勉強のやる気が出ない小学生へ|やる気を待たない仕組み
勉強のやる気が出ない小学生を前に、「やる気が出たらやりなさい」と言い続けている親御さんは、残念ながら良質な養分候補です。やる気は勉強の原因ではなく結果だからです。
今日は、やる気を待たずに机に向かわせる仕組みの作り方を、少し冷たい視点でお話しします。
なぜ「やる気待ち」は中学受験で負け筋になるのか
人間は、やる気が出てから動くのではなく、動き始めてからやる気が追いついてくる生き物です。掃除も同じで、始めるまでは重いのに、手を動かすと意外と進みます。勉強だけが例外ということはありません。
ところが中学受験では、小5になると予習シリーズの量も塾の宿題も一気に増えます。気分が乗った日だけ勉強する方式は、この量の前では必ず破綻します。週テストや組分けテストは、子どものコンディションを待ってくれません。
机に座るだけ作戦|ハードルを床まで下げる
やる気が出ない子に必要なのは、気合いを入れ直す言葉ではなく、始めるハードルの極端な引き下げです。ルールは3つだけにします。
決めた時間に、決めた場所の机に座る
教材を開いて、最初の1問を読む
それだけで今日は合格にして、続けるかどうかは本人に任せる
僕は学生のころ、ある先生に「やる気が出るのを待つな。とにかく机の前に座れ」と言われたことがあります。当時は乱暴な話だと思いましたが、座ってしまえば人は何かしら手を動かすものです。この助言は、いまでも授業で使っています。
1問読んだだけで終わる日があっても構いません。座る習慣が先に育てば、やる気はあとから勝手についてきます。逆に、座る前に気分を確認する習慣がつくと、その確認が一番の言い訳になります。
親がやるべき「非情な決断」は声かけをやめること
この作戦で一番の壁は、子どもではなく親です。座った瞬間に「ほら、やればできるじゃない」と褒め倒したり、「どうせなら1時間やりなさい」と延長したりすると、子どもは学習します。座ると損をする、と。
やる気の有無を議論するのをやめ、時間と場所だけを固定してください。座ったら合格。それ以上は求めない。この割り切りが、遠回りに見えて最短ルートです。
そして、気分で勉強量を決める権利は、小学生には渡さないでください。冷たく聞こえるかもしれませんが、受験は気分の良い日に点を取る試験ではありません。
まとめ|やる気は待つものではなく、あとから届く請求書
やる気は先払いではなく後払いです。まず座らせる。それだけで十分です。
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