国語コースを出さなかった理由〈算数屋の国語⑫〉
ここまで11本にわたって国語の指導について書いておきながら、僕はマナリンクに国語のコースを出していませんでした。なぜか。面倒くさかったからです。
と言いたいところですが、それは半分冗談で、半分本当です。今回は、出さなかった本当の理由を書きます。
誤解されるのが目に見えていた
本当の理由はこれです。僕の国語の教え方は、他の先生と違いすぎる。
解説をしません。答えを教えません。良い例文もほとんど見せません。かわりに、ひたすら質問します。なぜそう思ったの、根拠はどこ、これはどういう意味。授業時間の大半が問答です。
これを外から見たらどうなるか。想像がつきます。変な教え方だ。間違った教え方じゃないか。説明がなさすぎる。お金を払っているのに教えてくれない。
そう思われても仕方がないのです。世の中の授業は、先生が説明するものだからです。
型破りだという自覚はあります
僕の指導が正統派でないことは、自分でも分かっています。
塾の国語の授業を思い出してください。先生が本文を解説し、設問の解き方を説明し、模範解答を示す。これが標準です。生徒はノートを取り、理解し、家で復習する。分かりやすい先生ほど評価される。
僕はその逆をやっています。分かりやすく説明しません。生徒が説明する側です。僕が納得できるまで、何度でも聞きます。作文なら5回でも10回でも書き直させます。
だから、丁寧に教えてほしいご家庭には向きません。相性がはっきり分かれる指導です。
それでも出すことにしたのは
ではなぜ、11本も記事を書いたのか。
説明する場所が必要だったからです。コース紹介の限られた文字数では、この指導法を説明しきれません。誤解されたまま申し込まれても、途中で不満が出るだけです。
だから先に、全部書くことにしました。読解をどう教えるのか。記述をどう書かせるのか。なぜ解説しないのか。誰から学んだのか。方法も思想も、隠さずに書いています。
読んでいただいた上で、これは違うと思われたら、それでいい。合わないご家庭に無理に受けていただく必要はありません。ですが、この方針に納得された方となら、うまくいく可能性が高い。
順番が逆なのです。コースを出してから説明するのではなく、説明してからコースを出す。
説明しない指導が、なぜ効くのか
もう一度だけ書いておきます。
説明を聞いて理解することと、自分で解けるようになることは、別の能力です。分かりやすい説明ほど、聞いた瞬間の納得感は高い。ですが、その納得は本人の中から出てきたものではないので、緊張した本番では再現されません。
だから僕は、本人に説明させます。言葉にできたものだけが、本人のものとして残るからです。
効率は悪く見えます。時間もかかります。ですが、遠回りに見えるこの道が、結局は最短です。
明日から親がすべき、非情な決断
分かりやすく教えてくれる人を探すのを、いったんやめてみてください。
分かりやすさは、教える側の技術です。それ自体は素晴らしいものですが、受け取る側の能力とは別物です。分かりやすい説明を大量に浴びた子が、必ずしも解けるようにならないのは、そのためです。
お子さんが自分で説明する時間が、一日にどれだけあるか。そこを増やしてください。
【関連する指導コース】
説明せず問いかけるという方針は、算数の指導でも同じです。詳しくは、マナリンクのプロフィールにある「中学受験プロによる予習シリーズ専門の算数サポート」というコースをご覧ください。無料相談からお気軽にどうぞ。
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