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英検準1級を持っていても早慶・医学部に落ちる理由|合格者97名を出した講師が明かす「英語力だけでは解けない壁」

2026/11/3

英検準1級だけでは早慶・医学部に受からない。高1・高2で準1級を取るべき「本当の理由」

「うちの子は高2で英検準1級に合格したので、英語はもう安心です」

保護者の方から、こうしたお話をよく伺います。高校生で準1級に合格するのは立派な成果ですし、そこまで努力されたお子さんを心から称えたいと思います。

ただ、20年近く早慶・私立医学部の英語指導に携わってきた立場から、あえて率直にお伝えしなければならないことがあります。

英検準1級は、正しい方法でコツコツ努力すれば、多くの高校生が合格できる試験です。しかし、早稲田・慶應・私立医学部の英語は違います。相当な演習量に加えて、国語力、推理力、そしてある程度高い知的能力(いわゆる地頭やIQ)がなければ、どれだけ頑張っても合格点に届かない受験生が大多数なのです。

厳しく聞こえるかもしれません。しかし、この現実を早い段階で知っているかどうかで、受験の結果は大きく変わります。この記事では、その理由を具体例とともに詳しく解説し、ではどうすれば合格に近づけるのかまでお伝えします。

英検準1級は「努力が点数に直結する」試験

まず、英検準1級という試験の性質を整理しておきましょう。

英検準1級は大学中級程度とされるレベルで、語彙・長文読解・リスニング・ライティング・面接で構成されています。決して簡単な試験ではありませんが、その本質は**「英語を知っているか」「正確に読めるか・聞けるか・書けるか」**を測ることにあります。

つまり、

単語を覚えれば、語彙問題の点数は上がる
長文を正確に読めれば、内容一致問題はほぼ正解できる
ライティングの型を覚えて練習すれば、安定して得点できる

というように、努力の量がほぼそのまま点数に反映される試験です。合格点も基準が明確で、過去問を繰り返せば合格ラインが見えてきます。真面目に机に向かえる生徒であれば、時間をかければ到達できる、いわば**「努力型の試験」**なのです。

早慶・医学部の英語は「英語で考える力」を測る試験

一方、早慶や私立医学部の入試英語は、まったく別の試験だと考えてください。

これらの大学にとって英語は**「道具」**にすぎません。試されているのは、その道具を使って

筆者の論理を正確に追う力
出題者がどこに罠を仕掛けたかを見抜く力
限られた時間で何を捨て、何を取るかを判断する力
専門的なテーマを理解するための背景知識と教養

です。これは英語力というより、国語力・推理力・情報処理能力を総合した「知的能力」そのものです。だからこそ、英語を一生懸命勉強しただけでは届かない壁があるのです。

中でも土台になるのが国語力です。早慶の長文は、日本語の評論文を読み解くのと同じ論理的思考力がなければ正確に読めません。実際、現代文が苦手な生徒は、英語が得意でも早慶の長文で点が伸び悩む傾向がはっきりあります。英語の点数の天井は、国語力で決まると言っても過言ではありません。

そして、この傾向が特に顕著に表れるのが早稲田です。慶應の場合、国語力がそれほど高くなくても、英語の処理力や得点戦略で合格をつかむ生徒が一定数います。しかし早稲田では、国語力が十分でないまま合格する生徒はほとんどいません。長年指導してきた中で、これは例外のない傾向だと実感しています。早稲田を第一志望にするのであれば、英語と同じくらい、現代文の読解力を鍛えることが合格の絶対条件になるのです。

ここからは、その違いを6つの視点から具体的に見ていきます。

違い① 問われるのは「意味」ではなく「文章の論理構造」

早稲田大学のある学部は、公表している出題意図の中で、語彙や文構造の理解にとどまらず、段落ごとの主張や情報の役割をつかみ、対比・因果・一般化・具体例といった段落同士の関係から文章全体の論理を読み取れるかを問うと明言しています。

さらに、内容が未知で細部が理解できなくても、具体例からテーマを探り、展開を予測しながら読み、予測が外れたら確実に理解できた箇所まで戻って読み直す、という読解の戦略まで求めているのです。

「この具体例は、前の段落のどの主張を支えているのか」
「筆者は一般論を紹介したうえで、それを否定しているのではないか」

こうした問いに答えるには、英語の知識ではなく、日本語の評論文を読み解くのと同じ論理的思考力が必要です。先ほど述べた通り、この力が合否を分ける傾向は早稲田で特に顕著です。

違い② 空所補充は単語テストではなく「推理ゲーム」

英検の語彙問題は、基本的に**「その単語の意味を知っているかどうか」**の勝負です。知っていれば正解、知らなければ不正解。シンプルです。

ところが慶應SFCなどの空所補充は違います。予備校の分析でも、空所補充であっても文法や単語の知識に加えて、本文の内容理解が求められると指摘されています。

イメージしやすいよう、オリジナルの簡単な例を挙げます。

Remote work was expected to give employees more free time. ( ), many found that the line between work and private life began to disappear.

