高校生の学びを支える -疲れて机に向かう気が起きない-
毎日の小さな工夫が、将来の大きな力になる
高校生の学びには、やる気や才能だけではなく、正しい方法や環境が大切です。本シリーズ『高校生の学びを支える』では、勉強の時間管理や教材の選び方、モチベーションの整え方、理系科目の悩みまで、具体的にアドバイスします。保護者にも高校生本人にも役立つ、実践的な知恵が詰まった学びのガイドです。本シリーズはほぼ週1回で新記事をアップしていますので、よろしければフォローをお願いします。
今回の相談
高校1年生です。中学から続けていた陸上部を高校でも続けています。駅伝メンバーに入りたくて部活では必死にトレーニングメニューをこなしています。家に帰るのは夜8時ごろで、それから夕食を取って少し休憩するともう眠くて、机に向かう力も残っていません。学校の宿題だけは済ませますがそれ以上の勉強の時間は全く取れないです。
完璧を目指さない
高校駅伝のメンバーに入りたくてがんばっているのですね。それはぜひ続けてください。応援しています。
部活をがんばる高校生が家では勉強できないと悩むのはよくあることです。これは怠けではなく、体が本当に疲れているためです。特に運動部は、普段の学校の授業と部活の練習のダブルで体力も集中力も使い切ってしまいます。
そこで大事なのは、完璧を目指さないことです。学校の宿題以外に毎日5分だけ、10分だけ時間を取るという作戦はどうでしょうか。英単語・漢字・小テスト対策など、短時間で終わるものから始めるだけで十分です。これだけでも心理的ハードルが下がり、毎日少しずつ積み上げができていきます。
それも難しいようなら、翌日の学校の準備だけしておくのもよいでしょう。教科書やプリントを揃えると次の日の授業がスムーズになり、学校での授業の理解度が自然と上がります。
部活のある日は現状維持、部活のない日に追いかける。このリズムを作ると、部活と勉強の両立がぐっと楽になります。
短時間メニューを作ろう
1、2年生のうちは基礎力を積む時期です。このとき「毎日5分だけ」は非常に効果的です。特に英単語・計算練習などは、2年生までに積んでおくと3年で大きな差になります。疲れていてもできる短時間メニューを作りましょう。
そしてこれを実行する時間も決めておきましょう。学校の宿題が終わった直後の時間ではどうでしょうか。あるいは単語帳などはビニールに入れて風呂に持ち込んでもよいでしょう。
3年生であれば部活を続けながらも受験勉強を進める必要があります。多くは夏までの1学期中に引退となるでしょうが、それでも4-7月までの4か月をいままでと同じように生活していたのでは進歩がありません。
1、2年生向けと同じことで、疲れていても勉強ができるようにするポイントは、その短時間にやることを1つに決めることです。「英語の長文1題だけ」「数学1問だけ」と決めるとよいでしょう。今週は英語週間、来週は数学週間など、自分で好きなように計画を立ててみましょう。
まとめ
自ら選んで入部した部活です。高校での部活動の経験はクラスメートとの時間と異なり、特別なものがあります。それは卒業してからも人生の宝物になります。せっかく始めた部活は最後まで続けたいですよね。
勉強との両立はみんな悩んでいます。今よりあと5分だけ、10分だけがんばってみましょう。引退後、本格的に追いかけるときのダッシュに備えて。