社会

「覚えなくちゃ…」の罠にハマらない!歴史が苦手な子に伝えたい“派生図解”勉強法。

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2025/8/8

歴史が苦手な子に共通するのは、「覚えなきゃ」「とにかく暗記しなきゃ」という思い込み。


確かに教科書は太字の単語でびっしり。


それを全部覚えるのって、想像しただけでも苦しいですよね。


でも、実は「覚えるぞ」と力んでいるときほど、頭には入っていきません。


なぜなら、覚える前に理解が追いついていないから。


今日の授業で、こんな話をしました。


派生図解ってなに?


ひとことで言うと、


「1つの単語を中心に、関連する言葉や背景、影響などを“枝”のように広げていく」方法です。


ノートの中心にキーワードを書いて、そこから思いつく言葉をつなげていく。


それだけで頭の中の“つながり”が見えてきます。


実際にやってみた例:メソポタミア文明


今日、中1の生徒と一緒にやったのはこのワード。


メソポタミア文明といえば、世界最古の文明のひとつ。


でも「最古ってだけでテストに出るの…?」とピンとこない子もいます。


そこで中心に「メソポタミア文明」と書いて、こう派生させていきました。


○ 場所:チグリス川・ユーフラテス川の間

○ 農業:灌漑農業(川の水を利用して田畑を作る)

○ 道具:青銅器を使用(当時の最先端素材)

○ 文字:くさび形文字(粘土板に刻んだ)

○ 建物:ジッグラト(宗教と政治の中心)

○ 影響:中国やエジプト文明にも農業や文字の文化が波及


こうして関連ワードを広げていくと、


「ただの単語」が「背景をもった一つの物語」に変わるんです。


なんでこの方法が効くの?


暗記って「意味がわからないまま、ひたすら詰め込む」と脳が拒否反応を起こします。


でも、関連づけて“理解”した情報は、脳の中で「つながり」を持つため、忘れにくくなる。


しかも、その情報の「位置づけ」がわかるから、問題文の文脈から逆に答えを導き出すこともできるんです。


どんな人に向いてる?


○ 歴史が苦手な子

○ 年号や人名を覚えるのが苦痛な子

○ 理由を聞かれると答えられない子

○ 「流れがわからない」とよく言う子


まとめ:暗記じゃない。理解から始めよう。


歴史は確かに「覚えるべきこと」がたくさんある教科です。


でも、覚えるだけでは点は取れません。


大事なのは、1つの知識を起点に、どれだけ多くの知識に“つなげられるか”。


今日やった「派生図解」は、頭の中をマップにする方法。


一つのワードを覚えるついでに、


ストーリー、背景、影響、文化を“まるっと”整理してしまいましょう。


歴史の勉強が「ただの暗記」から「なるほど!」に変わる瞬間、


きっと点数も、そして自信も伸びていくはずです😀

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