「勉強したの?」より「一人で解けそう?」|定期テスト2週間前の数学

テストまであと2週間。
数学でまずやるのは新しい問題を解き進めることではありません。
範囲の問題を「一人で解ける」「一人では止まる」に分けて、止まる問題だけを残りの日に割り振る。
これがいちばん取りこぼしの少ない進め方だと考えています。
範囲を最初から全部解き直そうとすると、たいてい半分あたりでテストの日が来てしまうからです。
この記事では、テスト前の2週間に私が実際にやっていることを順番にご紹介します。
📋 1. まずは範囲表を手元に
最初にお願いしているのは学校から配られた範囲表です。
「たぶん二次関数まで」という口頭の情報だけだと、ワークの提出範囲や「発展は除く」といった但し書きが抜けがちです。
高校生は数学Ⅰと数学Aが同じ日に出ることもあります。
範囲の広さがまったく変わるので、なおさら紙で確かめます。
あわせてテストまでに授業があと何回あるかも数えておきます。
残りが2回か1回かで授業で扱える量が変わるからです。
✏️ 2. 範囲の問題を3つに分ける

① 一人で解ける
何も見ずに最後まで解ける問題です。
テスト前はここにあまり時間をかけなくて大丈夫です。
② 解説を読めば分かる
途中で手が止まるけれど、解説を読めば「ああそうか」と分かる問題です。
読んだ時点で分かった気になり、解き直さないまま本番を迎えやすいところです。
③ 解説を読んでも分からない
一人で時間をかけてもなかなか進まない問題です。
ここは授業や質問の時間に回します。
💡 この2週間でいちばん点につながるのは、②を解説なしで解き直して①に移すこと。
授業の丸つけでも「合ってる?」だけでなく「一人で解けそう?」と聞いています。
正解していても「一人だとちょっと自信ないかも」という問題はまだ②です。
同じ形の問題をもう一度解いてもらいます。
🙋 3. テスト前の授業は本人が困っている問題から
ふだんは宿題の確認から始めますが、テスト前は順番を入れ替えます。
学校のワークや教科書で解けなかった問題を先に扱います。
学校の先生が大事にしている問題は、学校の教材に出ているからです。
なので授業の前日にこんなご連絡をすることがあります。
このプリントでなくてもテスト前ですので、学校の教材で分からなかった問題があれば事前に送ってください。
事前に届いていれば、60分をまるごと解説に使えます。
授業が始まってから問題を探すと、それだけで10分ほど過ぎてしまうこともあります。
📅 4. 家でやる分は日付をつけて割り振る

プリントに「1→2→3の順に」と書くだけでは、いつやるかが決まりません。
宿題を渡したあとに1日ずつの割り振りをお送りしています。
決まりは4つです。
テストや行事の日を先に空けてから残りの日数で割る
1日1つ。15〜30分で終わる大きさに切る
ページ番号を必ず書く
最後の日は「間違えた問題の見直し」にする
最終日を見直しにしておくと、予定どおりに進まなかった分もそこで吸収できます。
LINEでは1日1行で送り、「部活の予定に合わせて入れ替えて大丈夫です」と添えています。
🗂 5. 実際にはこんなふうに進めています
最近の指導から3つの場面をご紹介します。
(学年と状況だけを残して、細かいところは変えています)
ケース1|中2・一次関数の文章題が残っていたとき
テスト前の最後の授業の前に、学校のワークで解けなかった4問を写真で送ってもらいました。
授業はこの4問だけに使い、「最初にどの数字を見る?」を1問ずつ聞きながら進めました。
宿題は解けた4問と同じ形で難しさを上げない問題にしています。
直前に新しい形を増やすと、②が②のまま本番を迎えてしまうからです。
ケース2|高1・数学Ⅰと数学Aが同じ日に出るとき
テスト前の授業は残り1回でした。
本人が送ってくれた5ページのうち4ページを授業で解説し、残りの1ページは解説プリントにして宿題にしました。
テストのあとも解けなかった型の問題を宿題に出し、全問正解を確かめてから振り返りを終えています。
ケース3|高校生・検定の4日後に定期テストがあるとき
苦手な単元に戻りたい気持ちはあっても、まずはテスト範囲の②を優先しました。
苦手な単元にはテストが終わってから時間を取って戻ります。
割り振りも検定の日を先に空けてから作っています。
🔀 6. 中学生と高校生で変えていること
中学生のテストは学校のワークからそのまま出ることが多いです。
ワークの提出範囲を終わらせながら、その中の②と③を拾うのが中心になります。
単元が3年間つながっているので、テストのあとに戻ることもあります。
(中2の一次関数でつまずいたままだと、中3の二次関数でもう一度止まります)
高校生は検定・模試・行事が重なりやすくなります。
まず予定の重なりを確かめてから割り振りを作ります。
テスト前に授業を1回足したいときは、1つ前の授業のときに日程を相談しています。
📝 7. テストが返ってきたら「どこで落としたか」を見る

テストが返ってきたら、答案を見せてもらっています。
点数よりも見たいのは落とした問題の落とし方です。
計算ミス → 見直しの手順を決める
時間切れ → 解く順番と速さの練習
解き方が分からなかった → その単元に戻る
同じ10点の失点でも原因によって次にやることがまったく違います。
手がかりになるのは本人の振り返りの言葉です。
「解き方は分かっていたけど計算ミスで落とした」という一言があれば、次に練習するのは計算の確かめ方だと分かります。
授業報告でもテストのあとは「できた点」と「課題」を並べてお伝えしています。
🏠 8. ご家庭でお願いしたいこと
① 範囲表が配られたら写真で送っていただく
その日のうちに残りの授業で何を扱うかを決められます。
② 「勉強したの?」より「一人で解けそう?」と聞いてみる
本人が②や③の問題に自分で気づくきっかけになります。
③ テストが返ってきたら答案も見せていただく
計算ミスか時間切れかは、答案があって初めて分かります。
おわりに
2週間は思っているより短いです。
全部をやり直すのではなく、一人では止まるところだけを残して日付をつけて片づけていく。
それがいちばん取りこぼしの少ないやり方だと考えています。
「何からやればいいか分からない」「毎回同じところで点を落とす」といったご相談も受けています。
テストのあとの振り返りから一緒に考えることもできますので、気になることがあれば聞かせてください😊
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