中学受験は保護者の受験!
「中学受験は保護者の受験」という言葉を聞いたことがありますか。中学受験を実際に経験するのはお子さんですが、中学受験において保護者の果たす役割は重要です。それは、中学生や高校生になると自分の意志で勉強に取り組みますが、10歳前後の小学生にはまだ難しいためです。
そこで大切なのが、保護者のサポートになります。学習管理や生活習慣などのスケジュール管理はもちろんのこと、学校説明会、願書の締め切りなど注意しなければならないことがたくさんあります。
お子さんもスケジュール管理に慣れていくと、計画を立てて物事を進める重要性に気づき、中学受験だけでなくその後の生活にもいい影響を与えるでしょう。
塾に通うと先生がスケジュール管理などを指導してくれますが、現在はコロナウイルスの影響で通えない、また今後もどうなるのか全く見通しがつかない状況なので自分から学習できる習慣を付けておくことは非常に大切です。
中学受験をするにあたって保護者が知っておくべきスケジュール
中学受験を行う際はお子さんが情報収集をするのではなく、保護者が情報収集をしてあげるべきです。まずは保護者が知っておくべきスケジュールについて紹介します。
入試関係
保護者が知っておくべき情報として、入試関係では5つあります。
・併願校
・学校説明会
・文化祭
・出願期間
・入学手続締切日
以下で、これらの情報について詳しく紹介します。
併願校を決める
受験では、第一志望の合格に向けて勉強を行うものですが、第二志望以下の併願校を決めて、受験しておきましょう。
「実力テストなどで、第一志望の中学に合格できる点数を毎回取れているから大丈夫!」と考えている保護者もいます。しかし実力テストなどで第一志望の中学に合格できる点数を毎回取れていても、本番は緊張したりして本来の実力を発揮できないことも十分に考えられます。
第一志望の中学に合格するために、実力的に合格を確保できる併願校を受験しておくとお子さんが精神的に楽になるでしょう。またお子さんが受験の雰囲気を知ることができ、本命の受験で緊張が多少和らぐこともあります。
ちなみに東京や神奈川にある御三家などの有名私立中学校は2月1日に受験日を集中していますので、注意してください。
2月1日が受験日である中学校の例は、下記のとおりです。
開成中学校
麻布学園
武蔵中学校
桜蔭中学校
女子学院中学校
雙葉中学校
早稲田中学校
駒場東邦中学校
芝中学校
海城中学校
吉祥女子中学校
いわゆる御三家と呼ばれる学校が2月1日に受験を行っていますね。
御三家について知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
男子校の御三家ってなに?各校の大学進学実績は?|マナリンク
【中学受験】女子校御三家ってなに?入試傾向と進学実績について解説!|マナリンク
学校説明会
学校説明会は、体育館などに集まり学校の方針や教育スタイルなどの説明をしてくれます。インターネットに情報が載っていることもありますが、実際に教育している方の雰囲気や熱意などが感じられるので、遠方に住んでいる方は交通費などがかかって大きな出費になってしまいますが、志望している中学校の学校説明会には足を運びましょう。
現在はオンラインで学校説明会を開催している学校もあるので、注意してください。中学校のホームページなどをチェックして申し込みを行いましょう。
文化祭
文化祭は年に1度開催され、基本的に誰でも見に行くことができます。クラスの出し物、部活による演奏やダンス発表など生徒や学校全体位の様子がわかるようなイベントが多数あります。
文化祭はいわゆるお祭りなので、普段の学校生活とは異なりますが学校の特徴や雰囲気、どんな生徒が集まっているのかなどの情報を集めることができます。3年間、中高一貫校だと6年間通う場所となる可能性がありますので、お子さんと一緒に志望している中学校の文化祭に参加してみましょう。
出願期間
中学受験には出願期間が定められており、その期間よりも前に出しても遅れて出しても受験ができません。まずは募集要項を入手しましょう。募集要項は学校説明会でもらえたり、ホームページから入手できます。最近ではインターネットでダウンロードする中学校も増えています。
また願書の郵送では、締め切り日に「必着」なのか、または「当日消印有効」なのかという疑問が毎年出ます。必着の場合は、締め切り日までに願書が送付先に届いている必要があります。一方、当日消印有効は、期日までに送り先に郵便物が届いていなくても、配達受付の消印が期日内に押されていればOKとなります。
郵便物は近所であれば発送から1~2日で到着します。しかし、受験シーズンは冬ということもあり、雪の影響で遅れるケースもありますので、余裕を持って願書を提出しましょう。中学校によって出願期間や必着、当日消印有効などは変わりますので、前もって確認を行いスケジュール帳などに記載しておきましょう。
入学手続き締め切り
受験した中学校に見事合格できたら、次に入学手続きを行う必要があります。この入学手続きを行わないと、入学権利を拒否したことになり補欠合格となっている受験生へ合格が渡されます。
入学手続きには書類を取りに中学校へ向かったり、入学金を振り込みます。いつまでに手続きを行うかは中学校によって異なりますが、2~3日が一般的な期間です。注意点は滑り止めで受けていた中学校に入学金を振り込んで、第一志望の中学校にも合格してそちらに進学することになった場合、滑り止めの方の入学金は返却されません。
入学手続きの締め切りも募集要項に記載されていますので、入学金をいつまでに支払うかなどの情報も管理しておきましょう。
毎日のスケジュールを決めるにあたって
最初に紹介したように、中学受験に合格するためにはスケジュール管理を徹底する必要があります。受験日から逆算してスケジュールを立てることで、道を外すことなくゴールまで最短距離で進めるでしょう。
