読めている“つもり”から抜け出す 国語・読解力の正体 第8回 「記述問題で安定して得点するための考え方」
「書いているのに点が安定しない」
「合っているはずなのに減点される」
記述問題で伸び悩む原因は、
読解力ではなく“書き方の設計”にあります。
記述はセンスではありません。
型を身につければ、安定して得点できる分野です。
今回は、
答案を安定させるための基本的な考え方を整理します。
① 「思いついたこと」を書いている
多くの人は、
思ったことを書く
分かったことを書く
という書き方をしています。
しかし記述問題は、
自由作文ではありません。
求められているのは、
設問に対する“適切な答え”です。
まず必要なのは、
書く前に整理することです。
② 「何を答えるか」が曖昧
記述問題で最も重要なのは、
問いに正しく答えること
です。
例えば、
理由を聞かれているのか
内容説明なのか
心情なのか
ここを外すと、
どれだけ良いことを書いても点は入りません。
③ 本文の根拠を使っていない
よくある減点の原因が、
本文に基づいていない答案です。
自分の解釈を書いてしまう
一般論でまとめてしまう
これでは評価されません。
記述問題では、
本文中の内容を根拠として使うこと
が絶対条件です。
④ 安定して点が取れる答案の型
記述問題には、
基本となる型があります。
● 理由説明の場合
「〜だから。」
→ 原因や理由を明確にする
● 内容説明の場合
「〜ということ。」
→ 抽象化してまとめる
● 心情問題の場合
「〜と感じたから。」
→ 根拠と感情をセットで書く
このように、
設問のタイプごとに型を使い分けることが重要です。
⑤ 「要素」をそろえる意識
記述問題は、
必要な要素が入っているかで評価されます。
例えば理由問題なら、
きっかけ
状況
結果
といった要素が必要です。
これが一つでも欠けると、
減点されます。
⑥ 書く前に「設計する」
安定している人は、
いきなり書きません。
必ず、
何を書くか
どの順番で書くか
を考えています。
これにより、
書き漏れを防ぐ
論理が整う
という効果があります。
⑦ 今日からできるトレーニング
① 解答を音読する
模範解答を声に出して読み、
文章の型を体に入れる
② 要素分解をする
解答を見て、
どの部分が理由か
どの部分が結論か
を確認する
③ 短くまとめる練習
まずは30〜50字でまとめることで、
必要な要素だけを残す力を鍛える
まとめ
記述問題で安定して得点するためには、
設問に正しく答える
本文の根拠を使う
型に沿って書く
要素をそろえる
ことが重要です。
記述は、
「読解」+「構成」で成り立っています。
書き方を整えることで、
得点は安定していきます。
次回予告
次回は、
「本文のどこを使えばいいか分からない理由」
―― 記述問題で迷わないための
“根拠の見つけ方”を具体的に解説します。