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平均点に届かない子の多くは「中1のここ」でつまずいている

2026/11/3

こんにちは、家庭教師のけんたろうです。
今日は、テストで平均点に届かない中学生がつまずきやすい「中1のここ」についてお話しします。

「今の単元」が分からない原因は、もっと前にあることが多い

「中2の連立方程式が全然できない」
「英語の長い文になると、まったく読めない」
こうしたご相談をいただいたとき、私はまず、今の単元より前の内容を一緒に確かめるようにしています。

数学も英語も、前に習ったことの上に次の内容が積み上がっていく教科です。
そのため、今の単元で手が止まっていても、本当の原因はもっと前、特に中1の前半にあることがよくあります。

本人は「今やっているところが分からない」と感じているので、いくら今の単元をくり返しても、なかなか「分かった」につながりません。

数学なら「正負の数」と「文字式」

数学で特に多いのは、中1の最初に習うこの2つです。

  • 正負の数:マイナスがついた計算、とくに「引き算」と「かっこの外し方」

  • 文字式:「2x+3x」はまとめられるのに、「2x+3」はまとめられない理由

この2つは、そのあとに習う方程式、連立方程式、1次関数などの計算すべての土台になります。
たとえば連立方程式で答えが合わないとき、解き方は合っていて、途中の符号ミスだけで間違えている、ということも少なくありません。

英語なら「be動詞」と「一般動詞」の区別

英語でよく見かけるのは、be動詞(am / is / are)と一般動詞(play / like など)の区別があいまいなまま進んでしまうケースです。

  • 「I am play tennis.」のように、両方を一緒に使ってしまう

  • 疑問文で、Are から始めるか Do から始めるかで迷う

  • 3人称単数の s がつく・つかないが、なんとなくになっている

この区別は、中2・中3で習う過去形や進行形、受け身などにもずっとつながっていきます。
文が長くなって読めなくなる原因が、実はここにあることもあります。

なぜ中1でつまずきやすいのか

中1は、小学校から中学校に上がって、勉強のしかたが大きく変わる時期です。

  • 授業のスピードが上がり、1つの単元にかける時間が短くなる

  • 定期テストが始まり、テスト範囲を自分で準備する必要が出てくる

  • 部活が始まり、家で勉強する時間が取りにくくなる

こうした変化の中で、少し分からないところがあっても、立ち止まる時間がないまま次へ進んでしまいます。
つまずいたのは本人の頭のよしあしではなく、「戻るタイミングがなかっただけ」のことがほとんどです。

なお、どの単元をいつ習うかは、学校や使っている教科書によって少しずつ違います。ここで挙げたのは、あくまでつまずきやすいことが多い例として読んでいただければと思います。

戻るのは「恥ずかしいこと」ではありません

中2・中3になってから中1の内容に戻ることを、嫌がる生徒さんもいます。
でも、戻る範囲は思っているより小さいことがほとんどです。

  • 中1の教科書を全部やり直す必要はありません

  • 今の単元で間違えた問題から、「どこで止まったか」を一緒にたどる

  • 止まったところだけを、短い時間で確かめ直す

土台がそろうと、今の単元もぐっと分かりやすくなります。
遠回りに見えて、実は点数につながるいちばんの近道です。

私の授業でやっていること

私の授業では、まず生徒さんに問題を解いてもらい、どこで手が止まるのかを一緒に確かめます。必要なら前の学年や小学校の内容までさかのぼります。

そして毎回の最後に、「次の1週間に家でやること」を生徒さんと一緒に決めます。最初は1日10分からでOKです。次の授業のはじめに「どこまでできたか」を一緒に確かめ、無理があれば量を調整します。

家で分からない問題が出てきたら、スマホで撮って、私が作ったアプリから送ってもらえます。授業のときに、生徒さんが書いた途中式に直接書き込みながら説明するので、「どこで止まったか」が見つけやすくなります。

おわりに

平均点に届かないのは、決して「できない子」だからではありません。
どこかでつまずいたまま、先に進んでしまっただけのことがほとんどです。

「どこから分からないのか分からない」という状態からでも大丈夫です。どうぞお気軽にご相談ください。

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