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週テストで点が取れない子が、受験本番でも点が取れない理由

2026/5/1

了解です。「予習シリーズ系塾の週テスト対策」ですね。

内容の性質から判断して、3000字前後の単発テクニック寄り記事として執筆します。

週テストで点が取れない子が、受験本番でも点が取れない理由

中学受験の勉強をしているのに、毎週のテストで点が取れない。

そういう子の親御さんから、こんな相談を受けることがある。

「塾の先生に、週テストの点数は気にしなくていいと言われました。大切なのは本番だから、と。」

僕はこれを聞くたびに、少しだけ頭が痛くなる。

悪意があるわけではない。ただ、これは論理的に破綻した慰めだ。毎週のテストで点が取れない子が、本番で突然点を取れるようになる理由が、どこにも存在しない。

週テストを「気にしなくていい」は本当か

四谷大塚、早稲田アカデミー、そしてそれらの準拠塾には、週1回から隔週で定期テストがある。予習シリーズを軸とするカリキュラムにおいて、このテストは単なる確認作業ではない。

受験本番のミニチュアだ。

時間制限がある。初見の問題がある。解けない問題に直面したとき、どこで踏ん張り、どこで捨てるかという判断を、毎週繰り返す場だ。

ここで点が取れないということは、二つのうちどちらかを意味する。

勉強量が足りないか、勉強の方向が間違っているか。

「気にしなくていい」という言葉は、その二択への答えを永遠に先送りにする。

週テスト対策の正攻法

では実際に何をすればいいか。

答えはシンプルだ。週テストの過去問を買って、繰り返せ。

四谷大塚系の週テストは過去問が販売されている。これを使わない手はない。自分の受けるコースレベルのものと、一つ上または一つ下のレベルのもの、計2〜3種を用意する。

ある生徒の話をする。僕が指導してきた中で、週テストの成績が安定して上位にいた子だ。その子にやり方を聞いたところ、こう答えた。

「1週間かけて、同じ回を3往復か4往復します。」

3往復というのは、ただ繰り返すということではない。1回目は普通に解く。2回目は間違えた問題だけ解く。3回目は時間を計って全問通しで解く。このサイクルを、テスト本番まで続けるということだ。

問題への慣れが生まれるのはもちろんだが、それ以上に大きいのが時間感覚の習得だ。

30分のテストなら30分、50分なら50分で徹底的にやる。時計を見ながら、どの問題にどれだけ時間をかけていいかを、体に染み込ませる。これができている子とできていない子では、同じ実力でも本番の得点が変わる。

「テスト対策は本質じゃない」論の誤り

塾によっては、こういう言い方をするところもある。

「週テストの点よりも、理解を深めることが大事。」

これは聞こえがいい。だが、中学受験の文脈で言えば、半分だけ正しい。

理解は確かに大事だ。しかし、理解が深まれば週テストで点が取れるはずだ、という因果関係から目を背けてはいけない。

仮に、ある子が丁寧に問題を解き、内容をしっかり理解できている。にもかかわらず週テストで点が取れないとする。

その子は何を感じるか。

「自分の勉強方法は間違っているのではないか。」

この疑念が生まれた瞬間から、モチベーションは静かに崩れ始める。勉強への信頼が揺らぐ。そして実力も成績も、どちらも伸びなくなる。

逆に言えば、週テストで点を取ることは、学習サイクルを健全に回すための燃料だ。

ちゃんとした勉強をしていれば、週テストでそれなりの点が出る。出ないとすれば、勉強の方向か量に問題がある。週テストはその診断ツールでもある。

中学受験における「勉強」の定義を正確に置く

そもそも、中学受験における勉強とは何か。

テストで点を取るための準備だ。

それ以外ではない。

最終的な受験本番であれ、毎週のテストであれ、目的は同じだ。制限時間内に、制限された紙面の上で、得点を積み上げること。

この定義から出発すると、週テスト対策は受験対策の縮小版として位置づけられる。受験本番のために過去問を繰り返すのと、週テストのために週テスト過去問を繰り返すのは、構造的にまったく同じ行為だ。

違うのはスケールだけであって、やることの本質は変わらない。

週テストをないがしろにする家庭は、本番の過去問演習でも同じ雑さを発揮する。習慣は裏切らない。良い方にも、悪い方にも。

明日からやること

整理する。

毎週のテストが近いなら、対応するレベルの週テスト過去問を入手する。自分のコースレベルと、一段階上下のものを用意する。1週間で3往復か4往復する。本番と同じ時間で解く練習を必ず含める。

これだけだ。

特別なことは何もない。ただ、ほとんどの家庭がこれをやっていない。なぜかというと、誰かに「週テストは気にしなくていい」と言われているからだ。

そしてその言葉を信じた子たちが、毎年6年生の秋に焦り始める。

良質な養分というのは、こういうところで生まれる。

志望校別の具体的な得点戦略や、週テストの復習サイクルの組み方を個別に相談したい方は、マナリンクのプロフィールページからどうぞ。

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