物価高のあおりは、家庭教師にも。教育費が“真っ先に削られる”現実
あれもこれも値上がりして、
物価高を感じない日はありませんね。
食料品や日用品だけでなく、
電気代、ガソリン代、外食費……。
暮らしのあらゆる場面で、「また上がった」と感じることが増えました。
そしてついに、家庭教師の仕事でも、
物価高の厳しさを実感する出来事がありました。
今年、私が受け持っていた中学3年生は4名。
全員、委託されている塾に所属している生徒さんです。
この時期になると、
「高校進学後も継続するかな?」と毎年少し期待するのですが、
今年は4名全員がここで終了とのことでした。
もちろん、中学卒業のタイミングで塾をやめる、
あるいは国語の授業だけ終了する、というのは珍しいことではありません。
残念ながら、国語は英語や数学に比べると優先順位が下がりやすく、
中高一貫校でない場合は、継続率がかなり低いことも分かっています。
だから、ある程度は覚悟していました。
でも、今年はそれだけではありませんでした。
中学1年生、中学2年生の生徒さんでも、
途中で退塾されるケースが続いたのです。
塾長さんとのミーティングで分かったのは、
今年は「経済的に厳しくなってしまって、続けられない」という理由で
退塾されるご家庭がとても多かったということ。
塾長さんが、こんなふうにおっしゃっていました。
「まず最初に削るのは教育費、つまり高い塾代なんです……」
この言葉は、かなり重く響きました。
家庭教師を始めて15年近くになりますが、
ここまで「物価高の影響が教育費に直結している」と感じたのは、
正直、今年が初めてかもしれません。
もちろん、ショックではありました。
でもその一方で、
「先生との授業は楽しかったようなので、本当は続けさせてあげたかったです」
と、保護者の方に言っていただけたこと。
そして、
「これからも頑張ります」
と、熱いメッセージをくれた生徒さんがいたこと。
その言葉に、私自身とても救われました。
中学生のうちから積み重ねてきた学習は、
高校に入ってから本当に大きなアドバンテージになります。
あと1年、あと少し続けられていたら、
学年10位以内や第一志望校のラインまで、
しっかり乗せてあげられたかもしれない――
そう思う生徒さんも、正直います。
だからこそ、
続けたくても続けられない、という現実は本当に悔しいです。
物価高の影響は、日々の暮らしだけでなく、
子どもたちの学びの場にも確実に広がっているのだと実感した一年でした。
続けたくても続けられないご家庭があることは本当に残念ですが、
その中でいただいた温かい言葉や、
生徒さんたちの前向きな気持ちに、
私自身、たくさん励まされました。
だからこそ、今あるご縁を大切にしながら、
これからも一回一回の授業にしっかり向き合っていきたい。
「教育にかけられるお金」に悩むご家庭が増えている今だからこそ、
限られた時間や回数の中でも、
できるだけ力になれる指導を考え続けたいと思っています。