  1. Consequently 2. Ironically 3. Similarly

3つとも文法的には入ります。正解は「期待」と「実際の結果」が食い違っていることを読み取って選ぶ 2. Ironically です。実際の入試ではこれがはるかに抽象的な文章で、しかも大量に連続して出題されます。単語を覚えているだけでは、正解を一つに絞れません。文脈から筆者の意図を推理する力が問われているのです。

違い③ 「全部丁寧に読んでいたら終わらない」時間設計

早稲田政治経済学部では、800語前後の長文3題に会話問題と自由英作文を加えて90分という構成が知られており、時間的にかなり厳しいと多くの予備校が指摘しています。

しかも、早稲田には政治経済学部以上に膨大な英文量を課す学部があります。英文の総語数が多い学部を順に挙げると、次の通りです(年度により多少変動します)。

1位 商学部 約4,200語
2位 教育学部 約4,000語
3位 社会科学部 約3,900語
4位 国際教養学部 約3,500語

では、英検準1級の英文量はどれくらいでしょうか。

長文の空所補充(大問2):2本、それぞれ約250〜300語
長文の内容一致(大問3):2本、1本目が約350〜400語、2本目が約500〜550語
ライティングの要約問題:英文約200語

英検準1級はリニューアルでライティングに要約問題が加わり、その分リーディングの問題数が41問から31問に減りました。それに伴い、内容一致の長文も3本から2本に減っています。

これらを合計すると、長文部分は約1,300〜1,500語、要約の英文を含めても1,700語前後です。早稲田の上位学部の約4,000語と比べると、長文部分はわずか3分の1強にすぎません。

つまり、英検準1級の長文を余裕を持って読めるようになっても、早稲田の入試ではその約3倍の英文を、設問に答えながら試験時間内に処理しなければならないのです。準1級合格者が早稲田の過去問を初めて解いて「時間がまったく足りない」と驚くのは、このためです。

英検は比較的時間に余裕があるため、丁寧に読めば解き切れます。しかし早慶は、**「全部を丁寧に読む受験生は時間切れで落ちる」**ように設計されています。

どの段落を精読し、どこを流し読みするか
設問を先に見て、該当箇所を探しにいくか
迷った問題に何秒まで使い、どこで見切るか

こうした瞬時の判断力が点数を大きく左右します。これは才能だけでも努力だけでも身につかず、時間を計った過去問演習を何十回と重ねることでしか磨かれません。

違い④ 正誤問題・整序問題という「知能テスト的」な形式

私立医学部の英語には、長文が長いこと、そして正誤問題の比重が高いことという共通点があると言われます。慶應法学部の文法問題も正誤問題が基本です。

正誤問題とは、たとえばこのような形式です(オリジナル例)。

The extent to which the findings of recent studies on sleep deprivation among adolescents (A) can be applied to adults (B) who work irregular hours (C) remain unclear, (D) despite growing public interest in the issue. (E) NO ERROR

正解は (C)。この文の主語は文頭の The extent(単数) なので、動詞は remains が正しくなります。主語と動詞の間に findings、studies、adolescents、adults と複数形の名詞が次々に挟まっているため、動詞の直前の adults や hours に引きずられて remain を正しいと判断してしまう受験生が続出します。さらに (A) の can be applied や (B) の who work も一見あやしく見えるため、どこが本当の誤りなのかを、文構造を正確に分析して見抜く力が求められるのです。

実際の入試では、このような一見どこも正しく見える文の中に巧妙な罠が仕掛けられ、「誤りなし」という選択肢まで用意されています。出題者がどこに罠を仕掛けたかを読む力が問われるのです。

整序問題(並べ替え)も同様です。英作文が得意な受験生でも苦戦しがちで、語句の組み合わせを論理的に詰めていく作業は、まさにパズルです。

そして重要なのは、英検準1級では、正誤問題も整序問題も一切出題されないということです。つまり、準1級の対策だけをしてきた受験生は、入試本番で初めてこの形式に出会うことになります。ここで大きく点を落とす準1級合格者は非常に多いのです。

