AI作文 VS 英作文
私は英作文が好きです。というか、私は物語を書くことが好きなので、「書くことが好き」と言った方がいいかもしれません。
最近、本当にストレスが溜まることがあります。それは、英作文の添削をしていて、どう見てもAIが書いたのではないかと思う内容が送られてくるときです。
AIに書いてもらうのであれば、添削で人間の先生に出す意味はないのではないかと思います。だったら、自分で本当に間違えたものを書いて、それをAIに直してもらう方がいいのではないかと思うのです。(AIの添削を信じていいとも思わないのですが)
でも、それはきっと、自分が無理やりやらされていて、この勉強をしたくない、時間を使うのがもったいない、だからAIにやらせよう、ということなのだと思います。それはわかります。忙しいから、時間がないから、という事情もあると思います。
ただ、本当に実力をつけたいのであれば、後で後悔するようなことはしてほしくないと思います。
「時間がないからAIにやってもらう」という選択をして、本当にそれでいいのかということ、そして、AIが本当に信用できるのかという問題もあります。
私がAIが書いた文章だと感じるのには、それなりの理由があります。使われている言葉や具体例が、人間らしくないのです。うまく言葉にするのは難しいですが、「血が通っていない」と感じます。
その理由は、個人的な経験がなく、自分自身の例がなく、自分の感情が入っていないからです。
もちろん、AIには人間のような感情はありません。だからこそ、自由英作文で本来必要な「自分の意見を伝える」という部分が抜けてしまうことがあります。
自分の考えがない状態で、AIが作った意見を自分のものとして使うことを、この先も続けていいのだろうか、と私は思います。
もちろん、AIを使うこと自体が絶対に悪いわけではありません。AIを使って考えた文章を自分で理解し、覚え、自分の言葉として再現できるのであれば、それは学習方法の一つだと思います。(ただし、リソースをちゃんと表示させないと、AIが自力で勝手に作成する場合があります)
ただ、文章として見たときに、人間味がないものには魅力がありません。
どんなに間違いがあっても、表現が少し拙くても、人間が書いた作文には、その人自身が感じられます。「ああ、この人が書いたんだな」と思える温かさがあります。
一方で、AIの文章はきれいすぎます。きれいすぎて、味がしないのです。
私は、言葉を読むときに、音や味や匂いのようなものを感じることがあります。人の言葉には、その人自身の経験や感情が表れると思っています。
でも、AIの文章からは、それを感じることがありません。
だから私は、作文を書くということは、自分の気持ちを書き、自分の頭で考え、自分自身を表現する、とても大切なことだと思っています。
英作文の指導が好きなのも、これが自分の気持ちを表すこと、自分自身を知ることにつながっていると思うからです。
英作文は、自分のコアとつながっているものだと思います。
それをAIに任せてしまうということは、自分の気持ちや、自分自身の考えを手放してしまうことだと感じています。
だから私は、それをとても寂しく思います。
もちろん、生徒さんに「AIを使ってはいけない」と直接言うことはできません。(疑わしきは罰せず、そしてお客様は神様、これで私に何が言えるでしょうか)実際にどの程度使っているのかは本人にしかわかりませんし、AIを使ったとしても、それを自分のものにできている場合もあります。
ただ、私が英作文を指導するとしたら、やはり血の通った文章を書けるようになってほしいと思っています。
自然な表現を身につけ、英語の論理を理解し、いろいろな視点から物事を考え、自分自身の考えを深く表現できる人になってほしいと思っています。
長くなりましたが、これが今、私が英作文指導について考えていることです。
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