算数

【おもしろ予想】どんな数でも必ず???になる!?

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2022/7/20

今回の記事は、是非お子さんと楽しみながら読んでみて下さい。



さっそくですが、1つお好きな数を思い浮かべてみてください。

思い浮かべましたか?どんな数でも大丈夫ですよ。



さあ、では思い浮かべた数に対して、次のルールに従って計算していきます。


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≪ルール≫

①その数が奇数なら、その数に3をかけて1を足す。

②その数が偶数なら、2で割る。

③計算結果に対して、①、②をくり返す。

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ここでは私の好きな数、10で試してみましょう。

10は偶数なので、2で割って5になります。

5は奇数なので、3をかけて1を足すと16になります。

16は偶数なので、2で割って8になります。

8は偶数なので、2で割って4になります。

4は偶数なので、2で割って2になります。

2は偶数なので、2で割って1になります。

1になったら計算を終了します。


さあ、あなたが最初に思い浮かべた数で計算してみると、どうなりましたか?

おそらく、最終的に1になったのではないでしょうか?




実はこれ、コラッツ予想と呼ばれるもので、すべての数でこのルールに基づいて計算すると最終的に1になるのではないか、と言われています。


「言われている」というのは、まだ証明されていない予想だからなんです。


数学の世界には数がたくさんあります。

数学のルールでは、世の中に存在するすべての数について成り立つこと言えないと予想は正しいとは言えないんです。


だから例えば、10億までの数では予想が成り立っているけれど、10億1になるとこの予想は成立しない、なんてことも起こり得るんです。


そしてすべての数について正しいということは、コンピューターの計算能力を持ってしても難しいことでして、未だに「ほぼ正しい」としか言えない予想とされています。


一見すると簡単そうな計算なのに、なんと80年以上も数学者たちを悩ませているんです。

数学の世界にはこんな不思議がたくさんあります。



いかがでしたか?

勉強はもちろん大切なことですが、勉強を続けるためには、「どうしてこうなるの?」という疑問を持ったり、「そんな問題もあるんだ!」という発見をすることはすごく大切なことなんです。


今回紹介したコラッツ予想は、計算自体は難しくないですが、内容を知るとすごく不思議な数の世界を知ることができます。

楽しみながら読んでいただけたなら嬉しく思います。


「こんな話面白いな」とか、「もっと聞きたいな」と思った方と授業をお会いできることを楽しみにしています。

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