違い⑤ 背景知識・教養の差がそのまま点差になる

早稲田の長文は、学術的な専門書や海外の一流新聞・経済誌など、非常に幅広い素材から出題されます。慶應も同様で、経済学部なら経済・社会問題、法学部なら政治・法・国際関係、文学部なら哲学・歴史・芸術論、SFCなら政策・テクノロジー・環境といったように、学部の学問分野に直結した本格的な文章が並びます。

こうした文章では、単語も文法も分かるのに、何を言っているのかが分からないという現象が頻繁に起こります。

たとえば次の一文を見てください(オリジナル例)。

Once a sufficient proportion of a population becomes immune, even those who are not vaccinated are indirectly protected, because the pathogen can no longer find enough hosts to spread.

「集団免疫」という考え方を日本語で知っている生徒なら、一読して「ああ、集団免疫の話だな」と理解し、次の文の展開まで予測しながら読み進められます。一方、その概念を知らない生徒は、一語一語の意味は追えても、文章全体が何を説明しているのかがつかめません。結果として同じ英文を読むのに2倍、3倍の時間がかかり、設問に答える余裕もなくなるのです。

これは第二言語習得の研究でも**「スキーマ(背景知識の枠組み)」**として知られている現象で、読み手が持っている知識の量が、外国語の読解速度と理解度を大きく左右することが分かっています。つまり、英語力が同じでも、教養の差がそのまま読解力の差になるのです。

医学部では「医学・生命科学の知識」が武器になる

私立医学部の長文では、脳・遺伝・睡眠・記憶・肥満・がん・感染症・免疫・老化といったテーマが毎年のように出題されます。さらに、医療倫理、終末期医療、AIと診断、医師と患者のコミュニケーションなど、医師を目指す人間としての問題意識を問うような文章も目立ちます。

「遺伝子発現」「免疫反応」「神経伝達物質」「プラセボ効果」といった概念を日本語で理解している生徒は、英文でそれらが登場したときに一瞬で内容を把握できます。逆に、これらを知らない生徒は、英語を訳すことに精一杯になり、筆者の主張や論理展開を追う余裕がまったく残りません。医学部の英語は、英語の試験であると同時に、医学への関心の深さを測る試験でもあるのです。

ここで、長年医学部受験生を指導してきた私自身が、正直に驚かされた事実をお伝えします。

私が指導してきた医学部志望の生徒の大多数は、医師のご家庭のお子さんです。指導を始めた当初、私はこう考えていました。「ご両親が医師なのだから、家庭の食卓で医療の話題が自然に交わされ、小さい頃から医学の知識に触れて育っているはずだ。背景知識という点では、きっと大きなアドバンテージがあるだろう」と。

ところが、実際はまったく違いました。医師のご家庭で育った生徒の大半が、医学に関しては一般家庭の高校生とほとんど変わらない知識しか持っていなかったのです。「免疫」と「抗体」の違いを説明できない、「遺伝子」と「DNA」の関係があいまい、ニュースで話題になった医療の問題も知らない。そうした生徒が決して珍しくありません。

「親が医師だから、医学の知識は自然に身につく」というのは、思い込みにすぎない。これが、私が指導の現場で何度も目にしてきた現実です。

だからこそ、医学部を目指すのであれば、家庭環境に頼るのではなく、本人が意識して医学・生命科学の知識を取りにいく必要があります。医療系の新書を読む、新聞の医療・科学面に目を通す、気になった病気や治療法を自分で調べてみる。こうした小さな積み重ねが、入試本番で英文を「一瞬で理解できるか」「訳すだけで精一杯か」の差になり、合否を分ける決定的な点差となって表れるのです。

英検との決定的な違い

英検準1級の長文も、環境・テクノロジー・社会問題など時事的なテーマを扱います。しかし、内容は一般の読者向けに書かれたもので、専門的な予備知識がなくても読めるように作られています。教養の差が合否を分けるほどではありません。

一方、早慶・医学部の長文は、大学で学ぶ学問の入り口そのものです。大学側は「この程度の教養は持っていて当然」という前提で文章を選んでいます。だからこそ、英検準1級の長文はスラスラ読めるのに、早慶の長文になると急に手が止まるという生徒が後を絶たないのです。

教養は一朝一夕には身につかない

ここで大切なのは、背景知識は短期間の詰め込みでは身につかないということです。単語なら数か月で数千語を覚えられますが、幅広い教養は、日々の積み重ねでしか育ちません。

