長文読解問題で失点する人の特徴と改善方法とは?
2025/6/19
共通テストの第1問、第2問などは、ただの情報処理問題ですから、解答に必要な情報が問題文のどこに書かれてあるかを探すだけです。たとえば、フライヤーなら、フライヤーの構成がわかれば全く問題なく、そんなものは誰だってすぐにわかるので、ここでなんらかを言及する必要はないと思いますので、第1問、第2問の話は割愛します。
例えば、第5問や6問になると、論の流れをとる必要があります。論の流れというのは、接続詞に依拠しています。AだからBとか、AだがしかしBという、こういったものがいわゆる論の流れと言われるものです。私は別に複雑とは思わないのですが、AだがしかしB、ゆえにCという、これくらいの論の流れになると、途端に流れをとれない生徒が増えます。
こういったものは、英文で読めるように訓練するというより、現代文で訓練した方が早いです。共通テストの国語も、接続詞に依拠して論の流れをとらせるように設計されています。古文も同じです。漢文も同じです。
英語というものは最終的には、現代文のスキルが必須だとさまざまな専門家が言いますが、そのことが理解できている保護者や生徒は少ないと私は思います。いつまでも英文を短文として読む訓練ばかりするから、論の流れがとれないのです。
受験の3か月ほど前に私のもとに駆け込んでくる生徒は、たいていは1文ずつであれば和訳できます。しかし、「段落ごとに何を言っているのか言ってごらん」と言ったら言えません。
英検に簡単な要約問題がありますが、その延長線上にあるのが、共通テストの「読むと書くの問題」、すなわち国語と英語の問題です。
接続詞に注意しつつ、論の流れをとることを意識する。訓練する。そのことが肝要です。
この先生の他のブログ
生徒さんから、「英検2級の2次試験のスピーキングの発音が満点だった」との報告を受けて、おおいに驚いている人見です。私はどの生徒さんにも、カタカナ英語しか教えた覚えがありません。もちろん、美しい発音ができればいいなと思っており、来月から、発音でつとに有名な浜家有文子先生の教えを請う予定でいますが、カタ...
本日8月9日(土)19:00から、東京ローカルのMVテレビに出演します。収録です。夏期講習で忙しくて収録スタジオに行けないかと思いましたが、行けました。本など読まなくてよい、というふざけた(?)主張に対してお笑い芸人さんがからんでくださってます。よかったらご覧ください。ちなみに、テレビ的演出が多分に...
総合型選抜における志望理由書の採点基準は各大学とも非公開です。しかし、毎年、総合型選抜を受験する生徒さんを指導するなかで、合格する生徒さんと、そうでない生徒さんがおり、その違いから合否の基準を類推することができます。すなわち志望理由書に、大学における研究テーマを書けているか否かが、合否の基準ではない...
さあ、8月になりました。受験生のなかには1日12時間勉強しようとかたく心に誓っている人もいるのではないでしょうか。さて、8月にガチでやっておかないと11月に詰んでしまうこと、それは国語と英語の読解演習です。8月に「読めるように」なっておかないと、11月に詰みます。11月の次は(当たり前ですが)12月...