完璧主義をやめよう。英語学習の悩みを解決!
2021/3/11
「この英文の意味がわからなくてずっと考えている」
「英語は難しい。いつまで経っても上達しない。もうやりたくない。」
こんな経験ないでしょうか?
私も細かいところまで理解できないと気がすまない性格でこれまで苦労してきました。
しかし、英語学習において「完璧主義」は禁物です。
この記事では完璧主義になっている人に向けて、肩の力を抜いて勉強できるようになる考え方を紹介します。
英語学習で完璧主義がNGな理由
英語学習に成功している人が共通して持っている性質があります。
それは「曖昧耐性」です。
これは曖昧なことを曖昧なままにして学習を進める力です。
学校教育を受けてきた私達にとってはこの事実は少し意外かもしれません。
というのも学校のテストで僕たちは常に100点を求められ、学習内容は隅から隅まで完璧に覚えるのが当たり前だと教えられてきたからです。
しかし、英語学習において完璧主義は百害あって一利なしです。
理由は2つあります。
- 学習のモチベーションが下がる
- 学習の効率が悪くなる
理由①学習のモチベーションが下がる
英語学習で完璧主義がNGである1つ目理由は、学習へのモチベーションが下がるためです。
人間は「前に進んでいる感覚」を持つことで大きくモチベーションを得ます。
ロールプレイングゲームがウケている要因の1つは、レベルがみるみる上がってできなかったことができるようになるからです。
いちいち敵を倒すのにものすごい努力が必要だったり、レベルがほとんど上がらなかったりしたら面白くないですよね?
それと同じで、学習においても自分が成長している感覚を持つことが非常に重要です。
完璧主義で1つの事にこだわってなかなか先に進めないとどうなるか?
「やってもやっても上達しない。きっと自分には英語の才能がないんだ。」
「英語学習ってつまらない。」
待っているのは挫折や苦手意識などの負の感情です。
理由②学習の効率が悪くなる
英語学習で完璧主義が悪である2つ目の理由は、学習の効率が悪くなるためです。
パレートの法則というものを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
8:2の法則とも呼ばれているこの法則はもともと経済学で使用されている用語です。
「8割の売上は2割の顧客が占めている」とか「全体の売上の8割を2割の商品が稼いでいる」といったルールを指したものです。
これは英語学習においても同じで、完璧主義の学習者は学習時間の8割を2割の勉強内容に使ってしまっているケースが見られます。
学校の宿題で「2問だけわからないところを調べるのに、ものすごい時間を掛けてしまった」という経験はないでしょうか?
まさにパレートの法則が当てはまります。
こうなってしまうと、学習効率が落ちてしまうのは目に見えています。
完璧主義をやめるにはどうしたらよいか?
ここまで英語学習においてなぜ完璧主義が良くないのかということを解説しました。
では完璧主義はどうやったら脱出できるのでしょうか?
答えは「わからない箇所を調べるときは、時間制限を作る」です。
英語を勉強していて、わからないこと理解できないことに出会うことはよくあることです。
もちろん、何も調べずに「わからないから飛ばそう」としていては進歩はありません。
しかし、「ここがわかるまで先に進まないぞ」「完璧に意味がわからないまま進むのは気持ちが悪い」というスタンスでは英語力は効率的に伸ばせません。
そこでその中間を取ることで、自力で調べる力をつけつつ時間を浪費せずに学習を進めることができるのです。
調べるためのタイムリミットを設けて、まずは自分で調べ、人に聞き、時間が来たらそこはわからないままで先に進んでしまう、というやり方です。
人間はどうしても気になったらとことん調べてしまうものです。
「5分調べてわからなかったら、人に聞く。そこでも納得できなければ諦める」というようにルールを設定してしまえばいいのです。
英語の悩みは上達すれば解決することもある
とはいえ、どうしても「わからないまま先に進むのは不安」と感じる方も多いと思います。
そんな方にお伝えしたいのが「上達すれば、自然と解消される問題点・悩みもある」ということです。
例えば関係代名詞の文法があやふやな学習者がいるとします。
彼は日本語の時点で品詞への理解が曖昧だったために、関係代名詞の説明を聞いてもうまく理解できていませんでした。
ここで彼は「まあじきにわかる日が来るさ。」と理解が曖昧なまま先の学習へ進みました。
後日、国語で品詞の存在を習ったあともう一度この文法に取り組んでみると彼はすぐに理解できました。
彼は「なんでこんな簡単なこがわからなかったんだろう。」と感じることでしょう。
しかし、当時の彼には本当にわからないことだったわけです。
学習を進めていくと多くの問題にぶつかります。
その場で調べて解決できるのがベストですが、必ずしもそうはいきません。
後で突然できるようになっていた、なんてことはざらにあります。
完璧主義を捨てて「まあ、いっか」と割り切る覚悟も必要です。
まとめ
この記事では英語学習で完璧主義がよくない理由とその対処法を解説しました。
英語学習で完璧主義はNG!
- 成功する学習者は曖昧に対する耐性が高い
- あらゆる曖昧さを解消するのは時間のロス
- 後で分かることもある
8割の理解でどんどん前に進むことで、時間を浪費せずに高みへたどり着くことができます。
今日から完璧主義を捨てて学習に取り組んでいきましょう!
独学だとどこまで分かっていればいいのかが自分で判断するのが難しい場合があります。
特に中高生には日々の学習を導いてくれる存在が必要です。
下記のコースでは長文を中心に英語を基礎から指導していきます。
英語の試験本番で英文が100%理解できることは殆どありません。
授業の中でも「曖昧さ」があっても自力で読み進める力を養っていきます。
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