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英語

甘く見てない?発音学習の重要性

2023/8/1

こんにちは!菊池です!


  • リスニングがなかなか伸びない
  • 英語で話したら聞き返される


という悩みをお持ちではありませんか?

このような悩み解決を解決するための1つのヒントを提示します。


私は約10年講師として中学生から社会人まで英語指導をしてきました。今は現役英会話講師として指導をしています。


そこで今回は私の経験を生かして、以下について解説します。


  1. 発音向上がリスニング力につながる
  2. コミュニケーションには発音は超重要


この記事を読めば発音のメリットを知ることができるので、ぜひ最後まで読んでみてください!




それでは、発音学習の2つのメリットについて私の体験談を含めて説明していきます。


発音をマスターすることの2つのメリットは


  1. リスニング力が劇的に向上する
  2. 正しく意思疎通ができる


です。それぞれ解説します。



リスニング力が劇的に向上する

なぜ発音ができるとリスニング力が向上するのか?それは、


自分が発音できないものは聞き取れないから


これはよく使われているフレーズですが、私は正しいと確信しています。みなさんがリスニングの勉強をしているとき、聞き取れない個所があった際にスクリプト(放送文が書いてあるもの)を見て「なんだ!こんな簡単な表現だったの!?」という経験をしたことはありませんか?

実はこれは


自分の期待している音と実際に発話される音にずれがある


からなんです。

ここで、Taylor Swift の Our Song という歌詞の一部を例として挙げてみます。


I didn’t kiss her, and I should have


この文だけ見ると単語はいたって簡単です。しかしこれを


「アイ ディドゥント キス ハー アンド アイ シュドゥ ハブ」


と発音してしまうと、実際の音声を聞いた時にこの文章を思い浮かべることはできません。おそらく後半部分は雑音に聞こえると思います。

実際に聞こえてくる音は


「アイ ディドゥン キスァー アンァ シュ ハブ」


となります。(今回はわかりやすいようにカタカナで表現していますが、実際はもう少し違った音に聞こえます。)


このように自分の発音(上記で言うと「アイ ディドゥント キス ハー アンド アイ シュドゥ ハブ」)と実際に発話される音(上記で言うと「アイ ディドゥン キスァー アンァ シュ ハブ」)がずれているので聞こえない、あるいは英語って発音速いと感じてしまうのです。


リスニングが伸びないのは自分の発音で音声が聞こえてくることを期待してしまっていることに原因があります。逆に言えば自分が実際に発話される音と同じ音を発音できれば、上の例で挙げた文章もしっかり聞き取ることができるようになり、それがリスニング力アップにつながります。




☆正しく意思疎通ができる

発音ができなくてコミュニケーションに支障が出る場面で最も危険なのは


間違った文章を気づかないうちに作ってしまう


ことです。

当然間違った文章では言いたいことを伝えることはできません。会話をしている時、聞き手が頼りにしているのは発音です。発音を聞き取ることで正確に単語を区別してくれます。それによって正確に言いたいことを伝えることが可能になります。


日本人が苦手な発音の代表例として ”l” と ”r” があります。

例えば、「あなたは正しいと思うよ」と言いたいとき、


I think you are right.


となりますが、間違えて発音してしまうと


I think you are light 「あなたは軽いと思います」「あなたは光だと思います」


というような意味になってしまいます。たった1文字違うだけでこんなに意味が違ってしまいます。それに突然こんなこと言われたら困惑するのは当然ですよね?




