「読めている“つもり”から抜け出す 国語・読解力の正体」 第1回 「国語ができない」の正体は、“読めていない”ではない
「国語が苦手です」
そう話す生徒に、少しだけ詳しく聞いてみると、
こんな答えが返ってくることがよくあります。
「文章の内容は、だいたい分かるんです」
「話の流れも理解できています」
「でも、テストになると点が取れなくて……」
実はこの言葉こそが、
国語が伸びない原因をはっきり示しています。
「読めている」と「点が取れる」は別物
多くの人が思っている「読めている」とは、
・内容がなんとなく理解できる
・言いたいことが頭に入る
・読み終わったあとに要旨を言える
このレベルです。
もちろん、これは大切です。
ですが、入試や定期テストで求められている読解力は、ここではありません。
国語の問題で問われているのは、
「内容を理解したか」ではなく、
「設問の条件に合う根拠を、文章の中から正確に扱えるか」です。
つまり、
「分かったつもり」と
「正解できる読み方」には、
はっきりとした差があります。
国語は「感想」を書く教科ではない
国語が苦手な生徒ほど、
無意識のうちにこう考えています。
「どう感じたか」
「どう思ったか」
「なんとなく合っていそうか」
ですが、テストの国語は、
感想を問う教科ではありません。
答えは必ず、
文章の中に、
しかも決まった形で存在しています。
それを
・探せるか
・戻れるか
・説明できるか
ここまでできて、初めて「読めている」と言えるのです。
点が伸びない人ほど、読み方があいまい
国語が安定しない生徒には、共通点があります。
・毎回、読み方が違う
・問題ごとに雰囲気で判断している
・正解しても「なぜ合っていたか」が説明できない
これは、能力の問題ではありません。
読み方の基準が決まっていないだけです。
逆に言えば、
読み方を整理すれば、
国語は再現性のある教科になります。
このシリーズで扱う「読解力の正体」
このシリーズでは、
「国語はセンス」「才能がないと無理」
そう思われがちな読解力を、
一つずつ分解していきます。
・どこを重点的に読むのか
・何を理解しなくてもいいのか
・設問と文章をどう行き来するのか
「読めているつもり」から抜け出し、
点数につながる読み方へ。
次回は、
「全部わかろうとする人ほど、なぜ国語で失点するのか」
この勘違いを、具体例で整理していきます。