【情報I】「関係ある」=「原因」ではない。現役エンジニアが相関と因果を解説
こんにちは!オンライン家庭教師のこばやしです。普段はフリーランスのITエンジニアとして働きながら、中高生に「情報I」「理系数学」「英語」を教えています。
情報Iの「データの活用」で、とても大切なのに見落とされがちなのが、「相関」と「因果」の違いです。グラフで2つのものが一緒に動いていると、つい「関係あり=これが原因だ」とうのみにしてしまう、という方も多いのではないでしょうか。
うのみにする原因は、「一緒に動く=原因」と思い込んでしまうことにあります。でも、相関は因果ではありません。ここを区別できるかどうかが、データに強い人と、ダマされる人の分かれ目です。
■ 相関 = 一緒に増減して見えること
まず「相関」とは、2つのものが「一緒に増えたり減ったりして見える」関係のことです。
グラフにすると、似たような動きをする。それだけの話です。「Aが増えるとBも増える」という傾向が見えたとき、そこには相関がある、と言います。でも、これはあくまで"見た目の関係"にすぎません。
■ 因果 = 片方がもう片方の原因であること
一方「因果」とは、「片方が、もう片方を引き起こしている」という関係です。「Aが原因で、Bが起きた」という、原因と結果のつながりですね。
ここが肝心です。相関があっても、因果があるとは限りません。一緒に動いて見えるからといって、片方がもう片方の原因だと決めつけるのは、大きな間違いなのです。
■ 第三の要因が潜む「偽相関」
有名な例を紹介します。「アイスクリームの売上」と「水の事故の件数」は、一緒に増える傾向があります。では、アイスを食べると事故が増えるのでしょうか?もちろん違いますよね。
実は、裏に「気温」という第三の要因が隠れています。暑くなると、アイスも売れるし、水遊びも増えて事故も増える。アイスと事故は、直接の原因・結果ではないのです。こうした見せかけの関係を「偽相関」と呼びます。
■ 現場でも、データ分析の大きな落とし穴
私たちがデータを分析して意思決定をするとき、この相関と因果の取り違えは、最も注意すべき落とし穴の一つです。
「この施策と売上に相関がある」からといって、その施策が売上を伸ばした原因とは限りません。ここを誤ると、効果のないことにお金や時間をかけてしまう。プロの現場でも、常に「これは本当に因果なのか?」と問い続けます。
■ 「本当に原因?」と問い直す力
この区別は、広告やニュース、SNSの情報にダマされないための、最重要の"考える力"の一つです。「関係がありそう」と見えたときに、「でも、本当に原因なの?」と一歩立ち止まれる。それだけで、情報に踊らされにくくなります。
私の授業では、身近な"偽相関"の例を出して、「本当に原因?」と問い直す習慣をつけてもらいます。
・「相関と因果が混同してしまう」という方
・「グラフをついうのみにしてしまう」という方
・「データを批判的に読めるようになりたい」という方
そんな方は、ぜひ一度体験授業にいらしてください。現役エンジニアと一緒に、データに踊らされない目を養いましょう!
【プロフィール】
こばやし|納得感を大切にするフリーランスエンジニア
北海道大卒。約10年間にわたり金融決済システムなどの基幹開発に携わった後、フリーランスのエンジニア・IT講師として独立。企業の新人IT研修のメイン講師も務めるプロが、「仕組みから理解する」論理的な指導を行います。
この先生のおすすめコース
- 共通テストで「情報I」が必要な国公立大・難関私大志望の方
- 「プログラミング」や「データの分析」が苦手で、暗記に逃げている方
- 将来IT系に進みたい、または現役エンジニアから実学を学びたい方
このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら
情報/プログラミングのおすすめの指導コース
- プログラミングに少しでも興味がある方
- プログラミングををしてみたいけど何から勉強すればいいかわからない方
- 独学でプログラミングを勉強したけど挫折してしまった方
- 情報系、プログラミングが好きだけど苦手意識がある生徒さん
- 情報系、プログラミングが苦手な不登校も含む生徒さん、社会人
- 共通試験で情報、私大入試で情報を取る生徒さん
- 情報Ⅰの学習内容がわからない
- プログラミングって何?という
- PCで使われる用語がわからない。
- 高1・高2のうちに受験準備を始めたい生徒さん
- プログラムを見ると苦手意識がある生徒さん
- 情報Ⅰを得意科目・武器にしたい生徒さん
- 楽しく情報モラルを学びたい生徒さん
- 「コピペはダメ」と分かっているけれど、どうしてダメかちゃんと理解したい生徒さん
- 理系科目を女性の先生から教わりたい生徒さん