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中学数学

【中学数学】 期末が終わった今がチャンス!数学の苦手を克服する夏の過ごし方

2025/6/30

気が付けば明日から7月。

中学に入学した生徒さんにとっては「あっ」という間の1学期だったことと思います。ようやく学校の雰囲気や、学習の進め方、部活や各種イベントなどが、自分の日常の一部として感じられるようになってきた頃ではないでしょうか。

期末テストを目前に控えている、または今まさに期末テストの真っ最中という人も多いことでしょう。この1学期を振り返って、満足のいく学習スタイルを確立することが果たしてできたでしょうか。中には、「やり残したことが多い」と感じている人もいるのではないでしょうか。


こうした中で、「よし!夏休みこそは自分を変えてみせる!」と決意を新たにする人もかなりいるのではないかと思います。ところが、夏休みというのはなかなか難しい期間です。なぜかと言いますと、多くの学校で夏休みの間は授業がストップするからです。

「1学期は思ったような成績が取れなかったから、2学期の中間で…!」と決意を新たにしても、授業が進んでくれないと、2学期の中間に向けた学習を進めることも難しいですし、次回試験の範囲もいまいちつかめません。また、自分自身で先取りをしようと思っても、教科書だけを頼りに一人の力で先取りを進めるのは実はかなり難しい。結局、何をしたらいいのかも分からないまま、何となく夏休みが過ぎていくということになりかねません。


それでは、夏休みを有意義なものにするためには、どう過ごせばよいのでしょうか。ここでは、「数学」にしぼってお話をしていきたいと思います。主に入学したての中学1年生向けのお話ではありますが、他の学年の皆さんにも共通する部分はあるかと思いますのでぜひ参考にしてください。


夏を有意義に過ごすためのポイント

① 夏は「復習」の季節

中学数学を学ぶにあたり、しっかり理解しておくべきことは、夏は「復習」に使う季節なのだということです。

先に述べた通り、中学生にとって、誰にも教わらずに自力で先取り学習を進めるというのは簡単なことではありません。また、苦労して先取りを進めたと思っても、理解力不足によって間違えて理解してしまったり、変な癖がついてしまう危険性もあります。少なくとも、中学数学はきちんと指導してくれる人のもとで、新しい単元については学習するべきです。

ですから、大部分が自学自習の時間となる夏は、それまでに学習した内容を総復習する期間と考えましょう。それも、ただの復習ではなく、自分の穴を丁寧にふさぎ、「完璧にマスターした単元」を一つでも多く増やすことを目指すべきです。

中1の夏までに学ぶ主な内容には「正負の数」、「文字式」、「一次方程式」などがあり、はやい人であれば「比例・反比例」あたりまで進んでいるかもしれません。中学2年生や3年生はお分かりかと思いますが、これらは、中学数学全体の土台となる分野です。この段階でつまずくことは、向こう3年間数学の成績がなかなか伸びない可能性があると考えなければなりません。

中学2年生の1学期に習うのは「式の計算」と「連立方程式」、中学3年生では「式の展開と因数分解」、「2次方程式」などが出てきます。正負計算や方程式が正確に解けないというのは、九九をうろ覚えの状態で割り算や分数を勉強するのと同じようなもので、その負担たるや相当なものです。


中学数学の鉄則は、「たとえ遅れてでも、習った内容を習得していくこと」です。


たとえ目の前の考査の点数が多少不本意な内容になったとしても、これまでに通ってきた道を丁寧に踏み固めていくことが重要です。出遅れてしまったり、進度についていけないと感じていたとしても、粘り強くじりじりとついていくことが大切。

そう考えると、授業がストップし、かつ復習に使える夏が、中学数学にとっていかに重要かが見えてきます。


② 計算力は全ての基本:基礎を反復せよ!

正負の数や文字式の計算ミスをなくすためには、反復練習が不可欠です。「わかる」と「できる」は違います。とにかく、手を動かして練習することが重要です。

また、計算はぜひ丁寧に、ノートを広く使って行いましょう。たまに、「ノートがもったいない」とか「環境に悪い」とか変なことをいう人がいますが、そんなことは気にしなくて大丈夫です。ノートはみなさんの学力を上げるために存在します。学力が上がらないようなノートの書き方をすることはむしろ「もったいない」使い方ですし、すでに製品になってしまっている時点で紙のもとになった木はこの世から消滅しています。せっかく製品として世に出たものであるなら、せめて最大限有効に活用すべきです。

丁寧に計算を積み重ねていくと、徐々に効率的な計算法、美しい式の書き方、自分の間違いの癖などが見えるようになってきます。また、その中で次第に計算に対する理解が深まり、スピードも上がってきます。反復練習の最大の効果・メリットは「練度が増す」ということです。計算における練度の向上は、色々なところに相乗効果となって現れてきます。


③ 数学における「言語」を理解せよ!

もし、十分な計算力を身につけることができたなら、ぜひ数学の様々な用語の意味をもう一度見直す時間を取ってみてください。分かっているようでわかっていない言葉が、実はたくさんあるはずです。ですが、数学は「計算さえできれば良い」という学問ではなく、「論理的に物事を考える」ことが重視される学問です。そのためには、一つ一つの言葉の意味を正確に理解しておかなくてはなりません。また、それができないと「計算はできるのだけれども、思考力を問う設問には対処できない」という状態になってしまいます。


「項」、「係数」、「次数」、「同類項」、「単項式」、「多項式」、「絶対値」、「四則(加法・減法・乗法・除法)」、「結合法則」、「交換法則」、「分配法則」、「自然数」、「累乗」、「指数」などは中学1年生の1学期に学習する用語で、またその後も数学の中では日常的に使う言葉になりますが、これらの意味を正確につかめているでしょうか。「怪しいな」とおもったらぜひ再度見直して、しっかりと自分が使えることばの中に入れておきましょう。


④ 課題の発見1:小学校に置き忘れてきたものはないか?

