何ができるようになれば英語ができるようになるのか ~中学英語の課題と悪弊 ~

ここマナリンクでも人見読解塾でも、私はZ会の「ニュートレジャー」という複雑怪奇な?教科書の補習講座をやっています。
中学生の英語の教科書本文は、私に言わせると、帯に短し、たすきに長しです。簡単な教科書は勉強していても簡単すぎて要点が浮かび上がってこない。他方、ニュートレジャーや学校のオリジナルプリントはもっと簡単にできるやろ、と思います。
気合いの入った中高一貫校は英語教育にかなり力を注いでいます(だからニュートレジャーを使っています)。その結果、学校の先生は「これができないのなら、あれもやらそう」という発想になります。長文が読めないのなら英単語を覚えさせるといいのだ、では英単語を毎週100個覚えさせて朝のホームルームの時間に小テストをしよう、とか。
私は、講座のページや人見読解塾のホームページにも書いているとおり、かなりの数の中高一貫校の生徒さんを教えてきました。その経験からわかることは1つ。中学英語ができない生徒はなにも英語の力がないからできないのではなく、やることが多すぎてパニックになっているだけだ、というものです。
英語というのはどこまでいっても
1,長文の音読
2,文法理解と演習
3,単語とイディオムの暗記
4,リスニング対策=耳コピ
の4つができればそれでよく、その「基礎」の上に、高校にあがると共通テスト対策、すなわち、英語を英語のまま「速く」理解するスキルを積みあげる。たったこれだけのことです。
高い学費を払って名門の中高一貫校に通い、その結果、英語の「タスク(勉強ではなくタスク)」を膨大に課され、パニックになる、という、まったくもって笑えない状況が全国のそこここで生じています。
したがって、私のマナリンクの講座や人見読解塾では、「タスク」をまず整理します。そのうえで、本質だけを教えます。3ヶ月から半年もすれば生徒さんは、息を吹き返したように元気になります。