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“暗記だけでは伸びない英語力”――現地教育実習で学んだ“伝わる英語”の授業の作り方

2026/6/16

「英単語はたくさん覚えているのに、なかなか話せない」


「文法問題は解けるのに、自分の考えを英語で伝えられない」

英語学習において、このような悩みを抱える生徒さんは少なくありません。

私自身、教育学を学ぶ中でアメリカの学校で教育実習を経験し、日本の英語教育との違いに驚かされました。

そこで感じたのは、「英語は暗記するものではなく、考えを伝えるための道具として学ぶものだ」ということです。

今回は、現地での教育実習を通して学んだことや、現在の授業づくりで大切にしている考え方についてご紹介したいと思います。

アメリカの教室で驚いたこと

教育実習中、私が最も印象に残ったのは、生徒たちがとにかく「自分の意見を話す」ことでした。

授業中、先生が問いかけるのは単なる知識確認ではありません。

例えば、

「あなたは主人公の行動をどう思う?」
「もし自分だったらどうする?」
「その理由は?」

といった質問が次々に投げかけられます。

そして生徒たちは、

"I think..."
"Because..."
"I disagree because..."

と、自分の考えを説明することが求められます。

正しい答えを当てることよりも、「なぜそう考えたのか」を伝えることが重視されていたのです。

英語力を伸ばすのは“理解”と“思考”

もちろん、単語や文法の知識は必要です。

しかし、知識だけでは英語は使えるようになりません。

例えば、

"I like dogs."

という文は覚えられても、

「なぜ犬が好きなの?」
「猫との違いは?」

と聞かれた途端に言葉が出てこなくなることがあります。

これは英語力の問題というより、「自分の考えを整理して伝える経験」が不足しているためです。

実際に英語を使う場面では、

  • 情報を理解する

  • 自分で考える

  • 理由を説明する

というプロセスが欠かせません。

だからこそ私は、授業の中で「理解」と「思考」を大切にしています。

私が授業で取り入れているアクティビティ

① Why? を繰り返す

生徒さんが答えた内容に対して、

「なぜそう思うの?」
「理由を一つ教えて」

と必ず問いかけます。

例えば、

"I like summer."

で終わらせず、

"I like summer because I can play sports outside."

まで言えるように練習します。

たった一言理由を加えるだけで、英語はぐっと“伝わる言葉”になります。

② 正解探しではなく意見交換

英語の長文を読んだ後も、

「答えは何番?」

だけでは終わりません。

  • 主人公の行動に賛成?

  • 自分だったらどうする?

  • 一番印象に残った場面は?

といった質問を通して、自分の考えを言葉にする練習をします。

こうした活動は、将来の英作文や面接対策にもつながります。

③ 間違いを恐れない環境づくり

教育実習先の先生方がよく言っていたのが、

“Making mistakes is part of learning.”

(間違えることは学びの一部)

という言葉でした。

英語は実際に使ってみなければ上達しません。

だからこそ授業では、「まず話してみる」「まず書いてみる」ことを大切にしています。

ご家庭でもできる“考える英語”の習慣

特別な教材がなくても、ご家庭でできることはたくさんあります。

今日の出来事を聞く

「今日はどうだった?」

だけでなく、

  • 一番楽しかったことは?

  • なぜ楽しかったの?

  • 友達ならどう考えると思う?

と質問を広げてみてください。

考える習慣が自然と身についていきます。

英語で理由を一言足す

例えば、

"I like soccer."

と言えたら、

"Why?"

と聞いてみる。

それだけで英語のアウトプット量は大きく変わります。

英語の本や動画について話す

読んだ本や見た動画について、

  • どの場面が好きだった?

  • 主人公に共感できた?

  • 自分ならどうする?

を親子で話してみるのもおすすめです。

内容を理解し、自分の意見を持つ練習になります。

おわりに

教育実習を通して私が学んだのは、英語学習のゴールは「覚えること」ではなく、「伝えること」だということです。

もちろん単語や文法の積み重ねは大切です。

しかし、それらはあくまで自分の考えを伝えるための材料です。

だからこそ私は、暗記だけに頼るのではなく、

  • 理解する

  • 考える

  • 説明する

というプロセスを大切にした授業づくりを心がけています。

英語を通して身につくのは、語学力だけではありません。

自分の考えを整理し、相手に伝える力。

それこそが、将来どんな進路に進んでも役立つ、本当の意味での「英語力」だと考えています。

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