中学数学を学ぶにあたり、意外に落とし穴になっているのが、「小学校で身に着けておくべきだった内容が十分に身についていない」というケースです。中学数学の中ですら、一つ一つを確実に身に着けていかないと先々の理解の足を引っ張るというのに、小学校で学習した内容が身についていないのでは数学ができるようになるわけがありません。特に、中学数学全般に影響を及ぼしかねないものとしては以下のものがあげられます。


・計算の順序(カッコの使い方、四則の順序などが「身についていない」)

・小数計算

・分数計算【超重要!】


これらに不安がある場合には早急に対策が必要です。これらは「考えて」解くものではなく、九九などと同様に「感覚的に理解し、使うもの」になっていないといけません。小学校向けの問題集や参考書でも構わないので、徹底的に計算の順序・小数計算・分数計算を練習し、一切不安のない状態を作っておくべきです。これができているかそうでないかで、その後の数学の「運命」が変わるといっても過言ではありません。


⑤ 課題の発見2:中間テストと期末テストを見直そう!

「小学校の内容はできるよ!」という人は、中学校に入ってから穴になっている、穴になりかけているものをなくすことに集中しましょう。

復習を進めるにあたり、大切なことが「課題の発見」です。もちろん、片っ端からやり直すというのも一つの手ではあるのですが、できていることを繰り返しやってもあまり意味はありません。それよりは、自分が苦手としているもの、課題をはっきりと見定めて、そこを解説していくことが大切です。

課題の発見に大きく役立つものに、中間テスト・期末テストの問題があります。まずは一度、同じ問題を解きなおしてみましょう。そして、解きなおしてもできなかったところ、それは自分にとっての課題が隠されている箇所である可能性が大です。単なるミスで片付けず、「間違い」としてしっかりととらえ、その「間違い」をなくすには何をすれば良いかを見定めましょう。そうすれば、夏に自分が何を見直せばいいかの見通しが立ってくるはずです。


⑤ 夏休みの課題を友達と進めてみては?

夏に自分自身の学習を進めたいという気持ちはわかりますが、一方で中学1年生であれば、おそらく大量の夏の課題が学校から出されてくるはずです。うまくスケジュールを組まないと、学校の課題も自分の復習もどっちつかずのまま終わってしまうということになりかねません。

そこで、自分のお友達を誘って、一緒に学校の課題を進めてみるというのはいかがでしょうか。ご近所に住んでいるようであれば近くの図書館やお互いの家、場合によっては学校で一緒に課題を進めるのでも良いでしょう。私立にお通いでお互いに家が離れている場合でも、今はZoomなどの便利なツールがあります。「今週はこの日に一緒に課題を進めないか?」と予定を決めることで、自分一人ではなかなか進める気にならない課題も、自然に進めることができるかもしれません。何より、学校は勉強をする場所でもありますが、同時に友人関係を作れる場所でもあります。夏に一緒に課題を進めることで、友達との距離が縮まるきっかけになるかもしれません。

もちろん、一人の方が気楽でいいという人もいるでしょう。(私もどちらかというとそういうタイプでした。)その場合には、一人で落ち着いて学習を進めるのも良いでしょう。ただし、自分自身を律することを忘れずに。40日程度の休みは気づけばあっという間に過ぎ去ってしまいます。


⑥ イベントの無い日のスケジュールは固定化しよう

夏は色々なイベントがあります。学校の行事もあれば、お家の用事や旅行、友達と遊びに行くこともあるでしょう。せっかくの夏休みです。大いに遊ぶべきだと思います。

ただし、メリハリが大切。だらだらと時間を過ごして、結局何もしていないというのが一番怖いのです。遊ぶときは遊び、休むときは休み、勉強するときは勉強する。

それをうまく行うために大切なのが、学習の習慣化と継続化です。学校がない分、学習を継続的に進めないとあっという間に生活リズムが崩れてしまいます。では、どんなスケジュールを立てればよいのかというと、細かいスケジュールを立てる必要は実はありません。おおまかなルールだけ決めて、ただしそのルールは必ず守ることを心がけましょう。


【夏休みのルールの例】

① 朝は遅くとも学校の始業時間までには起きる

(通学時間分、いつもより寝ていられるのだからお得!)

② イベントがある日はそれに集中して、終わったら休む

③ イベントの無い日の午前中が空いているときは「学校の課題」を進める

④ イベントの無い日の午後・夜は決まった時間に「1学期の復習」をする

⑤ 「学校の課題」が終わった後の午前中は「1学期の復習」にあてる


このくらいのルールで十分なのです。かえって、1日単位の細かいスケジュールを作ったりすると、スケジュールを作るだけで疲れ果ててしまったり、スケジュール通りにいかないことで挫折したりします。


おわりに:

中学1年生の夏は「復習」の時間です。計算や文字式に不安があるなら、徹底的に復習しましょう。苦手の放置は間違いなく2学期以降に響きます。学習した内容をきちんと自分の言葉で説明できるレベルを目指しましょう。

数学は、努力が裏切らない科目です。ぜひ、2学期に向けての大きな武器を夏に手に入れましょう。そして何より、勉強だけではなく、中学最初の夏をぜひ楽しんでください!

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