目的は叱ることではない。
2021/2/27
以前勤めていた職場で、なかなかルールを守れないお子さんに対しての関わり方を話し合っていました。一人のベテランの保育士さんが「ダメなことはダメと叱らないといけないのではないですか?」と言いました。すると、心理士の先生が「叱ることは指導、支援するための手段の一つですが、叱ることは目的ではありません。何度その手段を用いても効果が得られないのなら、手段として適切ではないということです。」とお話されました。
その話し合いがあってから、スタッフ一同が協力して試行錯誤しながら、「叱る」以外の方法で、子どもが集団生活のルールや大切な行動が身に付けられるよう指導の在り方を工夫しました。
落ち着いて取り組める環境構成、絵カード、見通しがもてるスケジュール表、言葉がけの仕方、視線の合わせ方、達成感の得られるごほうび……。
感情的に叱ったり、同じことで何度も叱ったりするのは、子どもにもあまり良いことではないですし、叱る側の大人もエネルギーを消耗して疲れます。私は、仕事の上では「感情的に叱る」ということをほとんどせずに、指導効果を得られる方法を用いられるようになりました。
しかし、わが子が相手となると……そううまくはいかないものですね…。
うまくいかないことは、無理せず他の人に任せてみるのも方法の一つだと思います。学習に関しては、オンライン家庭教師の先生たちはその道のプロです。親御さんとお子さんが信頼できる先生を見つけられて、無理なく、エネルギーを消耗することなく、学習の中で力をつけて安心して過ごされるといいなと思います。
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