國學院大學大学院文学研究科文学専攻 修了 國學院大學文学部日本文学科 卒業 千葉県立千葉高等学校 卒業
古文単語・古典常識をただ暗記する授業ではありません。
この授業では「単語がなぜこういう意味になるのか」をその時代の背景、言葉の歴史に関連させながら、ストーリー化して(=エピソード記憶として)定着させます。
私の大学・大学院の研究テーマは「日本語の歴史」でした。
単語帳には書いていない、言葉の歴史、文法の歴史、そしてその当時の日本の文化の歴史から、「単語の意味」を覚えるのではなく、「単語から意味」を作れるようになることがこの授業の目標です。
その性質上、「なるほど!」が好きな生徒さんや、物事を徹底的に理解したいタイプの生徒さんに非常におすすめの授業となっております。
古文単語を学ばずに古文の勉強をすることは、言うならばテニスラケットを持たずにテニスの練習をしようとしているようなものです。
道具それぞれに使い方があるように、古文単語にもそれぞれ使い方があります。
その練習がたくさんできる分、古文単語の完成が早ければ早いほど、古文の成績の伸びも早くなります。
受講した生徒さん達からは「(非常に疲れたけど)受講して一番良かった」と言われる人気の講座になっておりますので、「古文の勉強をなにから始めようか」と悩んでいる生徒さんはぜひ受けてみて下さい。
単語勉強と言うと、赤シートで隠しながらただ単語と意味を結び合わせて覚える退屈な時間だと思う人も多いと思います。
この授業ではそういうことは一切しません。
複数の言葉をストーリー化して一つの流れの中にまとめ、その由来や成り立ち、背景知識を学びます。
たとえば「やさし」「なまめかし」という古文単語があります。
どちらも単語帳では「優美だ」と書いてあります。
「やさし」は動詞「痩す」(現代語でいうところの「痩せる」)を語源に持つ形容詞で、「痩せている状態」を示す意味から転じて「優美だ」という意味になりました。
一方、「なまめかし」は「生めく」、つまり「生の(=水っぽい)状態になる」を語源に持つ形容詞で、「若々しさ」を示すところから転じて「優美だ」という意味になりました。
「Aさんはなまめかし」「Bさんはやさし」、ともに単語帳通りの訳の付け方だと「Aさんは優美だ」「Bさんは優美だ」になり、特に違いはありません。
しかし、上述した語源を知っていると、「若々しくて優美なAさん」「スタイルがよくて優美なBさん」というふうに、頭の中に浮かぶイメージが変わってきます。
言葉には言葉の使い方があります。ただ訳せればいい、というわけではなく、この文章はどういうことを言いたい文章なのか、そういったことを考えられるように教えます。
予習はいりません。その代わり、徹底した復習と前回内容の定着度を確認する小テストがあります。
基本的には基礎的な知識をまず提示し、質問→解答の中で深く思考してもらいながら、さまざまな知識へと派生させていきます。
授業の板書例になります。
このように一つの概念から複数の関連語を一網打尽にするため、非常に効率よく、また忘れにくいものになります。
また、上述したように、こうした勉強法を取り入れると、単語の持つ当時の使い方を知ることができ、登場人物たちがどのような状態にあるのか、上の図のようなイメージを頭の中に思い浮かべながら文章を読解することもできるようになります。
特にこの「イメージ化」は私の考える古文読解の大きな軸の一つにもなりますので、「『他とは違う』大学受験古典」を受講される方は併せてお取りいただくと非常に効果的になります。
一般的な古文単語帳に載っていような、大学入試に必要とされる単語は取りこぼしなく網羅されておりますのでご安心ください。
基本的には文字通り皆様にお楽しみいただける授業だと思いますが、自分では古文単語を勉強しきれないタイプ=この授業を受講してよかったタイプの生徒さんの例をご紹介します。
①古文が苦手で、あまりやる気も起きていない生徒さん
古文単語は言わばテニスラケットです。ラケットを手に入れないまま「古文は嫌い、苦手」と思っている生徒さんは、なかなか自分の力で古文単語の暗記に身を乗り出せず、その結果成績が上がらないというネガティブ・スパイラルに陥っています。
この授業を受けることで、古文の見え方が変わり、古文の勉強のスタートラインに立った生徒さんもたくさんいます。
②ただの暗記が苦手で、深い理解をしたい生徒さん
理系の生徒さんに多い特徴です。ただ知識と知識を結び合わせるだけの作業が苦手で、数学の公式のように理解さえすれば自分の力で作り出せるような勉強法をお望みの生徒さんは、この授業にぴったりだと思います。古文単語をエピソード記憶として解説しますので、覚えることより考えることが得意な生徒さんは、ぜひ一度体験してみて下さい。
また、古文単語を勉強するということは、断片的にではあるにせよ古文が見えるようになってくるということになります。
まったく読めなかったところから読めるところが少しでもできるという変化は絶大です。
少しでもいいから、とにかく楽に古文の成績を上げたいとお考えの生徒さんにもおすすめの授業となっております。
上述したとおり、復習→小テストという流れになります。
単語という明確な目標がある授業であるため、定着に関しては徹底的に行います。
主にチャットを予定しています。
授業内容の簡単なご報告や、また現時点での定着度など定期的にご報告させていただきます。
こちらからのご提案、もしくはご要望に応じてZoomでの三者面談といった形をとらせていただく場合もあります。
授業はなによりも合う・合わないが最も大切になります。教科の好き嫌い、成績の伸び具合は私たち先生と生徒さんの相性次第だと思っております。
回数がまとまった授業でもありますので、夏・冬などの長期休暇期間に講習としてお取りになるにもおすすめです。
國學院大學大学院文学研究科文学専攻 修了 國學院大學文学部日本文学科 卒業 千葉県立千葉高等学校 卒業
私は大学院で日本語の文法を研究する傍ら、塾・予備校・個別指導塾で大学受験指導(現代文・古典)に従事し、修了後には私立の進学校で教鞭をふるって参りました。 高等学校では受験学年の担任(国公立文系クラス)...
高等学校教諭・講師 5年 主な合格実績:東京大学をはじめとした難関国公立大学、早稲田大学をはじめとした難関私立大学 塾・予備校講師 2年 主な合格実績:一橋大学、北海道大学、九州大学などの難関国公立大...
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