新聞の科学・医療・国際面に目を通す
新書を月に数冊読む
ニュースで見た話題を、自分の言葉で説明してみる

こうした習慣を高1・高2のうちから続けている生徒と、そうでない生徒とでは、高3の時点で英語の過去問の点数にはっきりとした差が生まれます。早慶・医学部では、日頃から新聞や新書に触れているかどうかが、そのまま点差になって表れるのです。

違い⑥ 記述・自由英作文は「論理の組み立て」が勝負

順天堂大学医学部のように設問指示がすべて英語で、英文で書く力を重視する大学もあります。慶應医学部も自由英作文が課されます。

早稲田の自由英作文については、意見論述なら「主張→理由→具体例→結論」、資料説明なら「概要→発見→考察」という型で書けるよう準備すべきだと分析されています。

英検のライティングは、決まった型にテンプレートを当てはめれば高得点が取れる設計です。しかし入試の自由英作文では、与えられた資料やテーマに対して、自分の頭で論点を立て、筋の通った主張を組み立てる力が求められます。これもまた、英語力というより思考力の試験なのです。

最難関は慶應経済学部の「英文エッセイ」

その中でも、私が最も厳しい英作文だと考えているのが、慶應義塾大学経済学部の英文エッセイです。

慶應経済の英作文は、いきなり「あなたの意見を書きなさい」と問われるわけではありません。受験生はまず、かなり長い英文を3つ読み、その内容を正確に理解したうえで、それらの長文の内容に関連したテーマについて英文で論じることを求められます。

しかも、ただ自分の意見を書けばよいのではありません。

長文の内容を根拠として用い、自分の主張を論理的に支えること
長文の中から反対意見を取り上げ、それに反論する構成を組み立てること
長文からの引用を、指定された形式どおりに正しく行うこと

といった、内容と形式の両面が厳しく試されます。これは日本の高校で習う「英作文」とはまったく別物で、アメリカの大学で学生が書く「アカデミック・エッセイ(論文)」の書き方そのものです。

英検のライティングとは次元が違う

英検準1級のライティングは、与えられたトピックについて、自分の考えを理由とともに述べる形式です。テンプレートを覚えて練習すれば、多くの生徒が高得点を取れるようになります。

一方、慶應経済のエッセイでは、

複数の長文を読み、それぞれの筆者の立場を正確に把握する読解力
その中から自分の主張に使える根拠と、反論すべき意見を選び出す分析力
反対意見を公平に示したうえで、説得力をもって退ける論証力
引用のルールを守り、学術的な形式で書き上げる技術

が一度に求められます。どれか一つでも欠ければ、英語が流暢に書けても高い評価は得られません。英検ライティングで満点に近い点を取れる生徒でも、慶應経済のエッセイでは歯が立たないことが珍しくないのは、このためです。

「独学」と「市販の解答例」には要注意

ここで、保護者の方にぜひ知っておいていただきたいことがあります。

慶應経済の英文エッセイは、少なくとも半年程度は、アメリカの大学で論文の書き方(アカデミック・ライティング)を実際に習得した英語教師から指導を受けなければ、合格レベルの答案を書けるようにはならない、というのが私の実感です。反対意見の立て方、引用の作法、段落構成のルールは、自己流で身につくものではなく、正しい型を知っている指導者から添削を繰り返し受けることでしか習得できません。

さらに注意が必要なのが、市販の過去問集やインターネット上に出回っている解答例です。これらの中には、引用の形式が正しくなかったり、反対意見への反論が構成として成立していなかったりと、大学側が求めている形式を十分に満たしていない、見当違いのものが少なくありません。それを「正解」だと信じて真似をしてしまうと、努力すればするほど評価されない答案を書く練習を重ねることになってしまいます。

慶應経済を目指すのであれば、英作文の対策こそ、早めに、正しい指導者のもとで始めることが合否を分けるのです。

厳しい現実:努力だけでは届かない生徒が大多数

ここまでお読みいただいた保護者の方には、もうお分かりいただけたと思います。

早慶・私立医学部の英語は、相当な演習量に加えて、

評論文を読み解く国語力
文脈から答えを絞り込む推理力
大量の情報を短時間で処理する力
幅広い分野の背景知識
学術的な形式で論理を組み立てる記述力

がそろって初めて合格点に届く試験です。そしてその土台には、**ある程度高い知的能力(地頭・IQ)**が必要になります。

指導者として正直に申し上げると、英検準1級までは努力で到達できた生徒でも、早慶・医学部の過去問では何か月取り組んでも合格点に届かないケースが大多数です。これは努力不足ではなく、求められている力の種類がまったく違うからです。