☆発音の重要性を体感した例

次に、私が「発音ってやっぱり大事だなぁ」と思った体験談を2つ紹介したいと思います。

それは、


  1. 担当生徒のリスニング力がすぐに上がった
  2. 相手の言っていることが全然わからない


です。




☆担当生徒のリスニング力がすぐに上がった

私がある高校3年生の個別指導をしていた時の話です。

彼女は私のところに指導を受けに来るまでほとんど英語の勉強はしていませんでした。当然英語を毎日聞くなんてことありませんでした。

大学受験するにあたって共通テストを受けることになりましたが、共通テスト模試のリスニングの配点を確認したところ秋の時点で100点中30点台。さすがに本人も焦って何とかしたいと申し出があり、まず初めに手をつけたのが発音でした。発音の仕方から、音が変わる部分について知識を吸収し、練習を毎日してもらい、さらに映画や音楽を使って実戦練習を積み重ねていきました。

すると、12月に解いた模試では6割をとることに成功。本人的にはまだ不満だったようですが、たったの2ヶ月で倍の点数を取ることができました。その成長ぶりを見てリスニング力に発音が大いに関係しているということを実感しました。




☆相手の言っていることが全然わからない

これは私がコロンビア共和国で英語講師のボランティア活動に参加した時の体験です。コロンビアはスペイン語を母国語としている国で、私自身スペイン語話者に英語を教えるのは初めての経験でした。ボランティア活動を行った語学学校では、校内ではスペイン語は禁止ですべて英語でのコミュニケーションでした。


まず初めに困ったのは私が「コロンビアの人たちってそんなに早く起きるの???」と英語で質問した時でした。(コロンビア人は朝5時ごろに起きて仕事に行きます。私のいる地域では、学校のスクールバスも朝5時ごろに迎えに来ます。)

その質問に対して生徒たちは、

「ジェス!ジェス!!」

と連発。

そんなことを突然言われた私は、

「ジェスって何?俺の知らない単語?????」

と思ってしまいました。(みなさんわかりますか?)

その後よく生徒たちの英語を聞いていると、

「I went to an event with my friends ジェスタデイ」

「I haven’t played that game ジェト」

もうお気付きでしょうか?彼らは(特に英語初級者)は ”y” を ”ジェ” と発音していたのです。つまり

ジェス = yes

ジェスタデイ = yesterday

ジェト = yet

これは、yをスペイン語で”ジェ”と発音するからです。

(スペイン語で“私”のことを“yo(ジョ)”と言います)


さらに、生徒さんたちから遊びに行こうという話が出た際に、行先の候補の話をしてくれました。そして最後に突然

「Which do you シューズ?」

と聞かれて私は、

「shoes???????」(今行先の話しをしてたんじゃないの?なんで靴の話??????)

そこで

「どういう意味?なんで靴なの?」

と聞き返しても

「I mean シューズ, シューズ」

としか答えてくれませんでした。

そこでその生徒はホワイトボードにchooseと書いてくれたのでやっと理解できました。

彼らはchをshと同じように発音してしまうのです。

ですので

ビーチ(beech)はビーシュ、私の名前、菊池(kikuchi)はキクシィとなります。


この会話をした時、私は生徒が何を言おうとしているのか必死に考えましたが、結局意味は理解できず、コミュニケーションをするだけなのに非常に疲れてしまいました。なぜなら、発話してくれる単語から色々推測をしなければならなかったからです。

例えばビーシュと言われたら

Beef?

Dish?

のように単語を探して文章にあてはめますが、なかなか意味の通る文章にならなかったのです。


この体験を通して

「発音がしっかりできないとそもそも意味が通じないし、聞き取っているネイティブの人も相当頭を使うんだろうなぁ」

ということを実感しました。


「発音なんてできなくても通じるでしょ」、「カタカナ英語でも伝わる」という意見もあると思います。

確かに、それで伝わるときもあるでしょう。但しそれは、聞き手側の人が何を言おうとしているのが頑張って解釈するように努力してくれているからです。円滑なコミュニケーションをする、また聞き手に労力を与えないようにするためにも発音はとても大切だということを改めて感じることができました。




今回は、発音の重要性について体験談を踏まえ解説しました。

発音ができることで


  1. リスニング力が劇的に向上する
  2. 正しく意思疎通ができる


といった効果が期待できます。


発音は短期間ですぐにマスターできるので学んでおいて損はありません!

ぜひ勉強してみてください!

自分では勉強が難しいという方は発音のコースでお手伝いをしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!


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