オンライン家庭教師マナリンク

SAPIXの算数ノートは「コピー機」で取れ、アレンジは帰宅後

2026/9/24

SAPIXの算数でノートの取り方がわからない。板書を写しきれない、写しても後から見返して使えない。そんな相談を受けたとき、僕が最初に確かめるのは写し方の技術ではありません。写している最中に、子どもが勝手な「判断」をしていないかどうかです。

SAPIXの算数ノートは、あとから使う唯一の解説書

SAPIXのように毎回の教材が配られて進む塾では、授業で先生が黒板に書いた解き方こそが、家で復習するときの一番の手がかりになります。配布教材の解説は簡潔なことが多く、授業で見せた考え方の流れまでは載っていないからです。

つまり、ノートの質はそのまま家庭学習の質になります。マンスリーの前に見返したとき、授業を再現できるかどうか。ここで点差がつきます。

授業中は「コピー機」になってほしい理由

僕は生徒によくこう言います。授業中は、コピー機になってほしい。

コピー機は、渡された原稿をそのまま写します。この行はいらないから省こう、この色は変えておこう、とは考えません。

ところが生徒の中には、ノートを全部写さない子がいます。理由を聞くと、ここは必要ないと思いました、と答えます。気持ちはわかります。ただ、何かを習っている最中の人は、まだその単元の全体像が見えていません。全体像が見えていない人に、どこが必要でどこが不要かは判断できない。これは能力の問題ではなく、順番の問題です。

わかっていないうちは、完全に真似をしたほうがいい。たとえ無駄に見えても、それが本当に無駄かどうかさえ、まだわからないのですから。

色とレイアウトまで写す

色を変える、配置を変える。これも同じです。講師は、生徒が一番わかりやすいように、色の使い分けや図の置き場所を考えて板書しています。僕自身、一つの問題をどう板書するかで一時間考えることは珍しくありません。自分で解くだけなら、色も図の配置も要りません。それでも手間をかけるのは、すべて生徒のためです。

だからこそ、赤で書いたところは赤で、枠で囲んだところは枠で写してください。色には、ここが式の核心、ここが条件、といった意味が込められています。色を変えると、その意味が消えます。

コピーとは「清書」のことではない

誤解してほしくないのは、ここで言うコピーは、きれいに書くこととは別物だということです。定規で線を引く必要も、字を整える必要もありません。求めているのは、先生と同じ順番、同じ色、同じ配置で、速く写すこと。美しさではなく、再現できることです。

綺麗すぎるノートに時間を使って、肩心の説明を聞き逃す。これは、偏差値40台で停滞する子に最もよく見る光景の一つです。

アレンジは、授業のあとなら自由

僕は、何もかも僕のやり方に従えと言っているわけではありません。授業中は完全にコピーする。授業が終わったら、自分のやり方にアレンジしてかまわない。家で見返しながら自分用のまとめを作るのは、大歓迎です。

全体像が見えてから加えるアレンジは、理解を深めます。全体像が見える前のアレンジは、理解を削ります。同じアレンジでも、時期によって意味が逆になるのです。

もう一つ、授業中に先生と同じ解き方を使ってもらうと、授業全体を一つの解き方の体系で組み立てられます。今日の問題で使った型が、来週の応用問題でもそのまま使える。子どもが授業中に自己流に切り替えると、このつながりが切れてしまいます。マンスリー前に授業ノートをどう使うか

コピー機で取ったノートは、マンスリーの前に本領を発揮します。使い方はシンプルです。ノートの問題部分だけを見て、解き方を隠し、自力で再現できるかを試す。再現できなければ、そのときに初めてノートの解き方を読みます。

ここで効いてくるのが、色と配置です。先生と同じ色で写したノートは、赤の部分だけを追えば、式の核心がすぐ見つかります。自己流の色で写したノートでは、それができません。授業中の数秒の手抜きが、テスト前の数十分の探し物になって返ってくるのです。

ノートを自己流に編集する子は、自分では効率よくやっているつもりです。実際には、先生が一時間かけて設計した説明を、数秒の判断で切り捨てています。これほど割に合わない取引はありません。明日から、授業中の判断をやめさせてください。判断は、授業が終わってからで十分です。

SAPIXの算数ノートは、コピー機で取る。それが、家庭学習でもう一度授業を受けるための一番の近道です。

僕のマナリンクのプロフィールに、「【SAPIX】マンスリーで崩れない算数の「型」を作る」というコースがあります。授業ノートの見返し方から、マンスリー前の復習の組み立てまで、お子さんのノートをもとに一緒に整えます。無料相談も受け付けていますので、ノートはあるのに復習に使えていないご家庭は、気軽に声をかけてください。