ただし、これは「だから諦めましょう」という話ではありません。むしろ逆です。この現実を早い段階で知り、早く対策を始めた生徒ほど、壁を越えられる可能性が高まるのです。

だから英検準1級は「高1、遅くとも高2」までに

早慶・医学部で求められる思考力は、志望校の過去問を繰り返し解き、なぜその答えになるのかを解説を通して一問ずつ理解することでしか鍛えられません。しかも早慶は学部ごとに出題形式がまったく異なり、医学部も大学ごとに傾向が違います。併願する学部・大学の数だけ、演習量が必要になります。

ここから逆算すると、理想のスケジュールはこうなります。

高1(遅くとも高2の前半)
英検準1級に合格し、語彙・文法・読解の土台を完成させる

高2
志望校の過去問に触れ始め、論理構造の読み方、空所補充の推理、正誤問題・整序問題に慣れる。英検の約3倍にあたる英文量を読み切るスピードを養う。並行して現代文の力と背景知識を鍛える(早稲田志望なら国語力、医学部志望なら医学・生命科学の知識、慶應経済志望ならアカデミック・エッセイの書き方が特に重要)

高3
時間を計った実戦演習を重ね、学部・大学ごとの得点戦略を確立し、弱点を徹底的に補強する

もし高3になってから準1級の勉強をしていたら、入試特有の力を鍛える時間はほとんど残りません。英語の土台づくりに時間を取られ、肝心の「考える力」を磨かないまま本番を迎えることになります。

英検準1級は「ゴール」ではなく、早慶・医学部合格への「スタートライン」。このスタートラインに早く立てた生徒だけが、十分な演習時間を確保できるのです。

準1級を早く取ると、志望校の判断も早くできる

早く準1級を取ることには、もう一つ大きなメリットがあります。それは、早い段階で過去問に挑戦し、お子さんの適性を見極められることです。

高2の段階で過去問に取り組めば、

どの学部・大学の形式が得意か、苦手か
国語力や推理力のどこに伸びしろがあるか
早稲田向きか、慶應向きか
現実的にどこまで狙えるのか

が見えてきます。国語力に課題があれば慶應を軸にする、相性の良い学部に絞って対策を集中させる、医学部なら英語の比重や形式が合う大学を選ぶ、といった戦略的な志望校選びが可能になります。高3の秋に初めて過去問を解いて愕然とする、という事態を避けられるのです。

医学部・早慶の合格実績と、合格者に共通していたこと

私は2015年度から2026年度までの指導で、私立医学部医学科に通算44名、**早稲田大学・慶應義塾大学に通算53名(慶應32名、早稲田21名)**の合格をサポートしてきました。

私立医学部医学科 通算44名・16大学
順天堂大学、日本医科大学、東京医科大学、昭和大学といった私立医学部の難関校をはじめ、杏林大学、埼玉医科大学など、16大学に合格者を送り出してきました。中でも東京医科大学と杏林大学には各5名が合格しています。2026年度も、東京医科大学・杏林大学への正規合格を含め、4名が医学部医学科に合格しています。

早稲田大学・慶應義塾大学 通算53名(慶應32名・早稲田21名)
慶應では経済・商・文・法・総合政策・環境情報、早稲田では文化構想・文・政治経済・商・理工など、幅広い学部で合格者が出ています。

これだけ多様な大学・学部で結果が出ているのは、大学ごと、学部ごとに異なる出題傾向を一問単位で分析し、生徒一人ひとりの課題に合わせて指導してきたからだと考えています。本記事でお伝えしてきた「英検準1級だけでは届かない壁」を、実際に一人ひとりと一緒に越えてきた積み重ねです。

そして、合格した生徒には、はっきりとした共通点がありました。

早い段階で英語の土台を固めていたこと
志望校の過去問に、長期間・継続して取り組んだこと
「なぜこの答えになるのか」を納得するまで考え抜いたこと

たとえば昨年度、マナリンクのオンライン授業で学び、早慶に合格した3名のうち、1名は約1年間、残る2名は7月から入試本番まで、一度も授業を休みませんでした。通塾の必要がないオンライン授業だからこそ、移動時間をかけずに毎週の授業を確実に積み重ねることができたのも大きかったと思います。過去問を通じて「考え方」を積み上げた時間の長さと密度が、そのまま結果につながったと強く感じています。

