これができると国語がわかる その10 読みやすい文章が出題されるとは限らない
2025/6/29
【読みやすい文章が出題されるとは限らない】
学校の国語の成績は良い。国語自体は嫌いじゃない。
だけど学力テストや模試、入試になると点数が取れない。
こんな悩みもよくあるケース。
いろいろある原因の中で、特に大きいと思うのが
教科書にまつわることです。
教科書の題材はとても整った文章で読みやすいのが基本。
比較的読みやすい文章を時間をかけて精読します。
さらに学校の先生は構造まで説明してくれます。
いわば至れり尽くせり。これが生徒にとっては当たり前。
ところが模試や入試の文章は、ほぼ必ず初見。
しかも大学の教授や研究者が書いた文章なので
読みやすさに気を配っているとは限らない。
使う語彙も難しい。
筆者本人の中ではつながっているのでしょうが
そんな遠くからここに行きつくのか! と驚かされることも多々。
時間だって限られている。
分からないと焦って負のループに・・・。
これが一番怖い状態。
「読み手へのやさしさ」なんてないと思ったほうがよい。
こういった心の準備も大切です。
この先生の他のブログ
【選択肢の種類】共通テストなどの長ーい選択問題の選択肢。見ただけでちょとげんなりしますよね。選択肢の間違いには種類があります。厳密に言うとたくさんのパターンがありますが私は中学生にもわかるように3つに絞っています。●記述に反しているパターン●記述にないパターン●筆者の論からずれているパターンほとんど...
先日、令和7年度の全国学力・学習状況調査の結果が発表されました。国語の講師として気になったのはやはり中学校の国語の平均正答率で記述式は25.6%と、3割を下回ったこと。記述式の中でも、物語に関して「自分の考えとそのように考えた理由」を書く問題では、無解答率が27.7%にもなったこと。記述力の問題が深...
【例文の扱い方】要約なんかでは「書いてはならない」「カット!」扱いされる具体例。具体例は、抽象的な概念などを筆者が分かりやすく説明するために用意した事例です。だから抽象度の高い文章を読める子には「具体例は丁寧に読まなくてもいいよ」と言うことがあります。入試はスピード勝負なので(残念ながら)、国語がで...
保護者と最後まで交流がないという例は極端ですが、自主性や「自分を知っている」ということは合格の条件としてかなり重要なのではと思います。私たち家庭教師は生徒の学力や性格、特性などを考慮して授業や計画をカスタマイズします。基本的には家庭教師が提案した学習内容をそのまま進めていく生徒がほとんどです。信頼し...