宅浪か予備校か?両者のメリットとデメリットを徹底比較

宅浪か予備校か?両者のメリットとデメリットを徹底比較

残念ながら志望する大学に入ることができず浪人を決めたとき、次に考えなければならないのは、予備校に入るか宅浪(自宅で受験勉強する浪人生)になるか、です。
両者のメリットとデメリットを十分に吟味して、自分に合った道を選びましょう。

予備校を利用して大学受験に挑む場合


pcをみて悩む人

浪人した場合、多くの人が予備校を選択しています。

予備校のメリット


1年間のカリキュラムがしっかり組まれている

予備校では1年後の合格に向けて必要な力がつくように、基礎からハイレベルまで、綿密なカリキュラムが組まれています。
予備校のカリキュラムに合わせて勉強していれば大丈夫、という安心感があります。

授業の質が高い

予備校といえば、一流講師陣によるハイレベルな授業が最大の売り物です。
受験生の興味をひきつつ、わかりやすく解説する技術に長けた予備校の授業、そして多くの合格実績を持つ予備校ならではのノウハウは、魅力に満ちています。

生活リズムが整う

朝起きて予備校に行き、勉強をして帰宅することで生活リズムが整います。
毎日授業があるので、勉強をサボることなく続けられるのもメリットです。

受験情報が入ってくる

予備校の入試情報コーナーにはずらりと赤本が並んでいます。
情報検索システムで行きたい大学について調べられる、模試のスケジュールがわかるなど、受験に関する情報を得やすいのが予備校のメリットです。

自習室が使える

予備校の自習室は開放時間が長く、週末も待ち時間なしで利用できる、空調や湿度管理もされた快適な環境で集中して勉強ができるなど、勉強するのに最適な環境です。
隣に自分と同じように合格を目指して勉強している人がいると、自然に自分も頑張ろうという気持ちになってきます。
積極的に自習室を利用しましょう。

相談できる先生やチューターがいる

受験のプロである先生や、大学生のチューターがいて、授業でわからなかったところの質問や添削のお願い、進路の相談もできます。

予備校のデメリット


費用が高い
1年間に予備校でかかる費用は、100万円前後が目安といわれています。
多くの予備校では高卒生向けに、目指す学校や理系文系などに合わせて講座が組まれたものが用意されており、希望コースによって料金が異なる場合もあります。
それ以外にも夏期講習や冬期講習、不得意科目の単科授業や小論文添削などの費用も別途かかってきます。
また、予備校に毎日通うための交通費も必要です。

自分の進度に合った勉強ができない
毎日朝から夕方までの授業に加えて、予習や宿題に時間をとられるため、自分の進度に合わせた勉強がしにくいため、自分の弱点を重点的に補強していきたい人はもどかしさを感じるかもしれません。

予備校に行ったからといって必ず合格するわけではない
浪人生の3~4割は浪人しても大学に合格していません。
予備校に行っているからといって安心は禁物です。
結果は自分次第だということを、改めて意識する必要があります。

予備校はこんな人におすすめ!
基礎からしっかりと力をつけていきたい人、どこから勉強したらいいのかよくわからない人は予備校がおすすめです
また、仲間と一緒に勉強したい人も予備校向きだといえます。
 

宅浪で大学受験に挑む場合


絵を描く人

宅浪をする場合のメリットとデメリットを考えてみましょう。

宅浪のメリット


自分のペースで勉強できる
宅浪なら完全に自分のペースで自分のやりやすいように勉強できます。
自分がするべき勉強が分かっているのなら、自宅で重点的に勉強するのもよいでしょう。

予備校よりも費用がかからない
ある浪人生の経験では、1年間の宅浪にかかった費用は20万円ほど。
年数回の模試と参考書代ぐらいで済むので、予備校よりも圧倒的に費用がかかりません。

いつでも休憩できる
勉強につかれたとき、お昼ご飯の後、いつでも好きなときに休憩したり、仮眠を取ったりできるのが宅浪の強みです。
予備校の授業中は居眠りなどできませんが、宅浪ならいつでも好きなときに休んで、すっきりとした頭でまた勉強に取り掛かれます。

自己管理が得意になる
自分で自分の時間を好きに使える反面、自分できちんとするべきことを管理しなければ合格はつかめません。
宅浪で合格できた人には、自己管理能力が備わります。

宅浪のデメリット


生活リズムが乱れ、だらけてしまいがちになる
毎日予備校の授業に行けば、それが生活リズムを作ってくれますが、全ての時間を自由に使える宅浪では、リズムの乱れを招きがちになります。
また、宅浪では勉強をしなくてもあなたに注意してくれる人はいません。
自分で自分を律し、勉強に向かうにはかなりの精神力が必要になります。

わからない問題を解決しづらい
相談できる先生やチューターがいない宅浪では、わからない問題を解決しづらいため、勉強がはかどらないという悩みも生まれます。

話し相手がいない
話し相手もなく、一人で勉強をするのは孤独な戦いです。
社会から遮断されるのはつらいもので、浪人生のメンタルは不安定になりがちです。

情報不足に陥りやすい
模試や試験本番のスケジュール、問題傾向の把握など、受験に関する情報収集を一人で行う必要があります。

宅浪はこんな人におすすめ!
宅浪に向くのは、自分でこれからの1年間にやるべきことが分かっている人です。
また、わからないことを相談できる人がいる、自己管理ができ、自分で必要な情報を集められる、孤独に強い、そして志望校への強いモチベーションがある人なら宅浪もおすすめです。

自宅で予備校レベルの指導を受ける方法


本をもって驚いた様子の少年

宅浪しながら予備校と相違ないレベルの指導を受けるための方法をいくつか紹介しましょう。

通信講座


1年間に必要なカリキュラムが組まれている、添削を受けられる、受験情報が得られるなどが通信講座の魅力です。
比較的リーズナブルに受講でき、受験期間全体の勉強のリズムを作るのにも適しています。

映像授業


通信講座のうち、自宅にいながら実力講師の映像授業をオンラインで見られるサービスが充実してきています。
予備校に通うよりも安価にハイレベルな授業を視聴できるので、苦手科目の対策に取り入れるのもおすすめです。

オンライン家庭教師


インターネットを介して1対1で指導を受けられる、オンライン家庭教師のニーズも高まっています。
苦手教科だけ、添削だけなど、自分に必要な指導をピンポイントで受けられ、勉強方法やモチベーション維持の方法などを相談することも可能です。
マナリンクには、指導実績の豊富なたくさんのオンライン家庭教師が登録しています!

宅浪で困るのは、わからない問題が出てきたときに聞ける相手がいないこと。
そんなときには気軽にさっとチャットで質問できるコースがありがたいですね。
その場ですぐに解決することが、実力につながります。

まとめ


pcを見つめる子猫

宅浪と予備校には、どちらもメリットとデメリットがあります。
宅浪を選択する場合には、通信講座やオンライン家庭教師などを利用して、ペース作りに役立て、勉強の相談などをしていくとよいでしょう。