの伸びが大きくなります。まずは休み時間の間に30秒だけ次の授業の準備をすることからはじめてみましょう。それだけで授業の理解度が積みあがっていきます。
3年生は、授業の密度が高く受験勉強にも直結します。休み時間の使い方が、1日の総復習量や集中時間を左右します。特におすすめなのが「授業で使う公式・単語を直前に30秒眺めておく」ことでしょう。これで授業の吸収力が上がり家での復習負担が減ります。
まとめ
休み時間を勉強を頑張る時間にする必要はありません。次の授業に気持ちよく入るための調整時間と考えるだけで授業への集中度が向上します。
さっそく今日からはじめてみましょう。