中学受験 国語 時間配分|マイナス5分で解く〈算数屋の国語②〉
中学受験の国語で、時間配分に悩んでいませんか。最後まで読み終わらない、記述を書く時間が残らない、見直しができない。この状態を放置したまま読解の練習を重ねても、点数は動きません。今回は、僕が国語の授業で必ずやっている時間の設計について書きます。
僕は算数を専門とする講師です。だからこそ、国語を感性の科目ではなく、制限時間内の処理として扱っています。
国語は「じっくり読む科目」ではありません
まず前提を変えてください。入試の国語は、文章を味わう時間ではありません。決められた時間内に、決められた問題数を処理する競技です。
どれだけ深く読めても、時間内に解答欄が埋まらなければ得点はゼロです。逆に、多少読みが浅くても、全問に手をつけて根拠のある解答を書けば点数になります。この単純な事実を、多くのご家庭が見落としています。
読解力を鍛える前に、時間内に走り切る訓練が必要なのです。
制限時間マイナス5分で解かせる
僕が生徒にやらせているのは、実際の試験時間より5分短く設定して解くことです。
理由は二つあります。一つは、本番は緊張して普段より読むのが遅くなるから。練習で時間ぴったりに終わる子は、本番では確実に足りなくなります。もう一つは、余裕がない状態で判断する訓練になるからです。捨てる問題を決める、後回しにする、見切りをつける。これらは時間に追われて初めて身につきます。
この方法を導入すると、最初は正答率が下がります。それで構いません。読み終わらない状態を放置するほうが、はるかに深刻だからです。
実際の授業では、こう区切ります
抽象論ではなく、実際にやっていることを書きます。
ノンフィクションの読解に15分、フィクションに20分、記述を含むセクションに19分、というように、セクション単位でタイマーを設定します。1回の授業で何度もタイマーが鳴ります。
そして重要なのは、この時間を少しずつ短くしていくことです。最初は少し余裕のある設定から始め、慣れてきたら1分ずつ削る。処理速度は、負荷をかけた分だけ上がります。
算数で計算問題を1問1分未満で解く訓練をしているのと、まったく同じ考え方です。
時間内に全問へ目を通すことを最優先する
もう一つ徹底させているのが、すべての問題に一度は目を通すことです。
時間が足りなくなったとき、多くの子は目の前の問題を粘って解こうとします。これが最悪です。後半に、実は簡単な問題が眠っているかもしれない。それを見ずに終わるのは、拾えたはずの点を捨てているのと同じです。
だから僕は、残り時間が少なくなった生徒に「長考せずに、とにかく最後まで手をつけて」と声をかけます。完璧な解答を一つ作るより、根拠のある解答を三つ作るほうが、点数は伸びます。
分からない問題は、飛ばしていい
飛ばす判断も訓練が必要です。
基準はシンプルで、本文のどこを見ればいいか見当がつかない問題は、いったん飛ばす。根拠の場所が分かっている問題から片づける。一周してから、残りに戻る。
これは算数の捨て問判断と同じ発想です。国語だから特別なことをする必要はありません。取れる問題から確実に取る。それだけです。
明日から親がすべき、非情な決断
ストップウォッチを買ってください。そして、家庭学習の国語に必ず時間制限をつけてください。
時間を計らずに解いた国語の演習は、練習になっていません。本番と条件が違いすぎるからです。時間を計った瞬間から、お子さんの解き方は変わります。焦り、飛ばし、判断するようになる。その経験の総量が、本番の得点を決めます。
読解力は一朝一夕には伸びません。しかし時間の使い方は、明日から変えられます。
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時間設計と捨て問の判断は、算数でも国語でも同じ考え方で指導しています。詳しくは、マナリンクのプロフィールにある「中学受験プロによる予習シリーズ専門の算数サポート」というコースをご覧ください。無料相談からお気軽にどうぞ。
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