よくあるご質問

Q. 英検準1級を持っていれば、英語の外部試験利用で有利になりますか?
学部によっては有利に働く場合があります。ただし多くの受験生は一般選抜で英語の試験を受けることになり、その場合は本記事で述べた入試特有の力が不可欠です。

Q. 高3で準1級を持っていない場合、もう間に合いませんか?
間に合わないわけではありません。ただし準1級の取得にこだわるより、志望校の過去問演習を最優先に切り替える判断が必要になることが多いです。

Q. 早稲田と慶應、どちらを目指すべきか迷っています。
国語力が一つの判断材料になります。現代文が得意なら早稲田も十分に狙えますが、苦手な場合は慶應を軸に戦略を立てる方が合格の可能性は高まります。過去問を実際に解いて相性を見極めることが大切です。

Q. 慶應経済の英作文は、過去問集の解答例で練習すれば大丈夫ですか?
おすすめできません。市販やネット上の解答例には、大学が求める形式を満たしていないものが少なくありません。アカデミック・ライティングを熟知した指導者の添削を受けることが欠かせません。

Q. 親が医師なので、医学部の英語は有利ですか?
残念ながら、家庭環境だけで有利になるとは限りません。指導の現場では、医師のご家庭のお子さんでも医学の知識は一般の高校生と変わらないケースが大半です。本人が意識して医学・生命科学の知識を身につけることが欠かせません。

Q. オンライン授業でも早慶・医学部に合格できますか?
できます。私は昨年4月、生徒数ゼロの状態からマナリンクでオンライン授業をスタートしました。それから約1年の入試で、マナリンクで学んだ生徒3名が早慶に合格しています。オンラインでも、志望校の出題傾向に沿った指導を継続すれば、十分に結果は出せます。むしろ通塾時間がかからない分、授業と過去問演習を継続しやすいのは、オンラインならではの大きな強みです。

Q. 家庭でできることはありますか?
新聞や新書に触れる習慣、日本語の評論文をしっかり読む習慣は、英語長文の読解力に直結します。国語力は英語の得点の天井を決めるので、ぜひ大切にしてください。医学部志望であれば、ご家庭で医療の話題を共有することも大きな助けになります。

保護者の方へ:まとめ

英検準1級は、努力すれば多くの生徒が到達できる試験です。しかし早慶・私立医学部の英語は、努力に加えて国語力・推理力・知的能力・背景知識・論文を書く技術が問われる、まったく別次元の試験です。英文量だけを見ても、早稲田の上位学部は英検準1級の約3倍。特に早稲田では国語力が、医学部では医学への関心と知識が、慶應経済では正しい形式で論じる力が、合否を大きく左右します。

その壁を越えるために必要なのは、十分な過去問演習の時間です。その時間を確保するために、準1級は高1、遅くとも高2までに合格し、すぐに志望校の過去問演習へ移ることを強くおすすめします。

「準1級は持っているのに過去問で点が取れない」「うちの子が早慶・医学部を狙えるのか知りたい」「早稲田と慶應、どちらが向いているのか分からない」「慶應経済の英作文をどう対策すればいいのか分からない」。そんなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

受験生のみなさんへ

早慶や医学部の英語は、最初は誰でも歯が立たないものです。過去問で思うように点が取れなくても、それはあなたがダメなのではなく、まだ「入試の考え方」に慣れていないだけです。一問一問、なぜその答えになるのかを積み重ねていけば、得点は必ず伸びていきます。

最後まで諦めずに頑張ってください。皆さんのご健闘を心よりお祈り申し上げます。

📩 ご相談・お問い合わせ
私の講座では、英検準1級対策から、慶應・早稲田・私立医学部の過去問研究まで、生徒一人ひとりの志望校と現在の実力に合わせて指導しています。このページの講座一覧から、気になる講座のページよりお気軽にお問い合わせください。

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英検準1級 合格の決め手は「語彙力」と「リスニング」|2026年度第2回 生徒4名合格から見えた対策と家庭でできること

2026/10/26
2026年度第2回英検(従来型)一次試験の合格発表がありました今日、2026年度第2回英検(従来型)の合格発表があり、私の生徒のうち4名から、メールやチャットで合格のご報告をいただきました。合格された皆さん、本当におめでとうございます!日々の単語暗記や過去問演習を続けてきた成果が、結果として表れたの...
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