A Look at My Favorite Author!!
Sharing the Joy of Reading🍀
今は小さなお子さんでもスマホを持つの時代になりました。スマホの中には楽しいことがいっぱいあって、なかなか本を手に取らないお子さんも多いのではないでしょうか。読書感想文の宿題も、ネットであらすじを調べてコピペして終わり……そんな光景を見ると「なんだか悲しいな」と思ってしまいます。
でも本当の読書は、ただストーリーを知るためのものではありません。ドキドキしたり、怖かったり、クスっと笑ったり、心がゆさぶられる体験を自分の中で味わえる、特別な時間です。
私自身、子どものころはネットもスマホもなく、読書が大好きでした。お気に入りの本を夢中で読み進め、登場人物の気持ちを想像したり、結末に驚いたり。そんな時間が、今も私の心の中に残っています。だからこそ、みなさんにも「本を読む楽しさ」を知ってほしいのです。
読書の楽しみは、世界中どこでも共通だと思います。でも、今日はまず 日本のすばらしい文学作品 について紹介します。日本の作家の先生方が書いた物語には、怖さやおもしろさだけでなく、人の心や生き方について考えさせてくれる深いメッセージがたくさん込められています。
なかでも、みなさんにぜひ読んでほしいのが、芥川龍之介先生の 『蜘蛛の糸』 です。芥川先生の作品はみなさんの学校の教科書にも出てくるので、聞いたことがある人も多いと思います。私は芥川先生の大ファンで、短編も含めほぼすべての作品を夢中になって読みました。
『蜘蛛の糸』は、地獄に落ちたカンダタが、一本の細い蜘蛛の糸をつかんで必死に登っていくお話です。夢に出てきそうな恐ろしい地獄の景色や、地獄の底から手をのばしてくる人々の描写は、ゾクソクします。「カンダタはこのまま助かるのかな?」とハラハラして、もう止まりませんでした。読書感想文にもおすすめです。自分の気持ちや考えを文章にまとめやすい内容ですよ。
当時の私は、「こんな本を書く人がいるんだ!」「最後まで読まないと罰が当たる~!」なんて本気で思いながら、一気に読み進めていました。怖くてドキドキするのに、やめられない……そんな体験が、今でも私の読書の原点になっています。
「悪いことをすると罰が当たるんだ」「人を思いやる気持ちを忘れてはいけないんだ」と心に強く残りました。怖さと同時に、「人間とはなにか」を考えさせられる深いお話です。
芥川先生の作品は短いものが多く、小中学生でも読みやすいです。ドキドキする場面や怖い場面もありますが、その中に「人はどう生きるべきか」という深いテーマが込められています。『蜘蛛の糸』のほかにも『羅生門』は、とても読みやすく、「もし自分だったら、どんなふうに行動するのが正しいのだろう?」と考えることができます。
まずは日本の文学にふれて、物語の楽しさや奥深さを感じてみてください。そして次は、海外の作品の世界へも一緒に旅してみましょう。本は、スマホとはちがう特別な体験をきっと届けてくれます。
私は子どものころから図書館や本屋さんが大好きで、今でもまめに足を運んで時間を過ごしています。みなさんも、近くの図書館や本屋さんに行って、いろんなジャンルの本を手に取ってみてください。本との出会いは、みなさんの人生の宝物の一つになります。たくさんの本を読んで、自分だけの宝物を増やしていきましょう。
~大好きな芥川先生を紹介~
1892年(明治時代)生まれ
東京帝国大学(今の東京大学)英文科卒業
在学中に書いた 『羅生門』 が夏目漱石先生に認められ、一気に注目を集める
とても頭が良く、でも心が敏感だったので苦しむことも多くあり、35歳で亡くなる
短い人生でしたが、芥川先生の作品は今も私たちの心に生き続け、読むたびに新しい発見や感動を与えてくれます。
このまま漱石先生のことも書きたいですが、今日はこの辺で。次回はいよいよ海外の本を紹介する予定です!お楽しみに!
Next, let's try reading English books!👍