総合型選抜の面接で、聞き方を変えると黙ってしまう…。本番直前こそ見てほしい「崩れても戻ってこられる力」
こんにちは!マナリンク講師のわかやんこと若田部です😊
面接練習を見ていて、こんな場面はありませんか。
用意してきた質問には、すらすら答えられる。
ところが、少し聞き方を変えた途端に、お子さんがふっと黙ってしまう。
「あれだけ練習したのに」と思うほど、本番が近づくにつれて不安になりますよね。
総合型選抜の面接が近い時期は、なおさらだと思います。
沈黙の理由はどう違うのか。
僕が実際にどう関わるのか。
ご家庭で何を見ればいいのか。
お話しさせていただきます❗️
🔹沈黙には、いくつかの理由があります🔹
面接練習で子どもが黙ってしまう理由は、一つではありません。
例えば、次のようなものがあります。
質問の意味を考えている最中➡️止まっているのではなく、頭の中で整理している
緊張で、頭の中の情報が取り出せなくなっている➡️知っているのに出てこない
答えを丸ごと覚えている➡️覚えた形と違う質問が来ると、取り出し口が見つからない
経験を深掘りしたことがない➡️答えの元になった出来事を、言葉にしたことがない
見た目はどれも「黙っている」です。
でも、頭の中で起きていることは全然違います。
🔹「もっと練習しよう」の前に🔹
沈黙を見ると、「練習量が足りないのかな」と考えたくなります。
ただ、理由が違えば、必要な関わりも違います。
緊張で取り出せない子に、答えをもう一本暗記させても、本番で取り出せないものが一つ増えるだけです。
経験を深掘りしたことがない子に、面接の回数を重ねさせても、同じところで止まり続けます。
だから僕は、面接練習で最初に答えの中身を見ません。
見ているのは、次のようなことです。
質問を聞いて、意味を一度自分の中で整理しているか
詰まったあと、どこに戻ろうとするか
話しているとき、目線や声の調子が変わるのはどこか
答えが合っているかより、「この子は今、何で止まっているのか」を知りたいんです。
理由が分かれば、直すのは答えではなく、関わり方になります。
🔹「やさしく聞き直す」とは、具体的に何をするのか🔹
生徒が答えられなかったとき、僕はすぐに正解を渡しません。
まず待ちます。
沈黙を埋めずに、少し時間を置きます。
この時間に、考えが出てきそうかどうかを見ています。
それでも出てこなければ、質問の入口を変えます。
「どうして志望したの?」で止まったなら、「じゃあ、最初に興味を持ったときのことを教えて」と、話しやすいところから聞き直します。
そこで話せたら、「その話、さっきの質問にもつながってるよね」と気づいてもらいます。
僕が答えを言うのではなく、本人が自分の経験と質問を結びつけます。
正解を渡すと、その場は進みます。
でも本番で使えるのは、自分で見つけた言葉のほうです。
🔹仮想例:こんな生徒がいたとします🔹
※実際の生徒ではなく、イメージしやすいように作った例です。
志望理由を、とても整った文章で覚えてきた生徒がいたとします。
最初の質問には、止まることなく答えられました。
僕「その中で、特に印象に残っている場面はある?
生徒「……」
僕「(少し待つ)うん。大きな場面じゃなくていいよ。そのとき、周りで何が起きてた?」
生徒「えっと……準備のとき、人が足りなくて」
僕「どうしたの?」
生徒「自分が声をかけて、役割を分けました」
僕「それ、さっきの志望理由の『人をまとめる』って話と、つながってない?」
生徒「……あ、そうかもしれません」
ここで起きたのは、答えの修正ではありません。
覚えた文章の「元の経験」に、本人が戻れただけです。
同じ沈黙でも、緊張が強そうなら、僕は質問をする前に、話すペースを落とすところから始めます。
「最初の一文だけ、ゆっくり言ってみよう」くらいの小さな一歩です。
それでも難しかったら、質問に答える前に、まず声を出す。
学校の練習で「あー」とか「えーと」という言葉を言わないように指導されることは多いです。
確かに多用は印象を悪くすることもありますが、「あー」とか「えーと」が本人の中の話始めのスイッチになってることもあります。
「スイッチを押さずに電気をつけろ」と言われても難しいですよね。
だったら、まずはスイッチをちゃんと押させてあげることが必要になることもあります。
それだけで、頭の中の情報が出てくることも多いんです。
🔹本番直前だからこそ、答えを増やしません🔹
直前になると、「新しい想定質問を足そう」「もっと完璧な答えを作ろう」と思いたくなります。
でも僕は、この時期に答えを大量に増やすことはしません。
残り時間が少ないからこそ、優先順位を決めます。
質問の意味を理解できているか
自分の経験を、自分の言葉で話せるか
聞き方を変えても、同じ経験の話に戻ってこられるか
答えに一貫性があるか
この4つが整えば、予想外の質問が来ても、その子なりの言葉で答えられます。
🔹保護者が、今日からできること🔹
ご家庭で面接官役をやる必要はありません。
でも、もし練習を見る機会があれば、次の3つだけ見てみてください。
質問の聞き方を変えても、同じ経験の話に戻ってこられるか
「どうしてそう思ったの?」に、自分の言葉で答えようとするか
詰まったあと、言い直したり、考え直したりできるか
全部できていれば、かなり大丈夫です。
詰まったときに、すぐ正解を教えたくなる気持ちはよく分かります。
でも、少し待ってみてください。
待っている間に、お子さんの考えが出てくることがあります。
もし「親が聞くと、どうしても構えてしまう」「何で止まっているのか、自分では判断できない」と感じるなら、家族以外の誰かに一度見てもらうのも、一つの方法です。
🔹まとめ🔹
面接で大切なのは、完璧に答えることではありません。
質問の聞き方が変わっても、詰まっても、言い直しながら自分の経験に戻ってこられること。
「崩れても戻ってこられる」こと。
それが、本番で支えになります。
僕は面接練習のとき、答えの上手さより、「この子は今、何で止まっているのか」を見ています。
もし今、お子さんの面接のことで「どうしたらいいか分からない」と感じているなら、一度誰かと整理してみるのも一つの方法です。
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