広尾学園の帰国生入試 算数|英語で出る算数は基礎
広尾学園の帰国生入試には、英語で出題される算数があります。これを聞いて構えるご家庭が多いのですが、過去問を分析した立場から申し上げると、ここの算数の中身は基礎レベルです。
僕はena・四谷大塚・日能研で最上位クラスを担当してきた中学受験算数の講師です。海外在住のご家庭をオンラインで指導しています。
英語で出る算数は、基礎問題です
英語で算数が出ると聞くと、難しそうに感じられるかもしれません。ですが、問われている算数の内容自体は、基礎的なものが中心です。
日本の中学受験で問われるような、複雑な特殊算や思考力型の難問が並ぶわけではありません。むしろ、現地校やインターで数学を学んできたお子様なら、内容的には見覚えのあるものが多いはずです。
つまり、対策の重心は難問の攻略ではなく、基礎を確実に取り切ることです。ただし、用語の壁はあります
内容が基礎だからといって、対策不要というわけではありません。壁になるのは、算数の用語です。
日本語で習ってきた子は、割合や比、面積といった概念を日本語で覚えています。逆に現地校で学んできた子は、英語では分かるのに日本語の用語で聞かれると詰まる。どちらの方向にも、翻訳の壁があります。
だから対策としては、頻出の用語を両方の言語で押さえておくことです。内容が分かっているのに用語で失点するのは、最ももったいない失点です。
立体図形が好まれます
出題の傾向として、立体図形の比重が高い点は押さえておいてください。
体積、表面積、切断、展開図。こうした立体を扱う問題が繰り返し出ます。平面図形に比べて、立体は苦手にする子が多い分野です。だからこそ、ここを固めておくと差がつきます。
立体図形は、頭の中だけで処理しようとすると必ず崩れます。見取り図を描く、切断面を別に描き出す、展開図に戻して考える。手を動かす習慣が、そのまま得点になります。
対策の優先順位
整理します。広尾学園の帰国生入試の算数対策は、次の順です。
まず、基礎レベルの計算と典型問題を確実に。難問集は必要ありません。
次に、立体図形を重点的に。体積と表面積の基本、切断の考え方、展開図の扱い。この3つを手順として身につけます。
そして、算数用語を日本語と英語の両方で確認しておく。ここは短時間で対策できて、失点を確実に防げます。
明日から親がすべき、非情な決断
英語で出るからといって、算数の対策を後回しにしないでください。
英語ができるお子様ほど、算数の基礎を軽く見がちです。ですが、英語で出題される算数で失点するのは、英語力の問題ではなく算数の基礎の問題です。
基礎だからこそ、落とせない。ここを取り切れるかどうかが、合否を分けます。
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