高2の子に、総合型選抜の準備として本当に必要なこと〜志望理由書の前に親子でできる「材料集め」〜
こんにちは😊
マナリンク講師のわかやんこと若田部です。
「将来どうするの?」と聞いても「まだわからない」「特にない」
そんな返事を聞いて、「このままで大丈夫かな」と不安になった保護者の方は、少なくないと思います。
今日はそこについて書いていこうと思います。
🔹総合型選抜のあとで「もっと早く」と感じる理由🔹
入試を終えた保護者の方から、「もっと早く準備しておけばよかった」という声を聞くことがあります。
多くの場合、足りなかったのは経験ではありません。
部活、委員会、友達との出来事、ふとした疑問。材料は、すでに高校生活の中にあります。
足りなかったとしたら、それを自分の言葉にする時間と機会です。
志望理由書や面接で「高校生活で頑張ったことは?」と聞かれて詰まるのは、頑張っていなかったからではなく、言葉にする機会がなかっただけ、ということが多いのです。
🔹僕が高2の生徒に、最初に聞くこと🔹
高2の生徒と話すとき、僕は「志望校は?」とはまず聞きません。
志望校から聞くと、本人は「正解になりそうな答え」を探す時間になりやすいからです。
最初に聞くのは、これです。
「最近、楽しかったことって何?」
ゲームでも、友達との会話でも、なんでもかまいません。
ここで大事なのは答えの中身より、その子がどんなふうに話すかを見ることです。
つまずき方によって、関わり方は変わります
「楽しかったことは?」と聞いて、すぐ話してくれる子ばかりではありません。
返ってこない理由は、子どもによって違います。
仮に、こんな3つのケースを考えてみます。(いずれも仮想例です)
ケース1:「特にないです」と言う子
僕「最近、楽しかったことって何かある?」
生徒「特にないです」
僕「そっか。じゃあ、今週、ちょっと気になったことでもいいよ。ニュースでも、友達の話でも」
生徒「……あ、友達がやってたゲームの話は、ちょっと面白かったです」
僕「どのへんが面白かった?」
「特にない」は、本当にないのではなく、「楽しい」というハードルが高すぎる場合があります。
そこで僕は質問の言葉を「楽しい」から「気になった」「ちょっと面白かった」にに変えてあげます。
質問を変えるのは、答えを引き出すためというより、その子が答えやすい入口を探すためです。
ケース2:答えが浅い子
「楽しかったです」だけで止まるとき、僕は「なんで?」と続けて問い詰めることはしません。
代わりに、場面を聞きます。
「それって、いつのこと? そのとき、誰といた?」
「なぜ」は抽象的で、答えにくい質問です。
「いつ・どこで・誰と」を先に聞くと、本人の中に場面が浮かび、そのあとで「その中で、何が一番よかった?」と聞くと、少しずつ理由が出てきます。
ケース3:考えているのに、言葉にするのが苦手な子
言葉が出てくるまでに時間がかかる子もいます。
そのとき僕は、沈黙を急いで埋めません。
数秒待ちます。
それでも出なければ、「もし選ぶとしたら、AとBならどっち?」と選択肢を出し、選んだ理由を一緒に探します。
この3つのケースで、僕がやっていることは同じではありません。
「なぜ答えられないのか」を見て、聞き方を変えているだけです。
「できない=練習不足」とは考えていません。
「わからない」は、ゼロではありません
「大学で何を学びたい?」と聞くと、「まだ、わからないです」と返ってくることがあります。
そのとき、僕は答えを無理に出させません。
「わからないよね。じゃあ、最近ちょっと気になったニュースとかある?」
最初は「特にないです」でも、雑談の途中で「あ、それはちょっと気になってました」が出てくることがあります。
その「ちょっと」が、あとで学びたいことの入口になるかもしれません。
わからないのは、何もないからではなく、まだ言葉になっていないだけ。
僕はそう考えています。
出てきた言葉は、その場で「答え」にしません
話の中で出てきた言葉は、評価もまとめもせず、まず本人の言葉のまま書き留めておきます。
「それ、さっきも言ってたね」「前回と少し違うね」と、あとから振り返れるようにするためです。
高3になって志望理由書に向き合うとき、この「本人の言葉で残った材料」が、そのまま使える土台になります。完成させなくていい。ばらばらのままでいい。
集めておくだけで、高3の負担は変わってきます。
🔹親御さんが、今日からできること🔹
家でできることは、ひとつだけで十分です。
「将来どうするの?」ではなく、「最近、何が面白かった?」と聞いてみる。
返事がなくても大丈夫です。急がなくていいし、親が答えを出さなくてもいい。「話してもいいんだ」と感じられる時間が、あとで自分の言葉で話す力につながっていきます。
ただ、親子だと照れや遠慮があって話しにくいこともあります。そんなときは、第三者に話してみるのも一つの方法です。
🔹まとめ🔹
高2は、志望理由書を仕上げる時期ではなく、材料を集める時期
「志望校は?」より先に「最近、楽しかったことって何?」
答えられない理由は子どもによって違うので、聞き方を変える
「わからない」は、ゼロではなく、まだ言葉になっていないだけ
親は答えを出さず、「最近、何が面白かった?」と聞いてみる
もし今、お子さんのことで「何から考えればいいかわからない」と感じているのであれば、受験の話の前に、一度誰かと整理してみるのも一つの方法です。
焦らず、でも何もしないわけでもない。
高2は、そのくらいがちょうどいい時期だと思っています。
もしちょっとでも話してみたいなと思いましたら、お話だけでも構いません。
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