スケジュールの内容は1年間、1ヶ月、1週間、1日の学習計画を全て立てるようにしましょう。こうすることで合格に向けて何ができていて、何ができていないかの判別がつきやすくなります。
アプリの紹介
上記の内容を表やチャックシートなどを1から作成し、管理しようとすると、保護者に相当の負担がかかります。現在はスマホやタブレットに便利なアプリが多数ありますので、そちらを使っていきましょう。以下でアプリの特徴や使い方、おすすめのアプリについて紹介します。
アプリの特徴と使い方
計画を立てても、急な予定の変更などで訂正したいことはありませんか?紙のスケジュール帳を使っていると、訂正する際に線を引いたりしますが、中学受験のスケジュールは過密なのでゴチャゴチャして見にくくなってしまいます。
そんなときに便利なのがカレンダーアプリです。もし予定の変更があっても、消去すれば何もなかったことになり新しく予定を入れることができます。また紙の手帳やチェックシートなどと違い、リマインド機能があるので「大事な行事をうっかり忘れてしまった」ということがなくなるでしょう。
Googleカレンダー
中学受験について必要な情報を調べるときに、Googleを使う方は多いのではないでしょうか。Google公式のカレンダーアプリでは、調べ物をしているときに、「Googleカレンダーに登録する」というボタンがあると自動的にカレンダーに入力してもらえるなど利便性が非常に高いです。
また、家族とスケジュールを共有できるファミリーカレンダーがあります。お子さんの受験勉強だけでなく、家族とスケジュールを共有していることで万が一なにか忘れてしまっていても、家族に教えてもらえるなどのメリットがあるのでおすすめです。
Googleカレンダーのダウンロードはこちらから!|Google Store
受験カレンダー
受験カレンダーは受験を控えた保護者とお子さんのために作られたアプリで、複数の併願校がある方におすすめです。学校ごとにスケジュールを立てて、スケジュールを重ね合わせることができ、受験校の対策方法なども記載できます。
A校に合格したら、次は〇〇、A校に不合格だったら次は〇〇、費用合計などさまざまなシミュレーションが可能です。
受験カレンダーのダウンロードはこちらから!|Google Store
タイムツリー
タイムツリーはカレンダーを複数作成でき、それぞれを家族間で共有できます。誰かが予定を変更すると通知が届くので予定を常に把握でき、特に共働きでお子さんは通塾している家庭では、送迎が必要になるので、予定が空いている方が行くなど便利な使い方ができるでしょう。
また買い物リストを作成したり、メモ機能もありますので、お子さんだけでなく保護者の方にも便利で使いやすいアプリとなっています。
タイムツリーのダウンロードはこちらから!|Google Store
カウントダウンアプリもおすすめ
入試本番までのカウントダウンができ、お子さんが危機感を持って勉強に励んでくれます。2年や3年の勉強期間があると、「まだまだ時間がある」と思ってしまうこともありますので、受験シーズンに入ってから使ってみるのが最も効果的です。
手帳の紹介
実際に中学受験をするのであれば、アプリだけでなく手帳も併用した方が効率的に勉強ができます。
手帳の特徴と使い方
中学受験に最適なアプリについて紹介しました。しかし、「手帳に書き込んでいる方が好き!」「アプリ使ってみたけど、紙の手帳のほうがしっくり来る」という方はいると思います。
どのくらい勉強できたかなどの記録をつけるには手帳がおすすめです。手帳だとお子さんが何をどれくらい勉強しているのか自覚しやすいため、モチベーションアップにも繋がります。
以下では、受験におすすめの手帳を紹介します。
お子さん向けの手帳
アプリの場合、お子さんにスマホやタブレットを持たせる必要があります。スケジュール管理のアプリ以外に学校ではやっているゲームやYouTubeなどに時間を取られることも考えられますので、手帳のほうがいい場合もあります。
おすすめの手帳① 小学生生活習慣力アップノート
1・2年生用と3・4年生用、5・6年生用の全3種類に分かれています。学生の手帳には珍しいPDCAサイクルが回せる手帳で、小学生のうちから挑戦して改善する力を身につけることができます。
小学生生活習慣力アップノート|JMAM
おすすめの手帳② できたよ手帳
できたよ手帳は、社会に出たときに役立つ「自主性」を育む手帳です。自らやるべきことや頑張りたいことを設定し、それを達成することで自主性や責任感を備えることができるので、おすすめです。
できたよ手帳|学研ステイフル
保護者様向けの手帳
続いて受験生のいる保護者専用の手帳の紹介を紹介します。
おすすめの手帳① 安浪京子監修「中学受験合格手帳2021」
新4・5・6年の中学受験生を持つ保護者の方に向けた手帳です。カレンダー以外にも「年間スケジュール」「4教科主要項目チェック表」「“きょうこ先生eye"」「思考の整理に役立つフレームワーク」「学校見学メモ」など内容が充実しています。やるべきことの多い中学受験生を持つご家庭に、家族で大切にしたいことの軸を持ちながらタスクをこなせるつくりになっています。
安浪京子監修「中学受験合格手帳2021」
おすすめの手帳② アナログママの受験スケジュール手帳
中学受験を終えたお母さまが、「自分で便利なスケジュール帳を作りたい」と考えて開発した手帳です。実際に中学受験を経験した保護者が作っており、親御さんへのメッセージが手帳の中に入っているなど、スケジュール管理だけでなく心の支えにもなります。
アナログママの受験スケジュール手帳|アナログママ
まとめ
中学受験は保護者の受験でもあります。実際に中学受験をするのはお子さんであっても、勉強スケジュールを管理したり、入試情報を手に入れる必要もあります。そのうえでお子さん自身が日々の記録をつけるようになると、学習意欲が上がって勉強するようになるので記録をつけるようにしましょう。
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