このブログを書いた先生

この先生のおすすめコース

算数の月額コース
【SAPIX】マンスリーで崩れない算数の「型」を作る
タイプ別
無料体験あり
【SAPIX】マンスリーで崩れない算数の「型」を作る
30,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学3〜6年生
  • 偏差値65以上だが、応用・記述問題で伸び悩み難関校を狙う方
  • 試験時間内に解き切れず、解答スピードと正確性に課題がある方
  • 複雑な問題の多角的アプローチを学び、思考力を極めたい方
コースの詳細を見る

このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら

中学受験におすすめの指導コース

20,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 受験に向けて基礎から応用力までしっかり実力を身に付けたい人
  • 弱点分野を見つけ出し、集中的に克服していきたい人
  • ケアレスミスの克服と答案作成の力量を引き上げたい人
コースの詳細を見る
34,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 進学塾の学習のペースについていけないと感じている方
  • 塾でクラスアップをめざす方
  • 志望校合格に向けて学習のペースを上げていきたい方
コースの詳細を見る
15,000円/月
1回45分(月4回(週1回目安))
小学5・6年生
  • 塾の算数のフォローをしたい
  • 予習シリーズの進め方に戸惑っている
  • 学習相談や受験校選択のセカンドオピニオンが欲しい
コースの詳細を見る
国語(小学生)の月額コース
中学入試の学力を効率的に上げる国語診断
無料体験あり
中学入試の学力を効率的に上げる国語診断
28,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学4〜6年生
  • 算数は得意だけど、国語は苦手・・・。そんな生徒さんにどう解けばいいか論理的な読解法の一部を伝授します
  • 国語の偏差値を平均値にもっていくための論理の基礎ができているかをチェックします
  • 国語が得意な先生のセンス的なものに頼らない、公式的なものを指導します。
コースの詳細を見る
国語(小学生)の月額コース
小学生の漢字専科【漢字に強くなろう】元小学校教師が徹底コーチ
タイプ別
無料体験あり
小学生の漢字専科【漢字に強くなろう】元小学校教師が徹底コーチ
22,000円/月
1回60分(月4回(週1回目安))
小学1〜6年生
  • 漢検や中学受験に向けて、漢字や熟語を確実に覚えたい!
  • 海外在住・帰国生・インター生で、漢字にじっくりふれる機会が少ない!
  • 漢字の勉強の仕方がわからない、漢字を覚えるのが大変!
コースの詳細を見る

この先生の他のブログ

ヒロユキの写真

中学受験算数の家庭教師、「うちの子に合わせて」が危うい理由

2026/9/24
中学受験の算数で家庭教師を選ぶとき、多くの保護者が「うちの子に合わせて教えてくれる先生」を探します。気持ちはよくわかります。ただ、僕はこの言葉を聞くたびに少し身構えます。合わせ方を間違えると、その日の満足度は上がっても、成績は上がりにくくなるからです。中学受験算数の家庭教師選びで「合わせる」が危うく...
続きを読む
ヒロユキの写真

4年で算数についていけない子は、ノートを見れば分かる

2026/9/24
4年生の算数についていけない。塾に通い始めて半年、宿題はやっているはずなのに、週テストの点が伸びない。こういう相談を受けたとき、僕は成績表より先に、お子さんのノートを見せてもらいます。多くの場合、原因はそこに書いてあるからです。4年で算数についていけない子のノートに共通すること4年で算数についていけ...
続きを読む
ヒロユキの写真

速さの「はじき」を使わない子ほど、6年で伸びる理由

2026/9/24
速さの問題で「はじき」を使わないと解けない。4年・5年のうちはそれで点が取れていたのに、旅人算や流水算に入った途端に手が止まる。こうした相談は、学年が上がるほど増えていきます。原因は、はじきそのものではありません。はじきに頼る癖が、6年で使う解き方への乗り換えを邪魔しているのです。速さの「はじき」は...
続きを読む
ヒロユキの写真

5年後期に算数が急にできなくなった理由は、真面目すぎるから

2026/9/24
5年後期に入って、算数が急にできなくなった。前期までは週テストで安定していたのに、秋から組分けテストのたびに下がっていく。この時期になると、こうした相談が一気に増えます。そして面談で話を聞くと、崩れている家庭には驚くほど共通点があります。真面目なのです。5年後期に算数が急にできなくなるのは、単元が「...
続きを読む